いまライオンが逃げたと聞いても誰も驚きませんが、それでいいのか?

熊本の市街地で「鹿」が目撃されたというニュース。どこから来たんでしょう鹿。まさか動物園?

そういえば熊本地震の時、動物園からライオンが逃げたという「ガセ」が世間を騒がせました。

もう免疫が付いたので、今ならライオンが目撃されたと聞いても信じませんが、鹿ならばあり得る話です。

ググってみると、トップにヒットしたのは熊本市のサイト「二ホンシカの出没・目撃情報について」でした。

どうやらガセではなさそう。で、そのページに行ってみたんですけどね、これがどうも違和感がある。

タイトルの「二ホンシカ」の「二」がおかしい。本文中の「二」もおかしい。なんだか漢数字に見える。

文中の「二ホンシカ」をコピペして、文書ソフトで大きな明朝体に拡大して確認。やっぱり漢数字じゃん。

どういういきさつで、「ニホンシカ」の「ニ」だけ、カタカナではなく漢数字の「二」で入力したのか。

担当者が「鉛筆、二ホンシカ、ナイアルヨ」みたいな文を入力して、妙な変換を辞書が学習してしまったのか。

よく見るとサイトの文章中には、「二ホンシカ」と「ニホンジカ」が混在しています。どういうことですか。

もう気になって気になって、先に進みません。ていうか、これって中華製の偽サイトじゃないの?

Amazonとかで商品の情報欄を読むと、どうにもヘンテコな日本語によく出くわします。たいてい、笑えます。

何度も言ってきましたけど、その手の業者内には、日本人スタッフとか日本語の校閲者っていないのですか。

もしかすると、熊本市役所でも、ネイティブじゃない方が公式サイトの管理をしてるんでしょうか。

さっき市のサイトを見てみたら、すべて訂正されて「ニホンジカ」に置き換わってました。ちぇ、気づいたな。

9月入学への制度改革は妙案ですが、やはり飛びつけない気がします

学校の休業が続き教育上の問題が叫ばれている中で、「9月入学・新学年開始」という話が急浮上しています。

日本も諸外国にならって秋入学にしてはどうかという話は、もう何年も前から、湧いては消えてきました。

ところがここに来て、新型コロナウイルス感染に伴う休校措置が続くせいで、その議論が再燃し始めました。

高校生たちの呼びかけがきっかけだといわれますが、たぶん多くの方が同様の思いを抱いていたことでしょう。

すでに全国で、5月末まで休校になりそうですが、このぶんだと6月も休校でしょう。7月だってわかりません。

ようやく8月か9月から学校が始まったとしても、失われた数カ間の学習時間をどう取り戻せるのか疑問です。

ならば5カ月間はなかったことにして、9月から新年度にしてしまえ、という発想はわからないでもない。

しかし本来であれば準備に何年もかけるべき制度改革を、急場しのぎで即断してよいものか、疑問は残ります。

安倍首相は、「大きな変化がある中においては、前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」と述べました。

「前広に」なんて聞き慣れない言葉(ある種、業界用語)が、私はどうしても気になってしまいます。

「幅広く」とか「広い視野に立って」という意味ではなく、「あらかじめ」とか「前もって」ていう意味です。

どうしてこの言葉を使うのでしょう。事態が切羽詰まって時間的猶予がないだけに、余計にしっくりきません。

今年度からの9月入学が拙速だと慎重に考えているのなら、それを明言してほしい。宙ぶらりんはダメです。

残念ながら、私には9月にコロナが終息しているとは思えません。まだ行動自粛が必要な時期かもしれません。

華やかに新学年を迎えられる状況ではないでしょう。わざわざ9月入学にしたことを、結局後悔しそうです。

先がまったく読めないのに、科学的根拠のないまま重大な制度改革をするのは、あまりにも無謀に思えます。

今年度は1年間、腰を据えて病魔と闘うのみでしょう。苦しい年度にはなりますが、まず、落ち着きましょう。

ネット発注でカード決済の出前は、衛生的でこの時期には便利ですね

ステイホームの一環として、今日の夕食はデリバリー(つまり出前)のピザにしました。

最近はネットで発注して、カード決済もできます。玄関口で現金・釣り銭の受け渡しがなくて良いですね。

時々利用する近所のピザ店の、デリバリー専用サイトにログインすれば、すぐにメニュー画面です。

住所や電話番号(固定電話)とクレジットカード番号等がすでに登録してあるので、ほとんど手間いらず。

宅配時間を指定して、確認画面を見てから最終の発注ボタンをクリック。あとは風呂にでも入って待つだけ。

ところがそのあと、家人から配達時間の変更要請を受けました。もっと早い時間にしろと。

そこで宅配サイトにログインしたのですが、配達時間を変更することができません。そのようなボタンがない。

しょうがないので、ピザ店に電話しました。

驚いたことに、電話に出た店員は私の発注内容を把握していました。え、何が驚きかって?

