ドコモ口座のシステムは、銀行にしてはセキュリティが甘すぎ

「ドコモ口座 不正引き出し問題」が最初に報じられたとき、自分には関係ない話だと思っていました。

ソフトバンクでよかった〜と安堵して、このニュースにはいったん興味を失っていましたが、話が変わります。

ドコモ口座やドコモの利用者でなくても被害に遭うからです。ドコモ口座の利用が必須なのは、犯人だけです。

問題の根幹は、銀行口座とドコモ口座の紐付けとチャージにおいて、本人確認が不十分だったことに尽きます。

銀行とドコモがともにセキュリティの不備を呈したのは、ダブルチェックを過信して油断していたからです。

だから前から言ってるでしょう。<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2932.html" target="_blank" title="ダブルチェック">ダブルチェック</a>なんていうのは、チェックミスの温床ですよ。

互いに相手のチェックに期待してしまうと、両方のチェックが甘くなり、責任の所在も曖昧になるのです。

その結果、鉄壁のセキュリティを自負しているはずの銀行が、あっけなく犯罪者をスルーしてしまうのです。

ネットバンキングで振込をする際にはいつも、ワンタイムパスワードを使った面倒くさい操作を求められます。

ところが、チャージという過程においては、とんでもなくセキュリティが甘くなることには驚きました。

その盲点を突いた犯人よりも、こんな脆弱なシステムを構築した銀行やドコモの方こそ、責められるべきです。

ドコモ口座への不正チャージ問題は、昨年から起きていますが、抜本的な対策がとられていませんでした。

これは油断を通り越して大失態ですね。今後被害が次々に判明して、被害額が膨らんでいく可能性があります。

念のため、私の銀行口座全ての取引履歴から「ドコモコウザ」で検索しましたが、ヒットはゼロ。良かった。