北九州市の感染者数増加は、クラスター潰しが徹底してきた証かも

北九州市で、新型コロナウイルス感染の「第2波」かと思われるような、感染者の急増が見られています。

長いトンネルから抜け出したかと思っていた矢先、まさに出鼻をくじかれるガッカリな出来事です。

しかし第2波かどうか。別の要因もありそうで、警戒は必要ですがまだ悲観するには早いかもしれません。

市の担当者は「濃厚接触者のPCR検査方針を見直したためか」とも述べています。これは重大なことです。

それまでは症状のある人だけに行っていたPCR検査を、無症状者に対しても行う方針に切り替えたとのこと。

これによって、無症状の濃厚接触者の中から感染者を見つけ出すことができるようになったわけです。

つまりこれまでは、無症状だから検査しなかった濃厚接触者の中の感染者を見落としてきた、とも言えます。

担当者によれば、「感染確認が増えることは覚悟の上で、検査方針の見直しを行った」とのこと。

はて、検査方針を見直したら感染確認が増えるかもしれないと思うのは、なぜでしょう。

それは彼らが、これまで感染者を見落としてきた可能性を認識しているからです。だから覚悟しているのです。

濃厚接触者を徹底的に検査してクラスターを潰すのが、これまでの「日本方式」じゃなかったんですかね。

検査範囲を広めたが故の感染確認数の増加ならば、それは真実に近づくことであり、歓迎すべきです。

北九州の件が、クラスターをより完全に潰すための、重要な教訓になることを祈ります。