「Go To トラベル」全国一斉停止で、予約のキャンセルが殺到してるようですね。事業者の悲鳴が聞こえます。
特例的な支援として、事業者に対する補償の割合が、旅行代金の50%に引き上げられるとのこと。
ところで、旅行をキャンセルした人の、その理由って何でしょうね。
(1)料金の割引がなくなるんなら、旅行は中止っしょ
(2)この際、感染対策として旅行を控えようと思います
このうち前者が多いのなら、旅行業者には挽回策があります。
私が旅館の経営者なら、キャンセルで空いた部屋に、半額の料金で宿泊できるキャンペーンを打ちますね。
つまり、こうです。1泊1万円の予約をキャンセルされると、国からの補償が5千円入ります。
一方で、空いた部屋は「半額セール」とでも称して、5千円で売り出します。もちろんGo To の適用は無し。
旅館には合計1万円の満額が入るし、利用客もGo To 適用時並みの料金で宿泊できる、というわけです。
ただし、キャンセル客に、次のように特別価格での販売を持ちかけるのは御法度になるとのこと。
「いったん予約をキャンセルして、同じプランを再予約すれば、料金を半額にしますが、いかがですか?」
あくまで、同じ客にキャンセルと再予約を促してはダメ、ということなので、別の客なら良いのでしょう。
「キャンセル物件につき半額」みたいなセールが問題なければ、これは狙い目になるかもしれません。
もちろん、そんな裏技ばかりが横行すると、Go To トラベル停止の効果は減弱してしまいます。
「Go To キャンペーン」の制度設計が不完全なので、運用しても停止しても、ツッコミどころは満載です。