新型コロナの国内感染確認数が、ついに2,000人を超えて、Google予測をも上回る過去最多となりました。
東京都でも、第2波を超える過去最多の493人。ところが、意見を問われた小池都知事は、こう即答しました。
「実は過去最多がもう一つあります。検査数です」
まるで勝ち誇ったような顔で、小池氏は平然と言い放ちました。あ〜あ、そんなんじゃダメでしょう。
教えてあげますけどね、こういうときは、次のように言うものです。
「検査数が増えて感染確認数が増えた側面もありますが、それにしても、極めて深刻に受け止めております」
政権幹部はいつも、危機的な数値が出ても冷静を装い、事態を矮小化しようとします。都知事も同類です。
まったく動じない態度を見せることで、その程度のことは想定内であると、そう言いたいのでしょうか。
都知事は、「検査を(たくさん)することによって、無症状の人も陽性がわかってくる」とも述べました。
じゃあ、これまでは無症状感染者を野放しにしてきました、と認めるのでしょうか?
まあ、そんなことはどうでもいい。ともかく政治家には、数値を客観的に正しく評価してもらいたい。
政治家としての経験とか、手腕とか、人脈とか、力量とか、そんなことよりも今は、科学的であってほしい。
他の状況ならいざ知らずパンデミックにおいては、医学(科学)的見識こそが、いちばん望まれると思います。