品不足だからといって、粗悪品をポチったら結局後悔しますよ

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3126.html" target="_blank" title="アベノマスク">アベノマスク</a>」は元々不評で、供給業者選定にも裏がありそうだし、おまけに不良品が続出しています。

マスクの品不足はもうじき解消されるとも噂される中で、アベノマスクはもう、お払い箱かもしれませんね。

ニュース映像等を見ても、安倍首相だけがかたくなにアベノマスクを着けてるのが、なんとも痛ましい。

マスク販売のFAXが、近頃よく届きます。だいたい1枚50〜60円程度ですが、30円程度のものもあります。

一般の通販でも、同程度の価格帯で販売されていますが、さいわい当院では、まだマスクの在庫はあります。

フェイスシールドやゴーグルやガウンも、ある程度は入手できました。手指消毒液もまずまず足りています。

最近は体温計まで品不足気味のようですが、当院ではメーカー品の在庫を十分な数確保していたので大丈夫。

体温計のトップシェアは「オムロン」製だそうですが、当院ではおもに吸入器でお世話になっている会社です。

そのオムロンの創業者一族の元社長が、先日新型コロナで亡くなったのは、まったく皮肉な出来事ですね。

体温計メーカーとして発足し、社名もドイツ語の体温計に由来するメーカーといえば「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-621.html" target="_blank" title="テルモ">テルモ</a>」です。

市民病院時代には、テルモと共同で小型人工心肺装置を開発しました。話題のECMOでもトップシェアです。

ところで、額にかざすとピッと検温できる「非接触式体温計」だけが、なかなか手に入りませんでした。

感染を疑う方との接触をできるだけ控えるために、あればとっても便利な機器ですからね。

医療機器卸のルートではすぐに入手できそうにないため、ついに禁断のAmazonで発注してみたのでした。

製品の信頼性はともかく、いちばん納期の早い製品をポチったら、なんとその4日後に届きました。

これが見た目はシンプルでオシャレ。自分を測ると36.4度。スタッフで試してもみな36.2〜36.4度。あれ?

