「全世帯に2枚ずつ、布マスクを配布する」
安倍首相が今日、このように表明しました。マスクを1億枚確保して、5千万世帯に2枚ずつ送付するとのこと。
「一家に2枚」っていうのが、喜ばれるのか批判されるのか微妙な枚数ですが、まあゼロよりはいい。
そういえば今日は、他の閣僚らがサージカルマスクを着けている中で、安倍さんだけが布マスクでした。
それが配布予定の現物のようです。安倍さんにはサイズが小さくて、顎丸出しのちんちくりんでしたけどね。
まあ配らないよりはいいですが、それよりもまず、医療機関に配って欲しいですね。できればサージカルを。
医師会がときどき、医療機関にマスクを配布しますが、慌てて取りに行っても品切れだったりします。
市の中心部から離れている当院は、先着順システムには不利なのです。
明日は貴重な「N95マスク」が配られるようなので、当院職員が朝5時から並ぶ予定です(うそ)。
専門家会議は今日、「オーバーシュートの前に医療現場が機能不全に陥る」という厳しい見通しを示しました。
それでも安倍首相は今日も、「緊急事態宣言を出す状況ではない」と明言しました。
まさか、オーバーシュートが現実のものとなってから、おもむろに判断しようとしているのでしょうか。
拙速な決断によって、あとで批判を浴びることを恐れているのかもしれません。
いつも厳しい発言をする北海道大の西浦教授は、日本は欧州と同等の被害規模(死亡者数)になると言います。
それを少しでも食い止めるためには、早すぎるぐらいの先手を打つことが必要だと思うのですが。