新型コロナウイルスは「瀬戸際が継続している状況」だそうです。まだ感染者数が足りないのか。
いま院内感染が大問題です。病院が大規模なクラスターになるケースが相次いでいます。
しかし北九州市の病院のように、外傷で救急搬送された平熱の人が入院後に発症することなど、想定困難です。
すべての来院者が感染している可能性があると疑って用心して診療するにしても、限度があります。
生活習慣病の方にも全員マスク着用をお願いしたいところですが、マスク不足を考慮すると無理は言えません。
自分も感染している可能性があるという前提なら、他人と接する時は誰でも必ずマスクを装着すべきです。
熱や倦怠感や風邪症状があるなら、仕事は休むべきでしょう。これは医療従事者であろうとなかろうと同じ。
重症者を優先的に治療するため、軽症・無症状感染者は自宅や宿泊施設で療養を行うことになりました。
日本の新型コロナ医療も一歩前進です。ひとまず良かった。これで医療崩壊が先延ばしできそうです。
こうなれば、ウイルス検査数をもっと増やして、感染者かどうかをどんどん調べていく方向に転ずるべきです。
できれば、面倒なPCR検査ではなく、インフルエンザのような迅速検査ができるようにもしてもらいたい。
例えば中国製のキットが研究用として輸入されているようです。少量の血液で、わずか15分で結果が出ます。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の免疫抗体「IgM」と「IgG」の両方を調べることができます。
「IgM陽性」であれば、いま新型コロナに罹ってるということです。これが15分でわかるのは助かります。
「IgG陽性」なら、過去に感染してすでに免疫を持っており、もう感染しないということを意味します。
医療従事者としては、この両者をすぐ調べたいものです。「IgM陽性」の無症状感染者だったら困りますから。
逆に自分が「IgG陽性」だとわかれば、もう何も恐れず心置きなく新型コロナ診療ができるんですけどね。