普通の体温計で39.5度のお子さんも、非接触で測ってみると36度台。これってとんだ粗悪品じゃないですか。

変なモノつかまされてしまった。そういや、Amazonの商品説明画面からすでに、おかしかったもん。要返品。

世界各国の人々が集まる行事って、しばらくは無理っぽいですね

今日の東京は22人ですか。本格的に減ってきましたね。まあ、ぬか喜びしないように注視しときましょう。

ところで、「9月入学案」って、来年8月までを今年度として、来年度は来年9月から始めることなんですね。

ならば私は、すっかり勘違いしてました。今年度を今年の9月開始にずらすのかと思っていたので。

まあ、生徒らにとってはほぼ同じことなんですけど、お役所の準備作業等がだいぶ異なります。

コロナはこのまま収束するんじゃ?、という幻想を抱きがちな昨今ですが、たしかにそうなるかもしれません。

ただし、集団免疫ができてない現状で警戒を緩めれば「第2波」が来るのは必定。再び緊急事態宣言でしょう。

そのように感染の拡大・収束を何度か繰り返しつつ、だんだん「波」が小さくなって終息に向かうのでしょう。

来年度から9月入学とするのなら、「第 n 波」がたまたま9月にぶち当たらないことを祈るしかありません。

9月の前には東京五輪もあるし、こうなったら来年の夏前までに完全終息させるしかありません。

つまり、見かけ上の抑え込みではなく集団免疫の確立ですが、はたして日本式の対策でそれができるのか。

それによく考えてみると、たとえ日本で終息していても、諸外国がどうなっているかは予測がつきません。

世界中で同時に集団免疫が出来上るとは思えません。従来型の五輪は、しばらくは難しいかもしれません。

国際スポーツ競技のあり方自体が、ポストコロナの「パラダイムシフト」を迎えることになるんでしょうかね。

子どもの予防接種は、対象年齢・月齢になったらすぐ受けましょう

自粛ムードの中、子どもの予防接種だけは控えることがないようにと、各種団体等が啓蒙活動をしています。

ワクチンの接種は決して「不要不急」ではなく、「必要至急」なものです。

なので接種対象年齢に達したら、なるべく早めに接種することをお勧めします。

感染症を予防するための手段ですから、ワクチンの接種を遅らせて得られるものは何もありません。

乳児期に接種するワクチンは定期接種だけで13接種分ありますが、重大な感染症予防のためには全部必須です。

これにロタウイルスワクチンを加え、日本脳炎ワクチンも0歳で開始するとすれば、全部で18接種になります。

誕生日が来たら、すぐにMRワクチンなどを接種したのち追加接種が続き、1歳児では全部で8接種あります。

他の医療機関でも同様とは思いますが、子どもの予防接種は一般診療とは別の、専用の時間帯に行っています。

なのでコロナウイルス感染の危険は少ないはずですが、院内感染を防ぐためには十分な工夫が必要です。

無症状で元気な子どもやその保護者でも、新型コロナに感染している可能性は常に考えなければなりません。

被接種者どうしが接近することも、念のため避けなければなりません。本当に面倒なことになったものです。

新型コロナウイルスのワクチンは、いま世界中で開発が進められています。とても待ち遠しいワクチンです。

それと同様に、現在定期接種をしているワクチンにも、悲惨な疫病を駆逐または減らしてきた歴史があります。

目の前のコロナを恐れるあまり、別の重大な感染症の予防をないがしろにするのは、本末転倒です。

いま、やれることをやれる順にやるのであれば、まずは定期接種を規定通りに受けることでしょう。

回転するいろいろなモノから異音が聞こえます

開院時に購入した遠心分離機は、高速回転に伴って鳴り響く音が怖くて怖くて、ただちに買い換えました。

このような機器はケチらずに信頼のおける製品を選ぶべきですね。今使っているKUBOTA製は安定してます。

院長室のエアコンは、だいぶ前からブンブン音がします。メーカーの人に見てもらったら、修理が必要だと。

それなら買い換えますから、と修理を断ったものの、そのままダラダラと使っています。いけませんね。

十数年前、MacBookから突然ガリガリガリッと音がして、電源が切れました。高温によるHDDの焼き付きか。

内蔵HDDを通販で購入して交換。それ以来、ノートPCの冷却装置に凝り始めることになり、現在に至ります。

電子カルテのサーバーを冷やすためのサーキュレーターから、異音が聞こえ始めたことがありました。

触るとひどく熱かったので使用を中止しました。長時間連続で使うモノに安物を買ったのが失敗でした。

愛用の鼻毛カッターは、最近異音が気になります。微妙な変形によって、刃がどこかに当たるのでしょう。

この手の製品は、意外と長持ちしませんね。作りがチャチで弱く、おまけに扱いが雑だからでしょうか。

愛車を運転中に、速度に比例した周期の異音が聞こえるようになりました。タイヤの溝に石でも挟まったのか?

音が柔らかいので石ではなくドングリかも、とディーラー。詳しく調べてもらったら、パンクでした。

自宅で使っている扇風機から、「ビヨ〜ン、ビビヨ〜ン」というシタールのような音が、最近聞こえてきます。

ダイソンのサイトを見て本体を分解。異常なし。組み立てると「ビ〜ン」にかわりました。はて。

BBQでは、食べることと焼くことの、どちらが目的ですか?

「『手段が目的化することを趣味という』――。オーディオ評論家の長岡鉄男さんが残した名言だ。」

という文で始まる、昨日の日経のコラムを読んで、思わず膝を打ちましたね。なるほどそうだったか。

以前、当ブログで「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-597.html" target="_blank" title="趣味とは何か">趣味とは何か</a>」を考察した際に、じつは自分で書いてて違和感があったのです。

大辞泉による「趣味」の定義は、「仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしてしている事柄」でした。

なので毎日ブロッコリーを食べたりブログを書いたりするのは、苦痛を伴うので趣味ではないと書きました。

でもよく考えてみると、苦しいけれど楽しい、イタキモな趣味だってあるはず。

苦しいか楽しいかよりも、長岡氏の言うように「手段が目的化」しているかどうかの方が、しっくりきます。

ブロッコリーは、元々は健康のために食べ始めたのですが、いまは食べ続けること自体が目的になっています。

雑感を綴って親近感を提供しようと始めた院長ブログも、いまは毎晩苦しみながら書くこと自体が目的です。

ついでに言えば<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2506.html" target="_blank" title="BBQ">BBQ</a>も飛行機も、食事や旅行というよりも、焼くことや乗ること自体がほぼほぼ目的ですね。

したがって、趣味の定義を私なりにアレンジするなら、こうなります。

「趣味とは、手段が目的化し、魅力を感じて没頭すること。ときに、他人には理解されがたい」

長岡氏といえば、学生時代に読んだFM情報誌「FM Fan」等に、よく登場していたオーディオ評論家です。

彼の自作スピーカーの理屈や魅力は、残念ながら当時の私には理解し難いものでした。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-954.html" target="_blank" title="オーディオ機器">オーディオ機器</a>にはこだわっていた私でさえ、スピーカーは音楽を聴く手段としか感じてなかったからです。

