インフル流行を前に、いまのうちにコロナ診療・検査体制を整えます

熊本市保健所が主催する、新型コロナの「『診療・検査医療機関』に係る説明会」を、WEB視聴しました。

いまどきWEB配信で十分ですが、スライドしか見られず、演者や参加者の表情が見えないのは欠点ですね。

あらかじめ昨日の説明会の動画を見た上で今日のライブ配信を見たので、同じ内容を2回見たことになります。

説明会の内容はpdfファイルで見られますが、Q&A(聴衆の質問と保健所からの回答)は貴重です。

講演を繰り返すほど演者も慣れて来るようで、昨日の動画よりも今日の方が完成度が上がっていましたね。

ふと見たら、「21人が視聴中」とありました。意外と視聴者が少ないんですね。ちょっとガックリです。

これまで、当院を受診したコロナ疑い患者のPCR検査は、おもに以下の3ルートで行ってきました。

・帰国者・接触者相談センターへの紹介→保健所の指示に従って検査機関で検査

・当院で検体(唾液)採取→保健所へ検体提出→検査機関で検査

・医師会PCRセンターへの紹介→検査

これが今後(インフルエンザ流行時)は、次のルートが主体になるようです。

・かかりつけ医受診→かかりつけ医で検体採取(または医師会PCRセンター紹介)→検査

インフル流行時に保健所がパンクしないよう、コロナの検査はなるべく一般医療機関でやることになります。

医療者の感染を防ぐために、コロナとインフルはなるべく同時検査する方式が主流になるかもしれません。

患者自身が、鼻腔の浅い部分を綿棒でぬぐって採取した「鼻腔ぬぐい液」による「抗原定性検査」です。

コロナはいざ知らず、インフルでは検出率が低そうな気がしますけどね。たぶんコロナも。

医療機関は、発熱患者専用の診察室を設けて診療を行うため、国からはその体制確保の費用が補助されます。

そのようなシステムが、今月から構築され、医療機関が登録して準備を進めていくことになります。

国の政策も手探り状態なら、医療機関もこわごわと手を出す状況。両者に挟まれた保健所もたいへんですね。