転んでも綿棒を手から離しませんでした

全国で新型コロナウイルス感染の検査数が増え、それと同時に感染者確認数も増えています。

検査数が増えたから感染者数も増えたのだ、という人が時々いますが、とんでもない誤解です。

いたずらに検査数を増やすと病棟がひっ迫して医療崩壊につながる、などというのは現状を見誤った詭弁です。

たとえば東京では明らかに「陽性率」が高くなっています。検査数以上に感染者が増えているということです。

このようなフェーズでは、検査数を増やさないと感染拡大の実態が把握できなくなってしまいます。

そんな社会の要請に応えるべく、当院でも毎日一定の時間帯を「発熱外来」としています。その流れは、

(1)電話受付からの電話問診

(2)対面診察からの鼻腔ぬぐい液による抗原検査およびPCR検査用の唾液採取

(3)抗原検査陰性なら(場合によっては陽性でも)PCR検査(外部委託)

(4)必要ならその他の検査や処方

(5)PCR検査結果が出たら本人に連絡(陽性ならHER-SYS入力および保健所に連絡)

このうち重要なのは(2)における感染防御策であり、また鼻腔ぬぐい液の採取の出来不出来です。

今日も、検体を採取した綿棒を手に、幾度となく廊下を足早に歩いたのですが、・・・油断したんですね。

廊下のコーナーを軽快なステップでターンしたそのシングルオイラーで、豪快に滑って転んでしまいました。

右手に綿棒を持っていたので、左向きに床に倒れて左半身を床に打ち据え、さらに尻餅をついてしまいました。

しかし右手だけは、最後の瞬間まで高く掲げ続け、コロンデモ メンボウ ヲ テカラ ハナシマセンデシタ。