緊急事態宣言は、出したり引っ込めたりが今後も続くのでしょう

安倍首相は今日、緊急事態宣言を1か月程度延長することを今月4日に決定する方針を、明らかにしました。

まあそうなると思ってましたけど、4日に決定する方針を本日明らかにした、っていうまどろっこしさは何。

今日から4日までの間に方針が覆るかもしれないのでまだ決定じゃないよ、ていう意味なん?

それならば、緊急事態宣言を1か月程度延長するかどうかを今月4日に決定します、と言えばいいのに。

東京都の感染者(確認)数が最近だいぶ減ってきていただけに、峠を越えた感があったことは否めません。

しかしそれでも専門家会議は緊急事態宣言延長の必要性を提言し、首相もそれに添う意見を述べたのでしょう。

幸か不幸か今日の東京の感染者は165人。まだ油断ならんことを裏付ける数字が出て、よかったと言うべきか。

もしも緊急事態宣言が8月頃まで続くことになれば、まさか9月入学・新学期なんてあり得ないでしょう。

かといって6月に宣言を解除できても、その後また感染者が増えれば、9月頃には宣言が必要になるでしょう。

どう転んでも、9月入学・新学期は無理筋なのです。

日本の新型コロナ対策を見ていると、やることが場当たり的で、しかし強くは踏み込めずに中途半端です。

中韓や欧米諸国に比べると、PCR検査も中途半端なら行動制限も中途半端。

感染者の実数がまったくわからず、従って死亡率も正確に計算できません。が、たしかに死亡者数は多くない。

よく言えば、臨機応変で抑制が利いた日本流コロナ対策は、案外バランスの良い戦略なのかもしれまん。

ただしこのやり方だと、集団免疫が確立するまではだいぶ時間がかかりそうです。

宣言→解除→宣言→解除、を繰り返しながら、あと2年ぐらい行ったり来たりが続くのかもしれません。