東京はともかく、熊本の保健所は大丈夫?

緊急事態宣言が発出された今日、「遅えんだよ」と言わんばかりに、1都3県が軒並み過去最多感染者数。

東京都に至っては、昨日の1591人の衝撃が消え失せるほどのショッキングな数値、2447人が出ました。

それどころか、大阪も愛知も福岡も、全国各地で、新型コロナ感染確認数は過去最多じゃないですか。

感染爆発気味の現局面で、逆V字に感染者数を減らそうというのなら、どうしたってショック療法は必要です。

それを飲食店の時短営業で達成しようという無謀さと無策に、官邸の誰も気付かないのでしょうか。

「1カ月後には必ず事態を改善させる」と言う菅首相の、その根拠の無い断言からは何も響きません。

病床のひっ迫が言われ続けていますが、医療機関だけでなく、保健所の人たちの仕事量も限界でしょう。

用があって熊本市保健所に電話したら、感染者の確認や登録やその後の対応に追われていて混乱気味でした。

毎日数十人の新規感染者でこれですから、東京並みの人口当たり感染者数になったら、どうなるんだろ。

コロナ禍で露呈した、日本のお役所仕事のIT化の遅れは、もちろんいまだに解消されていません。

新型コロナ感染者の発生を確認した場合、熊本市の医療機関は、次のような報告を行う必要があります。

(1)Web入力:「HER-SYS」に感染者の個人情報等を入力すると、その内容が管轄の保健所に届く

(2)FAX送信:「入院の要否判断のためのチェックシート」に持病の情報等を入力して、保健所に送信する

(3)電話連絡:HER-SYSに入力しても結局は、保健所からの確認電話が入り、質問に答えさせられる

もっと合理化・IT化しないと、医療機関が手間だというよりも、保健所が事務作業でパンクしますよ。