「Go To トラブル」だと揶揄していた頃が懐かしい

「Go To トラベル」事業はついに見直され、一部制限されることに決まりました。でしょうね。

感染拡大地域に限定して、強い措置を講じるとのこと。菅首相の決断は手遅れではないと思いたい。

「Go To トラベルが感染拡大の主要な要因であるとのエビデンスは、現在のところ存在しない」

昨日まではこのように言ってたお歴々ですが、その裏で方針転換の時機をうかがっていたことは明白です。

物証(エビデンス)がなくても、状況証拠はあります。尾身会長も西村大臣も、本心ではわかっていたはず。

感染を早く沈静化した方が、結果的には経済的なダ メージも少なくなる、という考え方に舵を切ったわけです。

「エビデンス」は、学者や医者が以前から、「科学的根拠」という意味でよく使っている言葉です。

そしてたぶん官僚らも、こういうカタカナ言葉が好きです。

さらに専門家会議等でこの言葉が頻出するモノだから汎用語になり、政治家まで使うようになったのでしょう。

「証拠が無い」と言われると、その柔軟性の無い言葉にムカつく人もいるでしょう。角が立つ表現です。

ところが「エビデンスが無い」と言われたら、「あ、そうなの。じゃ、いいですぅ」となりますね。ならんか。

どの様に方針転換を図ろうとも多少の混乱は招くでしょうけど、それを恐れていては先に進めません。

菅首相には、良心と科学に従って、バランスの良い政策を迅速に打ち出していただきたい。