<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1654.html" target="_blank" title="熊本地震">熊本地震</a>から4年。
一生に一度、遭遇するかどうかの、未曾有の天変地異でした。被害は甚大で、多くの犠牲者が出ました。
私や家族の生活や、職場や職員や仕事への影響も大きく、ホントに価値観が変わるほどの出来事でした。
大変だったのは地震直後の1カ月間。断水が続き、余震に怯えつつ、復旧に追われる中での苦しい診療でした。
でもその後は、自宅も職場も熊本も、時間とともに徐々に復興への希望が持てるようになりました。
ひるがえって、新型コロナ禍はどうでしょう。
いちばん大変なのが今じゃないことだけは確かです。本番はこれからなんでしょうけど、先が見えません。
どん底に向かって転落中なのかもしれません。その底がどのぐらい深いのかも、わかりません。
医療従事者が感染するリスクは大きく、またその医療機関がクラスター化する恐れもあります。
果敢に診療を行うためには防護具が不足しており、また救急病院などの医療従事者は疲弊しています。
受け入れ態勢を整えきれない病院では、新型コロナウイルス感染の疑いがある患者の診察は困難です。
そのような複数の医療機関に診療を断られたケースが、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-518.html" target="_blank" title="たらい回し">たらい回し</a>」だとして批判的に報じられています。
しかし、受け入れを拒否したのではありません。受け入れようにも困難な状況だったのです。
この重大な局面において「受け入れ拒否」だと非難するのは、医療者をガッカリさせる効果しかありませんよ。