キャッシュレス決済手段では結局、何が生き残る?

コロナ禍で消費が冷え込んでいる中、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3153.html" target="_blank" title="キャッシュレス・ポイント還元事業">キャッシュレス・ポイント還元事業</a>」は今日で終了します。

あわてて通販であれこれ駆け込み発注したり、美容室で駆け込みカットをしたのは私です。

今後どうなるのか問題はあるにせよ、この制度で日本のキャッシュレス化をある程度は推進できたようです。

現金払いを避けるための手段が増えたことは、図らずも、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3182.html" target="_blank" title="コロナ禍における購買行動">コロナ禍における購買行動</a>にも好都合でした。

で、次に来るのが「マイナポイント事業」ですか。なんとなく、気乗りがしませんね。おまけに半年だけだし。

ペイペイ並に驚異的な「25%還元」ですが、上限は5千円という、悲しくなるほどケチな還元額。

1回の買い物で5千円じゃないですよ、9月からの6カ月間の事業期間のトータルで、5千円。なんだかねぇ。

と言いながらも、この制度で2万円分の買い物はするつもりです。もらえるモノは上限までもらうわなきゃね。

先週発表された、iPhoneの新しいOS「iOS 14」では、もっと画期的な決済システムが期待されています。

レジでNFCチップにiPhoneをかざすと、支払いに必要なアプリが瞬時にダウンロードされる仕組みです。

これによって、店が決済端末を用意しなくても、Apple Payで無接触の支払いが完了します。

Apple信者の私は、このようなAppleが打ち出してくる新機軸には、とりあえず全面的・盲目的に期待します。

なかにはイマイチなものもありますが、Apple Payは当初の賛否両論を振り切り、かなり成功しています。

私がよく使うブランドのカードが、最近ようやくApple Payに対応しました。これはなかなかの朗報でした。

ただし、Apple Payを使った場合、リアルカードのときよりも獲得できるポイントが少なくなります。

当然、その差額はAppleの「取り分」ということでしょう。つまりAppleの手数料が高いのです。

このように、Appleが儲かるための仕組みは世の中の随所にあります。(信者なので多くは語りません)

Appleの株価総額が、米株式市場で初めて1兆ドルを達成したのは、つい2年前のこと。

ところが世界がコロナ禍の中、株価総額は今月ついに、1.5兆ドルを突破しました。

製品の販売だけでなく、サービスの提供(厳しい手数料を含む)も、好調な業績に貢献してるんでしょうね。

新HPVワクチン「シルガード9」が登場したけど、導入はどうなる?

「シルガード」で検索しようとしたら、「汁ガード」に変換されて少し脱力しました。

気を取り直して「シルガード」でググると、今はまだ、「南蛮しっくい シルガード」がトップに出てきます。

新しい<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2991.html" target="_blank" title="HPVワクチン">HPVワクチン</a>を調べたいのであれば、「シルガード9」で検索するのがオススメです。

申請から5年経過してようやく先月、厚労省の部会が製造販売を承認。いまは正式承認待ちの段階です。

現在、いちおう<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3035.html" target="_blank" title="定期接種">定期接種</a>として使われているHPVワクチンは、「サーバリックス」と「ガーダシル」です。

