いよいよ明日には緊急事態宣言へ。でも果たして間に合うのか

安倍首相はようやく、「緊急事態宣言」に踏み切ることを決断しました。だいぶ待たされました。

もちろんその目的は、「医療現場が機能不全に陥るのを防ぐため」「医療提供体制を整えていくため」です。

ただし、「経済社会活動を可能な限り維持しながら感染拡大を防止する」という日本流でいくようです。

外出は自粛であって禁止ではなく、都市封鎖はせず、多くの人が集まる施設の使用制限に強制力はありません。

欧米のコロナ先進国では、各地でロックダウンが敢行され、それでもなお感染制御に悪戦苦闘しています。

ところが、その欧米の惨状を目にしているのに、日本のやり方はずいぶん控え目で、手ぬるいように思えます。

油断があるのか。それとも、従順な国民性だから強制しなくても外出は自粛すると思っているのでしょうか。

強制的に外出を制限されている欧米並みに、東京都民らがピタッと外出をやめるというのでしょうか。

事ここに及んでは、国民の自主性に頼らず、やるからには強制力のある措置を発動すべきだと思うのですが。

そもそも、「緊急事態宣言は、ロックダウンとは違う」などと、なぜか「緊急事態」が矮小化されがちです。

たしかに同義ではないにしても、緊急事態宣言はロックダウンへの第一歩であることは間違いありません。

今後どこかでオーバーシュートが起きれば、ロックダウンをせざるを得ない局面が出てくる可能性があります。

緊急事態宣言を出すからには、絶対にオーバーシュートを起こさないぐらいガッチリやらなければなりません。

まあともかく、日本の新型コロナ感染症が収束するかどうか、今月中にはその方向性が見えてきそうです。