東京も熊本も、結局はオーバーシュートに向かっているのか

東京のみならず熊本でも、この週末の外出自粛要請が出される事態となってしまいました。

「人混みを避け、不要不急の外出を避けるように」ということなので、私も自宅と職場を往復したのみです。

「密閉」「密集」「密接」が、イベントや集会で注意すべき「3つの『密』」ということになっています。

でも少し前までは表現が異なり、集団感染が確認された場に共通するのは、次の3つの条件とされていました。

(1)換気の悪い密閉空間

(2)多くの人が密集

(3)近距離(互いに手を伸ばしたら届く距離)での会話や発声

このうち(1)は「密閉」(2)は「密集」と短縮できても、(3)は短縮できずに中途半端でした。

ところが、誰が思いついたのか最近になって、(3)が「密接」で置き換えられました。これはナイス!

当院近隣の温浴施設がクラスターになりかけているようで、とても心配です。

クリニックの入口や予約サイト等には、現在次のように掲示しています。院内感染を防ぐためです。

・当該温浴施設を最近利用した方は、濃厚接触者の可能性があるので、当院では診療できません。

・熱や咳のある方は、院内での接触を避けるために、自家用車内でお待ちいただきます。

・当院ではPCR検査はできません。感染が疑われる方は、当院へは来院されないようにお願いします。

もっと流行が進むと、厳密に院内感染を防ぎながらの診療は、なかなか難しくなるかもしれません。

さらにオーバーシュートともなると、医療崩壊が危惧されるバタバタになるでしょう。

ちょうどよいペースで、ジワジワ流行してくれると良いのですが、そううまくはいかんでしょうね。