日本では諸問題が提起されたため、WHO等からの非難にもめげず、「積極勧奨接種」が止まっています。

「定期接種だけど接種は勧めませんよ」という、厚労省の意味不明な態度のため、接種率は1%以下です。

幅広い型のHPVに効くように、4価ワクチンのガーダシルをパワーアップして、9価にしたのがシルガード9。

ちなみに4価とか9価というのは、4つあるいは9つの型のHPVに効く、という意味ですね。

海外では「Gardasil 9」という名称ですが、日本では前後ひっくり返して「シルガード 9(Silgard 9)」。

「シル(扁平上皮内病変;SIL)」から「ガード」する、というのが命名の由来。ガーダシルでも同様です。

欧米では、数年前からGardasil 9を導入しているので、日本は周回遅れよりもさらに遅れています。

市民団体やメディアの反対にめげて消極的な態度が続く厚労省なので、シルガード9の正式導入も不透明です。

HPVワクチンの積極勧奨を止めている手前、同種のワクチンを新規導入しにくい面もあるでしょう。

ワクチン名を変えたのも、従来のワクチンとは別物のように印象づける、小手先の策かもしれません。

良くも悪しくも、どこにでも出没するGoogle先生

日経のコラムに、ある地名の言い間違いを講義中に学生に注意されたと、某大学教授が書いていました。

学生らは講義中でも自在にググっているので、誤りあらば即座に指摘されてしまうのだとか。イヤな時代です。

スマホに目が向くような講義をする方が悪いのか、大学の先生よりGoogle先生の方が頼りになるのか。

ネット検索の世界でGoogleがここまでダントツになるまでには、もちろん紆余曲折はありました。

私は学生時代から約40年ほどパソコンを使っていますが、Googleの隆盛なんてこの十年かそこらのことです。

それにしても世界の人々は、自分の個人情報を犠牲にしてでも、何かを調べ続けたいようです。

好奇心なのか、強迫観念なのか、それとも自然な行動なのか。つねに検索し、閲覧し、また検索。森田健作。

かく言う私も、テレビから耳慣れない言葉が聞こえたら、番組そのものよりもその言葉を追求したくなります。

知りたいと思った事柄は、いま知りたい。その場でその時に決着をつけ、ひととおり満足したいのです。

テレビ番組の内容をそのまま漫然と受け入れるのではなく、興味ある情報は自分で能動的に探りたいのです。

スマホの時代になってGoogle先生は、ありとあらゆる場所に出没します。

疑問点は、いつでもその場で解決できます。運転中はだめだけど、停車中なら調べることも可能です。

本人の名誉のために、誰の話かは書きませんが、自家用車の運転時のGoogle先生活用例をひとつ(実話)。

駐車場から発進する際、左右のペダルのどっちがアクセルでどっちがブレーキか、急に自信がなくなったと。

でもGoogle先生に尋ねて、事なきを得たとのことです。めでたしめでたし。ていうか、それもどうなの。

名詞のアクセントの「平板化」には、最後まで抵抗したい人間です

ある水族館がやっと開館するというニュースを聞いてて、「水族館」という言葉のアクセントに驚きました。

なぜならアナウンサーが「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-418.html" target="_blank" title="平板型">平板型</a>」で発音したからです。私の中では絶対に「中高型」なのに。

ここで中高型というのは、「東京都」とか「新幹線」のような、真ん中にアクセントが来ることを言います。

同様に「博物館」も「図書館」も「美術館」も、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1730.html" target="_blank" title="NHKのアクセント辞典">NHKのアクセント辞典</a>では、今のところすべて中高型です。

でも世間では、これらの言葉はかなり平板化が進んでいるような気がします。残念です。

「春休み」や「夏休み」は、まだ中高型ですね。ですよね。でもやがて平板化するでしょう。え、もうしてる?

「ケンタッキー」なんてのも、やがて若者は平板型で言い始めるんでしょうね。え、もうしてる?

じゃあ「洗濯機」とか「冷蔵庫」はどうよ。「養命酒」とか「福禄寿」とか「犬追物」はどうよ。

名詞のアクセントがだんだん平板化する中で、中高型を堅持している言葉は、どこかレトロな感じがしますね。

平板化が進んでいる理由のひとつは、発音にエネルギーを使わないからだという「省エネ」説があります。

あるいは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2055.html" target="_blank" title="業界用語">業界用語</a>や<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1326.html" target="_blank" title="若者コトバ">若者コトバ</a>のような、格好付けや仲間意識も、その要因かもしれません。

平板化は時代の流れだとしても、直線的で無味乾燥で無色透明な言葉に変えられていくのは悲しいことです。

その言葉が本来持っていた「起伏」や「味わい」や「彩り」が、失われる気がしてなりません。

すでに私の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2928.html" target="_blank" title="平板化ネタ">平板化ネタ</a>も定番化していますが、無味乾燥なブログは避けたいものです。え、もうしてる?

