「今シーズンはインフルエンザは流行しないだろう」と、あちこちで言われ始めています。
コロナ対策としてのマスクと手洗い、3密を避ける行動などがすべて、インフル対策としても有効だからです。
国や医療機関の啓蒙活動もあって、例年以上に多くの方がインフルエンザワクチンの接種を希望しています。
もしかすると、コロナとインフルの同時流行が想定される、という懸念は、杞憂に終わるかもしれません。
現に、インフルが南半球で流行しなかったこともわかっており、国境をまたぐ人の動きも少ないですから。
とはいえ「杞憂」は、終わった時点で初めてそれとわかることであり、まずは用心に越したことはありません。
そして今シーズン、インフルエンザが本当に流行しなかった場合、人類は大きな成果を得ることになります。
世界中の人々や社会や国家が、神経質なほど感染対策を徹底すれば、インフルは流行しないとわかるからです。
新型コロナよりも圧倒的に多くの、患者や死亡者を毎年出しているのが、季節性インフルエンザです。
コロナで失われた命はたくさんありますが、今年インフルエンザで失わずに済む命もきっと多いはず。
そんな期待をしつつも、当面はインフル固有の対策にも手を抜かないこと。つまり、ワクチン接種です。
今日も多くの方に接種をしましたが、接種する時間(接種枠)が足りず、ご迷惑をおかけしています。
一方で、まだ接種を計画していない方や接種するつもりのない方も多く、個人レベルでも温度差を感じます。
この冬、コロナとインフル同時流行の惨状は見たくありません。
インフルが流行しないという楽観的予測を鵜呑みにせず、やれること(予防接種)はやっておきたいものです。