今なら受け止め方は違ったでしょうね。数十年ぶりに長岡鉄男氏の名前を見たので、思い出話を書きました。

この春の旅行計画はガタガタですが、不要不急なら自粛やむなし

大型連休も終わりましたが、この春に前々から旅行を計画していた人は、コロナのおかげで台無しですね。

とくに航空旅行は、かなり早めにチケットを購入することが多く、払い戻し作業におわれることになります。

どの航空会社も徹底的に減便しており、この時期までの予約の解約に対しては手数料をとっていないようです。

こんな時に不要不急の航空旅行などしようものなら、感染拡大を招く自己中の極悪人として叩かれかねません。

ところが、この連休中に沖縄に行く人が6万人もいると、カウント間違いもありますが、先日報じられました。

その後キャンセルも出ましたが、それでもまだ旅行する者がいるとして、メディアが批判していました。

例年、大型連休中には何十万人という観光客が沖縄を訪れるので、今年は十分に自粛気味なんですけどね。

「ポイントが2倍になるから」という理由で沖縄を訪れていた旅行者が、メディアに吊し上げらました。

人にはそれぞれ事情がありますが、もしも不要不急であるならば、この時期やはり自粛しなければなりません。

実は、自粛ムードが高まった3月後半になって、ANAやJALは搭乗による獲得ポイントを2倍に上げたのです。

ポイントがほしいマイレージ会員に、お得なキャンペーンを張って便宜を図ったつもりだったのでしょう。

それと同時に、会員の頑張りによって航空機利用者の減少を食い止めようという、浅はかな考えもあったはず。

しかしその考えは当たり、自粛ムードに反して旅行を強行する会員が、一定数現れてしまいました。

航空会社のポイントアップ戦略は、結果的に不要不急の航空旅行を助長することになったわけです。

かく言う私も、ポイント2倍にグッと来て5月に上京する計画を立てましたが、思い直してキャンセルしました。

蔓延地東京から熊本にコロナを持ち帰る危険は、医療従事者としては絶対に避けなければなりませんから。

航空業界も大変でしょうけど、利用者数を増やすキャンペーンは、コロナが終息してからにしましょうよ。

来年でも再来年でもいいですから、コロナ終息後にドカッと、オイシイ提案をお願いします。

「密閉・密集・密接」の反対は、「開放・孤立・隔絶」でいいですか?

最高気温が29度まで上がったカンカン照りの今日、自宅の庭で今年初めてのBBQをしました。

例年、春めいてくると始めていたBBQですが、今年は新型コロナのおかげでそんな気になれませんでした。

行動自粛が叫ばれているいま、とくに行楽とか遊興が目的の「3密」は避けなければなりません。

河川敷等で他のグループとの距離を十分とっていたとしても、多人数でのBBQは、やはり避けるべきでしょう。

しかし、自宅でひっそりと行うBBQなら問題なかろうかと、このたび急に思い立ったのです。

なにしろ、日差しの強い庭で真っ昼間にやりましたから、「密閉」感ゼロ。きわめて「開放」的な雰囲気です。

他の参加者は誰もおらず、一人でただ黙々と焼いたので、「密集」度ゼロ。まったく「孤立」した状況でした。

屋内にいた家人には、焼けた肉などを受け渡すのみ。私は「密接」どころか、ひどく「隔絶」されていました。

まさに、開放・孤立・隔絶の「3K」です。(ていうのを思いついたので書きました)