クレカ番号が漏れたら、被害はなくても面倒なことになりますね

某カード会社から電話がありました。

「昨夜9時頃、○○電気の通販サイトで買い物をされましたか?」

「そんな覚えはありませんが、どういうことですか?」

「やはり、そうですか。何者かがお客様のカードを不正に使用したようです」

聞けば、そのカード会社の複数のカードから、ほぼ同時刻に、○○電気のサイトで買い物があったとのこと。

カード会社がそれを怪しんで、私を含むカードの持ち主に確認の連絡をして、今回の一件が発覚したわけです。

詳細は不明ですが、何からの方法でカード番号を「犯人」が入手し、ネット通販に利用したようです。

「では、今からお客様のカードを無効にします。後日新しいカードを送りますが、カード番号が変わります」

「はい、お願いします」。でも、あー困る。とても困る。だって、クリニックの経費用メインカードですから。

電気、電話、ネット、新聞、メルマガ、セコム、通販等々、このカードで14の支払いを登録しているのです。

その一件から数日して、新しいカードが届きました。さっそく今日、カードの切替手続きを一斉に行いました。

14件のうち12件は、Web上で変更操作が完了。ただちに新しいカード番号が使える状態になりました。

1件は、電話で申請してWeb手続き用のID・パスワードを郵送で取り寄せていたので、本日手続きを完了。

残る1件は、カード切替申請書の請求手続きを、ネットで行いました。後日、その申請書が郵送されてきます。

多くの企業が、Web上の手続きだけでカード変更が可能でしたが、一部にまだアナログな作業が残っています。

なんにしても、手間をかけさせやがって、犯人のやつめ。金銭的被害が防げたのが、不幸中の幸いです。

犯人が「欲張った」おかげで犯行が発覚しましたが、私のカードだけが使われたのなら、バレなかったかも。

巧妙なハッキングを防ぐのは難しいですが、やはり、カードの利用明細にはきちんと目を通すことですね。

言い間違えは、訂正するときこそ慎重に

自分のことは棚に上げますが、他人の言い間違いは気になる性格です。

アナウンサーは、ニュース原稿を読み間違え(言い間違え)たら、必ず即座に言い直しますよね。

言い直したつもりがまた言い間違えてしまったとしても、くじけず気を取り直して、また言い直します。

民放の番組ならしばしば、別の出演者が軽く突っ込んだりして場を和ませますが、NHKは最後まで真面目です。

今朝NHKで、「GMOペパボ」というトラップのような会社名の、放送事故レベルの言い間違いがありました。

見てなかった方は、NHK+で7時19分ごろからご覧ください。念のため、文字に起こすと、こうです。

「東京渋谷区に本社があるインターネット関連企業GMAペポパは、国内3カ所の拠点の…」(え、違う?)

「GMOペポバは、国内3カ所の拠点のどこかに通勤できるとい…」(なに?まだ違うの?え〜っと)

「あ、GMAペパボは……」(なになに?ちょっと待って。どこが違う?)

「…GMOペパボは、国内3カ所の拠点のどこかに通勤できるという採用条件を、今月から見直しました」

アナウンサーが何度言い直しても、出演者はだれも突っ込まず、スタジオのスタッフの笑い声も聞こえません。

たぶん、そのアナウンサーの頭の中では、芸人の名前「ぺこぱ」がグルグル回っていたのです(推測)。

そして、「ぺこぱじゃない」「ぺこぱと言ったら笑われる」という強迫観念に襲われていたはずです(憶測)。

でも今では、「いっそ、ぺこぱと言って楽になればよかった」と、そう思っていることでしょう(想像)。

むしろ「それ、お笑い芸人ですけど」と笑われ、いじられた方が、言い間違えた甲斐があるというものです。

Macに自社開発CPUが搭載され、OSが11になるという、大ニュース

まず驚くべきニュースは、Macの新しいOSが「バージョン11」になるってことですよね。あれ、興味無い?

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1228.html" target="_blank" title="Windows">Windows</a>でも最近は7だの8だの10だのと、OSのバージョンはおおむね連番ですが、Macもほぼ同様です。

ただし2001年に「OS 9」の次に登場したのは「OS 10」ではなく、「OS X」と表記する革新的なOSでした。

以後19年間、10.0から10.15までマイナーチェンジしながら全16代、OS Xの年月が続いてきました。

ところが今回は、小数点以下の変化ではありません。「10.16」ではなく「11.0」になるのです。

19年ぶりのメジャーチェンジですから、19年前と同程度かそれ以上の、画期的変革が起きるはず。

Appleは「macOS史上最大のリリース」と宣伝しています。リリースは秋。アップデート料金は無料。

コードネームは「macOS Big Sur」。MacのOSには、このような名前が付いています。

10.0の「Cheetah」から10.8の「Mountain Lion」までは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-171.html" target="_blank" title="ネコ科の動物名">ネコ科の動物名</a>でした。

10.9からは、ネコ科シリーズが突然終わって<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1715.html" target="_blank" title="地名シリーズ">地名シリーズ</a>になりました。

