ANAの経費削減策は、まっとうな道でさみしい

ANAがコスト削減のため、国際線の大多数を休止して羽田に集約する方針だと報じられました。悲しい話です。

国際線は来月75路線5,400便の予定だったものを、28路線800便まで減便するとのこと。さみしいですね。

治療薬やワクチン、集団免疫の獲得やウイルスの弱毒化によって、いつかはコロナの影響も消えるでしょう。

しかしそれまでの「我慢の時間帯」が、1,2年で済むのか何年もかかるのか、現時点では誰にもわかりません。

ある程度年数が必要だろうと考えるなら、このたびのANAの抜本的な経費削減策が、たしかにまっとうです。

コロナによって人の移動が制限され、航空機利用者が減ったため、航空会社は減便や運休で対処してきました。

減収に対しては、人員を減らし、給料・ボーナスをカットして経費を節減してきました。

あとできることは、保有機材や不動産等の売却でしょうか。大型機の売却もそんな流れなのでしょう。

売却するのは、おそらくは古い型の、首相専用機にも使われているB777型機などの30機とされています。

昨年導入された<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3291.html" target="_blank" title="A380型機(フライングホヌ)">A380型機(フライングホヌ)</a>の2機(さらに導入予定が1機)は、まさか手放さないですよね。

どうせA380は買い手が付かないでしょうし、このまま所有しておいて、後の復興期に備えていただきたい。

そのホヌは8月と9月に、それぞれ約90分間の、成田発着の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3245.html" target="_blank" title="遊覧飛行">遊覧飛行</a>を行いました。

ホヌの搭乗に飢えていたファンの応募は、1回目の競争率が150倍、2回目も110倍だったといいます。

さらに来月15日(日)には、飛行時間を3時間に拡大した3回目の遊覧飛行が計画されています。

3時間も飛びますが、成田発–成田着です。たぶん今回も、100倍近い応募があるでしょうね。

こうなったら、国際線機材をふんだんに使って、国内遊覧飛行をガンガン計画してもらいたい。

日曜だけじゃなく平日にも飛んで欲しいし、成田–那覇とか成田–千歳みたいに移動を伴ってもいいですよね。

なおA380は、後方乱気流の影響で、後続機との間隔を他の機材の2倍ほど取らなければなりません。

なので混雑した羽田空港には、通常は離着陸できません。ですが、これだけ便数が減った今なら、可能かも。

ホヌの遊覧飛行を、火曜か金曜の羽田発着にしていただけると、私としては助かるんですけどね。