ロタウイルスワクチンの接種控えを防ぐ規定が、すごく残念

子どもの予防接種の料金は、ほとんどの自治体で「定期接種」は無料、「任意接種」は有料です。

どのワクチンも感染症予防が目的ですが、無料か有料かで接種のモチベーションが違います。

定期接種ワクチンの種類は、近年少しずつ増えています。

ずっと任意接種の地位に甘んじていたワクチンが、ある時点から定期接種に昇格する日が来ます。

定期接種というお墨付きが与えられただけでなく、接種が無料になることで接種率が格段にアップします。

もうじき定期化される(=無料になる)ことがわかっているワクチンは、その日まで待ちたくなるのが人情。

これが「接種控え」です。このことの問題点は、これまでにも何度か書いてきました。

ロタウイルスワクチンは、ようやく10月から定期接種となります。つまり、無料になります。

今回はとくに、接種控えを防ぐために、接種対象者は8月1日生まれ以降、という規定が付いています。

これによって、7月までに生まれたお子さんは、10月以降の接種分を含めて、すべて任意接種の扱いです。

ところが私は、7月以前の生まれでも、2回目の接種が10月以降なら定期接種扱いだと勘違いしていました。

その誤った情報をお母さんに伝えて、10月からは無料になりますよと、ぬか喜びさせてしまいました。

接種控えを防ぐための規定を、うっかり忘れていたのはいけませんでした。さっそく電話して訂正しなければ。

しかしそれにしても、ロタウイルスワクチンは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2915.html" target="_blank" title="定期接種化が決定">定期接種化が決定</a>してから実施までに1年もかかっています。

決定したからにはできるだけ迅速に、接種対象は最大限に広くするのが、予防接種の本来の趣旨でしょう。

接種控えを防ぐようなルールを設けるのではなく、接種控えをしなくても済むような制度設計をすべきです。