今回の「Big Sur」は、カリフォルニアの景勝地の名前だそうで、11.0になっても地名シリーズが続きます。

それではいったい、どのような変革が起きるのか。いまIT記事をあれこれ読みあさって研究中です。

と書いてきましたが、もうひとつ大きなニュースがあります。Macが独自開発チップを搭載することです。

つまり「脱Intel」です。今後のMacは「Intel入ってない」になるわけです。これはもう、一大事です。

このようなOSやCPUの変化は、iPhoneやiPadとMacの垣根がなくなる方向へ、急加速しつつある証でしょう。

接触は最小限にしたいですが、やはり学校検診に聴診は必須ですね

今年度、某小学校の学校医となり、新型コロナで延びていた内科検診を、ようやく今日行うことになりました。

確保されている時間と児童数を考慮すると、1時間あたり100人のペースで検診する必要があります。

初めての学校検診なのでペース配分が全くわからず、とりあえず1人30秒を目標としました。

児童は全員マスクを装着。間隔を開けて縦に並ぶので、最後尾が廊下のどこまで続いているのかわかりません。

私はフェイスシールドとマスクを装着。顔が暑い。ガウンやキャップや手袋は、今回は使いませんでした。

さて、子どもに挨拶して、姿勢と顔色を見て、上肢や躯幹などの皮膚を見て、胸郭を見て聴診したら30秒です。

打ち合わせでは、児童との接触を最小限にするため、問診等に異常がある子だけ聴診することにしていました。

しかし、症状を伴わない心雑音は、検診の時に聴いておかなければ誰も気づかないと、思い直したのでした。

小学生になって初めて聞こえる心雑音は、多くの場合は心臓に異常の無い「無害性心雑音」です。

今日は、明らかに無害性と思える子はスルーして、ある程度大きな音量の場合にのみ「要精査」としました。

「検診で初めて心雑音を指摘されました」と、当院を受診する小中学生のお子さんが、日頃から時々います。

聴診して必要と思えば、心エコー検査で心房中隔欠損や肺動脈弁狭窄等のチェックをすることになります。

そんな成り行きになると、「心雑音」という言葉に重大な響きがあるので、保護者の方はとても心配されます。

でもご安心を。ほとんどのお子さんの心雑音は無害性で、それがよく聞こえる原因はたいてい貧血です。

エコーは夏休みなどに行いますが、それまでに貧血を治せば、検査の頃には心雑音は小さくなってしまいます。

先発医薬品の名称は、詩的であれ

「クラリシッド」という抗生剤は、とくに子どもに対してよく処方する薬です。苦いので嫌われます。

一般名は「クラリスロマイシン」で、商品名としてはクラリシッドのほかに「クラリス」もあります。

そのクラリシッドの国内製造販売が、現在の「マイランEPD」から「日本ケミファ」に「承継」されます。

もともとこの薬は、5年前に「アボット ジャパン」からマイランに承継された薬でした。

このように、製薬会社に何らかの事情や戦略があって、薬の製造販売元が移ることは、よくあります。

ケミファは、この薬の後発品(錠剤のみ)を販売していますが、このたび先発品販売に躍り出るわけです。

いまは後発品メーカー(しかも中堅)のケミファですが、かつては先発品メーカーでした。

そしてケミファといえば、製造承認を受けるための治験データをねつ造して、大問題になった過去があります。

私が医学部の学生時代のことで、当時はそれほど興味は無かったのですが、後になって調べて知りました。

データをねつ造したいくつかの薬のうち、高血圧治療薬(降圧剤)の名前が「トスカーナ」でした。

トスカーナといえば、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1851.html" target="_blank" title="フィレンツェ">フィレンツェ</a>を州都とする、イタリア中部の州です。

私が訪れたことのある数少ない海外の旅先の中でも、また行きたい場所第1位の、思い出深い土地です。

歴史、芸術、自然、なによりもワインと食べ物・・・と、いまでも「脳内旅行」が止まりません。

なぜそのような「美しい」名前をつけた薬で、データをねつ造するような汚れた気持ちになれたのでしょうね。

医薬品の名前には、一般名や構造や疾患名や薬効等を表す言葉を組み合わせた、妙な造語をよく見かけます。

できれば個性的で詩的な名称にして欲しいものですが、そんな気の利いた名前に、最近あまり出会いませんね。

感染者との接触日付が通知される「COCOA」の仕様が心配

新型コロナウイルス接触確認アプリ「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3181.html" target="_blank" title="COCOA">COCOA</a>」。みなさん、インストールされましたでしょうか。

利用者数が「LINE並に」増えれば、感染の可能性の早期察知からの拡大防止につながると期待されています。

ですが、現在の仕様だと、個人情報が完全に守られるとは限らない気もしてきました。

「いつ・どこで・誰が感染していたのかといった項目については通知されない」のがこのアプリのキモのはず。

でも、「「8月1日に1件、8月2日に2件」などのように、感染者と接触した日付」は特定されるようですね。


日付が通知される仕様だと、接触相手(すなわち感染者)を特定しやすくなり、問題が起きるかもしれません。

感染者と接触したとされる日に、ただ1人の知人としか接触していなければ、彼が感染者だとすぐわかります。

つまり感染者にとっては、過去2週間に接触した人全員に自分の感染が通知されるのは、リスクがあるのです。

自分が特定される危険を考えて、自分の感染をアプリに記録するのをためらう人もいるかもしれません。

しかしCOCOAは、自分の感染を正直に(もちろん匿名で)告知することによって意味をなすアプリです。

もっぱら、自分が感染者と接触したかどうかを知るためだけに利用するのでは、このアプリが成り立ちません。

感染者との接触日が特定されていれば、たしかに医療機関での診療や検査を行う上ではとても参考になります。

しかしこのアプリが「成功」するかどうかは、理解のある利用者の数が十分大きいかどうかにかかっています。

感染者との接触日まで通知する必要性があるのかどうか、仕様の再検討が必要かもしれません。