この冬は、インフルエンザと新型コロナが同時流行するかも、などと不気味なことが懸念されています。
もしもそうなったら、昨年のインフルシーズンと比べて何が違うのか、それを考えてみました。
いま、軽い風邪症状では医療機関を受診しない方が増えています。病院でのコロナの感染を心配するからです。
一方で、高熱が出たり風邪症状が長引く方の受診は増えています。コロナじゃなかろうかと心配するからです。
例年の冬なら、突然高熱が出て倦怠感の強い方は、ほぼインフルエンザでした。検査しなくてもわかります。
症状がややマイルドで、インフルかどうかはっきりしない方には、鼻腔に綿棒を入れて検査をしていました。
今年は、高熱=インフルとは決めつけにくく、インフルかどうかは検査で白黒をつける必要がありそうです。
問題は、インフルの検査をする時の検体採取に際しては、患者さんからの飛沫を浴びやすいということです。
例年、少々飛沫を浴びても、あまり気にしていませんでした。私がインフルに罹らない自信があったからです。
しかし今年、インフル疑いの患者さんが実はコロナだった場合、私はその飛沫を浴びて濃厚接触者になります。
そんな事態を防ぐためには、すべてのインフル検査を、防護具を着けて行わなければなりません。
駐車場で、車の窓を介して検査を行うのがよさそうですが、それでは診察の精度が落ちるかもしれません。
さらに言うなら、インフルエンザが陽性だったからといって、コロナではないという保証もありません。
もうまったく、やりにくいシーズンを迎えそうです。なので今年のインフルエンザは例年以上に、予防が大事。
悪いことは言いません。早めにワクチンを接種しましょう。(10月26日まで待つのは、オススメできません)