「HER-SYS」って言葉が、ひところ新聞に出てきて、ナンジャラホイな方も多かったことでしょう。
もしかして彼女のシス(HER-SITH)? 暗黒面? いや、それはそれで興味深いですが、今回は違います。
HER-SYSは、新型コロナウイルス感染者の情報を、国や自治体と医療機関が共有するためのシステムです。
たとえば当院の「発熱外来」で、もしもコロナ感染者を確認したら、HER-SYSに入力することになります。
そのためのアカウントを取得していたのですが、実際にサインインしたのは、実はつい昨日のことです。
そして、サインインに失敗しました。昨夜ずっと試しても上手くいかず、保健所に尋ねても原因不明とのこと。
では厚労省に尋ねるか。ためしにブラウザをGoogle Chromeに変えたら、すんなりうまくいきました。
そういう風に、MacのSafariではうまくいかないことが、世の中には多いのです。
「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3345.html" target="_blank" title="G-MIS">G-MIS</a>」というのは、「新型コロナウイルス感染症医療機関等情報支援システム」のことです。
当院が「診療・検査医療機関」に指定されて1カ月以上経過した今日、ようやくそのIDが発行されました。
厚労省からのメールに平文で、ログインIDと初期パスワードが記載されていますが、まあいいでしょう。
G-MISには、Safariでもログインできました。その意味では、HER-SYSよりもセキュリティが甘いのか。
入力項目は、毎日の発熱外来診療時間や発熱患者数・検査数など。提出期限は毎日翌日13時。
11月1日からの診療データを、慌てて全部入力しなければなりません。厚労省も無茶ぶりするものです。
にしても、最大限に神経を尖らせて毎日の診療を行っている身には、日々の報告義務が多すぎて閉口します。
前にも書いたように、これらの目的は行政のためです。それを「支援システム」と呼ぶのには納得しかねます。