反省点があるとすれば、BBQソースを切らしていたため、スーパーに買いに行かなければならなかったこと。

肉は通販で買って冷凍していたカナダ肉があったのですが、私としたことがソースが無いのは盲点でした。

「BBQ好きなら、大事なアイテムを切らしてはいかんよ」「ソースね」てな感じで。

で、近所のマックスバリュに昼前に行ったらなんと、駐車場がほぼ満車の賑わいです。これはマズイっす。

マスクして、何度も手指消毒しながら、買い物カゴは使わず、カードで支払って早々に退散したのでした。

新型コロナの感染者は減ってますが、もう少しダメ押しで自粛延長へ

緊急事態宣言の延長が決定されました。今月末までです。

安倍首相はその背景を「感染者の減少が十分なレベルと言えず、医療現場が過酷な状況にある」と述べました。

「医療現場が過酷」だから「社会経済活動の停滞」やむなし、ともとれるこの表現は問題です。

「過酷」なのは、医療現場に限らず、さまざまな企業や家庭環境も、過酷と言えば過酷な状況だからです。

せめて医療がひっ迫していると、あるいは感染者数の減少がまだ確定的ではないと、そう言えばいいのに。

流行は抑えられつつあるけど、あと少しダメ押しが必要だと、そういうことですよね。

いまの感染者数は、ちょうど4月上旬と同程度になっています。1カ月後には、さらに減ることでしょう。

ただし6月になっても、国内に感染者が3月上旬並みには存在するかもしれません。

国内外にまだまだ感染者がいる中でも、社会経済活動を考慮して、6月に宣言を解除することになるわけです。

しかし、いま「実効再生産数」が1を切ったとは言え、自粛が緩めばそれは「基本再生産数」に近づきます。

ある程度の社会経済活動を再開させれば、当然、感染は再拡大するのです。そんなことなど想定内です。

なので時期が来ればまた、緊急事態宣言の発出です。それが例えば7月か8月。そしてまた2,3カ月で宣言解除。

こうして、国民の6割程度が感染して集団免疫が確立するまで、断続的に緊急事態宣言が繰り返されるのです。

大事なことは、医療と社会経済活動のバランスが常にうまくコントロールできるか、ということでしょう。

不要不急の受診が減ったようで、連休中の来院者は少なめです

不要不急の外出が控えられているため、街中や交通機関や観光地などが閑散としているのは、わかります。

ですが当院のような一般の医療機関でも、じつは受診者がかなり減っています。その来院者を大別すると、

(1)生活習慣病やその他の慢性疾患の方

(2)風邪や胃腸炎や蕁麻疹などの急性疾患の方

(3)新型コロナを心配して来院する方

このうち(2)の中にコロナが含まれる可能性が否定できない一方で、(3)はたいていコロナではありません。

さらに最近の傾向として、(2)の方は受診を自粛し、(3)も多くはない。つまり全体として少ないのです。

不要不急の受診が抑制されているという意味では、正しい受診傾向と言えるでしょう。

開院当初から当院が日曜祝日診療を続けているのは、医療の手薄な曜日をカバーしようという目的です。

なのでこの大型連休も、定期休診日である火曜と金曜以外の祝日はすべて、診療する予定でした。

ところがフタを開けてみたら、この連休中はみなさん “Stay Home” のようですね。

というわけで方針変更です。まことに急な話ですが、明日5月4日の月曜日は、臨時休診することに決めました。

前日になって急に休診を決めるのは初めてですが、実害の少ない判断かと思いますので、ご了承願います。

とは言え私も、休診したところでどこかに出かけるワケでもありませんが、片付けなどをすることにします。

やがて熊本でも本格的にコロナが流行する日が来たら、その時こそ当院を含めた開業医の出番かもしれません。

患者も医師も自宅に居るというテレワーク診療だって可能なはず

「最近テレワークなんですよね」と話す方が増えてきました。「なので体重が増えました」と続きます。

だろうと思います。通勤でだいぶ歩くし、職場でもそこそこ歩くはず。それが無くなったわけですからね。

私も以前、休診日に終日自宅でボンヤリ過ごした日の歩数が700歩だったことに、戦慄したことがありました。

いまは大丈夫ですよ、ルームランナーしてますから。

医療機関の場合、テレワークができません。なので私はこれまで通り、週に5日ほど通勤して仕事しています。

生活習慣病診療にはマスク、それ以外ではキャップやゴーグルやフェイスシールドを装着して診察しています。

感染予防のために、電話等による再診や初診すら、いまは特例で認められています。

自宅に居る患者さんに対して、私がクリニックで処方箋を発行するのは、ある意味「逆テレワーク」です。

よく考えたら技術的には、自宅に居ながら患者さんと電話したり、処方箋を薬局にFAXすることは可能です。

じゃあ私もテレワークできるのか。制度上このような「診療」が認められるのかどうかは、わかりません。

少なくとも、万一私がコロナに感染したり濃厚接触者となった場合でも、電話診療は可能だということですね。

始業前に私はいつも検温していますが、もしも37.5度以上だった場合にどうするか。いまそれを考え中です。

微熱程度で休診したくはないけど、対面で診療するのには問題がある。じゃあオンラインだ、となります。

院長室と診察室との間でオンライン診療ができるように、院内LANの拡充作業をいま進めているところです。