だって、発注したのはパソコンです。アカウントの登録内容は、住所・氏名・固定電話番号・メールだけです。

一方で、あとで電話したのは携帯電話。この番号に紐付いている情報は、名前と住所だけのはず。

つまり、私の携帯電話番号とネット上のアカウントが、いつの間にか紐付けされているということです。

どういう仕組みなのかわかりません。不気味です。不気味ですが、まあ、結果的には便利です。

そしていつものように、ピザは食べ過ぎました。

東京はもしかすると収束の兆し? でも終息ではありませんので

東京都で、新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は39人。40人未満は約1カ月ぶりとのことです。

最近の経過を見ると、新たな感染者の数は明らかに減っています。ここは難癖をつけず、素直に喜びたい。

日頃、状況を厳し目に捉えている私も、この減少傾向はあながち誤差ではなさそうだと考えています。

なんならこのままどんどん減少して、新型コロナはいったん「収束」するかもしれないとさえ思っています。

ただし、勘違いしてはなりません。集団免疫が成立して、感染が「終息」したわけではありませんから。

外出自粛や3密の回避、マスクや手洗いが奏功して、感染拡大が一時的に抑え込めているだけの話です。

都民のほとんどが未感染のはず。気を緩めたらあっという間に、感染は再拡大し始めることでしょう。

つまり、外出自粛をこれからも延々と続けなければ、このような少ない感染者数は維持できないのです。

それがどのぐらいの期間かはわかりませんが、半年程度では済まないでしょう。

明日以降の東京都の感染確認数が激減したら、都民のみならず日本中で、自粛ムードが緩む危険があります。

そして2週間ぐらいしたら、また感染者が爆発的に増え、あわてて自粛ムードが高まる。

しばらくして、感染者数がピークを越えて収束してきたら、また自粛ムードが弱まる。以下繰り返しです。

熊本県内の学校はみな、来月末までの休校が決まりそうですが、来月下旬に状況が好転している気がしません。

夏休みまでずっと、休校が続くかもしれません。子どもたちとその保護者には、もう災難でしかありません。

新型コロナが経済に及ぼす影響に目が向きがちですが、教育や文化活動への悪影響も甚大です。

もちろん、医療への影響は言うに及ばず。癌やその他の病気の手術が遅滞しており、もう大問題なのです。

「ステイホーム週間」始まりましたが、大事なのは自粛の継続です

小池知事が力を入れる「ステイホーム週間」が、昨日から始まっています。「週間」といっても約2週間です。

これまで以上に、外出自粛を徹底して人との接触を極力減らそうという、かなり切羽詰まった取り組みです。

今朝のニュースを見ると、東京駅にはほとんど人影が無く、乗客ゼロの新幹線車内が映し出されていました。

これを見て「みんな自粛してるなぁ」と思うか、「自分一人ぐらい乗ってもいいかも」と考えてしまうか。

街中や浜辺や道路がガラガラのニュース映像は、もしかすると油断を生まないかと、少し心配になります。

ちょうど選挙報道のアナウンス効果のように、報道が逆効果にならないよう、配慮をお願いしたいものです。

熊本でも、今朝7時ごろの交通量は、いつもの日曜日の朝よりもずっと少なく感じました。

私の通勤路である豊後街道を併走するJR豊肥本線を、ちょうど上り列車が走っていました。

その2両編成の車内をチラ見(脇見ではない)してみると、こちら側の窓際に乗客は2人しか見えませんでした。

当院お隣のサンピアンの賑わいはどうなのか、確認しに行くのは控えました。それこそ不要不急ですし。

というよりも、駐車場を見れば一目瞭然。閑散としています。たぶん店内はガラガラでしょう。

昨日から専門店は休業となり、いま営業しているのは食品売り場と日用品売り場などだけのようです。

それでも<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1677.html" target="_blank" title="地震の時">地震の時</a>に比べれば、まだマシです。あのときは営業が<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1794.html" target="_blank" title="一部再開">一部再開</a>するまで4カ月半かかりました。

