専門分野を理解させるためには、詳しく説明するのが王道

「池上彰のニュースそうだったのか!!」ていうテレビ番組を時々やってますね。

昨日は『新型コロナワクチンを生放送で解説SP』だったので、いちおう、あまり期待せずに見てみました。

ツッコミどころはあちこちありましたが、とくに「mRNAワクチン」の解説部分はガッカリでしたね。

「従来のワクチンは、ウイルスを弱めたものを体内に入れて、免疫細胞に形を覚えさせる」

「コロナワクチンは、遺伝子情報をを体の中に入れて見た目がコロナにソックリな物を作ってしまう」

なんか違う。池上さんの解説は一般向けにかみ砕き過ぎていて、かえって理解しにくくなっているのです。

肝心のmRNAの説明を省いているものだから、このワクチンの最大の特徴が何も伝わりません。

専門的な分野は、手抜きせずに詳しく丁寧に説明した方が、むしろ一般の方に全体像を理解させる近道です。

池上さんがそれをしないのは、彼は意外と医学が不得意なんじゃないのかと、私は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-520.html" target="_blank" title="以前から">以前から</a>疑っています。

でも池上さんの、どのようなテーマでも生放送で解説をしようという勇気には敬服します。

自分の知識や理解が足りない分野でも、少々誤魔化しながらでも解説し通してしまう力業には恐れ入ります。

とは言え、間違った情報を発信しかねませんから、医学テーマを生放送で解説しない方が良いと思います。

専門家を出演させず、素人芸能人を何人も並べて上から解説するようでは、正確な情報番組にはなり得ません。