菅総理大臣が、本日召集された臨時国会で所信表明演説を行いました。
その中で、とくにコロナ対策については、冒頭で次のように述べていました。
(1)地域の医療機関で1日平均20万件の新型コロナの検査能力を確保する
(2)来年前半までにすべての国民に提供できる数量のワクチンを確保し、無料で接種できるようにする
(3)雇用を守り事業が継続できるように、持続化給付金や無利子・無担保融資などの対策を続ける
(4)Go Toキャンペーンにより、旅行、飲食、演劇やコンサート、商店街でのイベントを応援する
ついでデジタル化については、
(5)来年3月から保険証とマイナンバーカードの一体化を始め、運転免許証のデジタル化も進める
(6)デジタル庁は、来年の始動に向け、省益を排し民間の力を大いに取り入れながら、早急に準備を進める
(7)すべての小中学生に1人1台のIT端末の導入を進め、オンライン教育を拡大し、新しい学びを実現する
(8)行政への申請などにおける押印は、テレワークの妨げともなることから、原則すべて廃止する
このほか、脱炭素社会の実現や地方創生や社会保障や安全保障についても、わりに具体的に述べています。
細かいコト言ってるな、というのが第一印象。悪く言えば羅列的ですが、箇条書き的でわかり易い演説でした。
これに対して石破元幹事長は、「抽象論ではなく具体論を語ることが菅総理大臣のカラーだ」と述べました。
公明党の山口代表も、「目指すべき課題について、具体的な政策目標をはっきり述べていた」と評価しました。
ところが立憲民主党の枝野代表は、「目次を羅列した中身で、ビジョンが示されていない」と批判するのです。
野党って、どうしてこうなんでしょう。ビジョンを示せばこんどは、具体的な中身が無いなんて言うのです。
「ビジョンがはっきりしないが、具体的な点は評価する。重要なのはその実現だ」ぐらいに言えばいいのに。