本日稼働したPCR検査センターの検査料金は860円

熊本県内初のPCR検査センターが、本日稼働しました。市の委託を受けて市医師会が運営する医療施設です。

検査を受けるために、もう相談センターに相談する必要はありません。登録医の紹介状だけでOKです。で、

「検査費用は無料で、初診料が保険適用3割負担の場合、860円かかる」と、新聞に書いてあるんですけどね。

「えっ、検査無料? なに、初診料? どゆこと?」て、なりませんかね、その書き方だと。

検査センターに出向いた患者が検査を受ける際に支払うお金は、患者にとっては全部「検査料金」なわけです。

保険診療上の名目を正確に書くことが必ずしも親切とは限りません。むしろ混乱を招きかねません。

「支払う料金は3割負担で860円です」ぐらいの記載にとどめておけばよかったのに。

検査結果は翌日の正午までに、紹介医と本人と保健所にも連絡されることになっています。

私も休診日にはときどき、検査担当者として出勤させていただくことになります。どうぞご利用ください。

さて、検査方法なんですけどね。検体は2種類。唾液か喀痰と、医師が採取する鼻咽腔ぬぐい液です。

医師は、長手袋が2本ぶら下がったアクリル板越しに、その手袋に手を突っ込んで検体採取操作を行います。

これなら検査所内感染も完璧に防げるので安心ですね、と思われたとしたら、それは大間違いです。

なぜなら、アクリル板の向こう側の安全領域に立つのは、医師だけだからです。

アクリル板の手前側の、検査を受ける人のそばには看護師が立って、唾液や痰を採取しなければなりません。

医師だけが安全な壁向こうにいて、看護師や検査技師は防護具を装着して危険領域に立つ、という構図。

その写真が新聞等にも掲載されていますが、なんか釈然としませんよね。印象悪いです。