「いよいよ明日10月26日から、65歳未満の方もインフルエンザワクチンの接種が可能となります」
厚労省の「お願い」に従えば、そういうことになります。
しかしながらすでに当院では、65歳以上も未満も分け隔て無く、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3279.html" target="_blank" title="ワクチンの接種を行っています">ワクチンの接種を行っています</a>。
ワクチンが足りずに65歳以上の方への接種が制限されるなら問題ですが、その心配は今のところありません。
厚労省の宣伝のおかげで10月中に接種を希望する高齢者が多いですが、今月であればワクチンは足りています。
ただし、すべての年齢層で接種希望者が多いため、64歳未満の方の接種予約枠はかなり制限しています。
おかげで、お子さんの1回目の接種はできたが2回目の予約が取れない、とご不満の方はとても多いです。
予約を取り過ぎて接種できなくなるのが最悪なので、ワクチンの納入予定数を考慮して予約枠を作っています。
現時点では、11月末までの予約者に接種できるだけのワクチン+αがありますが、けっこうギリギリです。
例年なら、12月どころか1月上旬まで接種をしていましたが、今年は12月に接種ができるのかどうか微妙です。
どうして厚労省は、もっと潤沢にワクチンを作らせないのでしょう。余ったっていいじゃないですか。
「余るほど製造するから無駄に接種するのだ」という理屈は、いい加減に捨てましょう。
むしろ厚労省の思惑とは反対に、ワクチンが足りない雰囲気だから接種が殺到するのです。
ワクチンが有り余るほど作ってあれば、誰もが落ち着いて自分の好きなタイミングで接種できます。
そうすれば医療機関側も、変に窮屈な予約枠を作らなくても済むし、被接種者も焦ることがありません。
それなのに厚労省は、ちょうど過不足無い需給バランスを目指したがり、しかもうまくいかないのです。