駐車場は閉鎖され、その舗装面の縁からは雑草が伸び放題。荒れ地になってしまいました。

背丈の高い雑草が、当院との境界部のフェンスに沿ってびっしりと生え、それはひどい有様でした。

今回の駐車場閉鎖は短期間だと思いますが、ひどく荒れるようなら手入れをお願いしますよ、サンピアンの方。

消毒薬を注射したらどうかと提案する非常識さに呆れます

マスクが不足していますが、待望の「アベノマスク」も、「異物混入」騒ぎで大コケ間近じゃないですか。

一般の方におかれては、アベノマスクなんて期待せず、十分なサイズのオシャレな布マスクを作るヨロシ。

しかし医療機関はそれでは困ります。感染の可能性のある人を診察するには、きちんとした防護が必要です。

手指消毒薬も不足していますが、これは幸い「国による優先供給スキーム」とやらで、消毒液が届きました。

今後さらに特定アルコールの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3114.html" target="_blank" title="一斗缶">一斗缶</a>」が届けば、あと半年ぐらいはなんとかなる計算です。その後は知らん。

トランプ大統領が記者会見で、コロナ治療として「消毒液を注射したりできないものだろうか」と述べたとか。

本当に注射できると思って言ったのではないとしても、そんな文言を口にすること自体が非常識です。

なにしろ、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3020.html" target="_blank" title="イランの文化遺産">イランの文化遺産</a>を攻撃すると発言して、世界中から非難を浴びた前歴のある人物ですからね。

このトランプ発言で、数年前に横浜の病院で起きた、点滴に消毒液を混ぜた連続殺人事件を思い出しました。

たまたま点滴袋を落とした際に点滴液が泡立ったことから、界面活性剤の混入が発覚したものでした。

袋を落とさなければ、原因不明の死がさらに繰り返されたのでしょう。

このとき犯人が混入したのは、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1823.html" target="_blank" title="ヂアミトール">ヂアミトール</a>」という、医療現場ではとてもよく使う消毒薬です。

外用薬としてはありきたりの消毒薬ですが、経口投与はできません。まして血管内への点滴は絶対ダメです。

トランプ大統領の言うことをを鵜呑みにして、実行してしまう人間はいないとは思います。

しかしそのような、実行すれば人が死ぬかもしれないことを平気で口にするなど、指導者としては論外です。

無症状の感染者がとても多そうで、なかなか手ごわい病気です

ニューヨーク州で、無作為に選んだ3,000人のうち13.9%で、新型コロナウイルス抗体が確認されたとのこと。

これが正しいなら、ニューヨーク州ではすでに270万人が、すでに感染していたということになります。

ほら、やっぱりね、というのが私の第一印象。調査の正確性には検証を要しますが、なかなかの感染者数です。

日本とは異なり、医療費がかかるから病院を受診しない感染者も多い、という背景はあるかもしれません。

しかしそれにしても、無症状の患者がとても多いことが、この感染症の重大な特徴のように思えてきます。

感染力は高いけど、感染してもほとんど無症状。一部が発症し、その一部が重症化し、一部は急に重篤化する。

市中感染が広がりやすく、感染者数がとても多くなるので、重症者も死者もそれなりに増えてしまう。

発症者とその濃厚接触者をPCR検査する日本の方法では、多くの感染者を見逃すことは間違いありません。

一方で今回行われたような抗体検査は、治療には直結しませんが、流行の全貌を把握することには役立ちます。

既感染者の割合が徐々に増えて、地域住民の50〜80%が免疫を獲得したら、集団免疫が成立するのでしょう。

残念ながらニューヨーク州ですらまだ14%ですが、大事なのは、これを50%までもっていくやり方です。

まだオーバーシュートに至っていない東京でも、油断したらニューヨークの二の舞です。

地域医療が追いつける程度のスピードで徐々に徐々に感染者を増やすという、きわどい管理が必要でしょう。

流行のピークを遅く低くするという当初からの戦略は、もしかすると年単位で、続ける必要がありそうです。

本当の死者数と本当の感染者数が知りたい

岡江久美子さんが、新型コロナウイルス感染による肺炎で、亡くなりました。

よく知っている人(もちろん、一方的に知ってるだけですが)だけに、コロナの恐ろしさを身近に感じます。

志村けんさんよりも私の年齢に近いので、よけいに深刻であり、ショックです。

これを機に、感染を広げないための国民の行動変容が加速することを祈るばかりです。

ところで、有名芸能人が2人も亡くなったのに、国内死亡者数が全部で約300人というのは少し不自然です。

もしかすると、新型コロナ感染とはわからぬまま亡くなっている人がたくさんいるのかもしれません。

さらに言うなら感染者数も、報告されているよりも何倍も何十倍も多い可能性を考慮しなければなりません。

昨日も少し触れたように、慶応大学病院が発表したPCR検査の結果は、その可能性を裏付けるものです。

新型コロナとは別の疾患の患者に行った、新型コロナのPCR検査の陽性率が、約6%もありました。

67人中4人陽性という少人数での集計であり、統計学的な信頼性はいまいちですが、十分に衝撃的です。

入院前の検査なので、これは市中感染率に近い数値と考えられ、いまの東京の実情を反映するものでしょう。

しかし6%で驚いてはいけません。PCR検査の感度が、70%とかそれ以下だとも考えられているからです。

仮に感度が60%とするなら、本当の感染率は6%ではなく10%と解釈すべきです。

となると、現在東京都内では、少なく見積もっても130万人以上が感染していると推定できます。

すでに治癒してPCRが陰転している人も多いとすれば、既感染者は数百万人規模かもしれません。

ここはぜひ、全国各地でIgGを抽出調査して、地域ごとの既感染者の総数を推計してもらいたいものです。

正確な数値がわからないと、「正しく怖がる」ことなんてできませんから。

コロナっぽくなくても、コロナの可能性は想定しなければなりません

「ブルー・コメッツ」のジャッキー吉川氏(81歳)が亡くなったと報じられました。

訃報のTVニュースでは、ブルー・コメッツの大ヒット曲『ブルー・シャトウ』(67年)が流れていました。

「♪森と〜、泉に〜、囲〜まれて〜・・・」たぶん半世紀ぶりに、その歌詞を聞きました。

するとその瞬間、「森とんかつ♪」というフレーズを思い出しました。なんなら続きは「泉にんにく♪」です。

この歌は、メロディーがゆったりとして言葉が少ないので、合いの手を入れた替え歌が当時大流行しました。

テレビで何度も流れるし、よく知ってる食材名が出てくるので、学校でもみんなが口ずさんでいました。

もう何十年も耳にすることのなかった歌なのに、急に思い出した今でも、替え歌は全部歌えることに驚きます。

よっぽど当時の子どもの琴線に触れる歌詞だったんでしょうね。差し障りがあるので全文の記載は控えますが。

吉川氏は一人暮らしだったそうで、高齢者の孤独死と聞くと新型コロナじゃなかろうかと思ってしまいます。

それは違うとしても、病死したりやケガをした方が、あとでコロナだと分かる事例がたびたび報じられます。

警察から逃げる途中で交通事故に遭って救急搬送された人がコロナ感染者など、想定のしようもありません。

軽症感染者ということで自宅待機中に亡くなった方もいました。

コロナ以外の疾患での入院患者にPCR検査をしたら、約6%が陽性だったという慶応大の発表は衝撃的です。

感染者の臨床経過や行動は様々であり、感染者本人も周囲の者も医療者も、まったく油断ができません。

誰もが感染者である可能性を考慮して、医療でも一般の社会生活でも、常に注意を怠らないことでしょうね。

家電メーカーがマスク製造なんて、目の付け所がシャープかどうか

シャープがマスクを作りました。今日から一般向けのネット販売が始まりました。

なにしろシャープ製ですから粗悪品とは思えませんが、メーカーのサイトで写真を見た感じでは廉価品ですね。

1箱50枚入りで、税送料込みで3,938円(1枚78円)とは、楽天などよりも高い価格設定です。

シャープが儲けようとしているとは思えません。きっと、使ってる原材料が高いんでしょうね。

コロナ以前は、マスクの通常価格は1箱200〜300円(1枚4〜6円)だったので、現状はほんとに異常です。

サイズはおよそ95mm × 175mmだそうです。ちなみに評判の悪い「アベノマスク」は、95mm × 135mm。

アベノマスクはプリーツが無いので縦に広がらず、横幅も圧倒的に短いので、そりゃ小さく感じるでしょう。

当面は1日3,000箱からの販売とか。これ、もう少し在庫を増やしてから発売しても良かったかもしれません。

少数しか製造できないのであれば、もっと効果的に配布するなり工夫しなければ、消費者が混乱するだけです。

とりあえず、発注できたら儲けものと考えて、発売開始の10時過ぎに、注文サイトにアクセスしてみました。

が、混み合ってて全然つながりません。そうか、私のアクセス自体が不要不急でしたね。すみません(反省)。

パナソニックも来月から、マスクの製造を開始するようです。

いろんなメーカーがマスクを作ってくれるのは助かりますが、本当に必要なところに届くようにお願いします。