新型コロナウイルスに限らず、感染症の診療においては、院内感染を防ぐことが重要です。
診察室の消毒・換気・清掃や診察時の防護・手指消毒に加え、患者の隔離やその動線にはとても気を遣います。
待合室は使わず、駐車場の自家用車の中で待っていただき、時間が来たら裏口から入ってもらいます。
その際、廊下等で他の患者とすれ違わないように十分気をつけて、隔離室等へご案内します。
例年、インフルエンザの季節だと患者数が多いため、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2966.html" target="_blank" title="動線の確保">動線の確保</a>にはアクロバティックな工夫を要します。
インフル疑い患者とインフル確定患者を、ニアミスさせるわけにはいきません。それは水痘などでも同じ。
新型コロナ診療では一段と厳しい隔離を行う必要があると考え、いまも患者動線にはとくに配慮しています。
発熱者等は、一度に1家族だけ院内に入れて診察し、終わったら駐車場の自家用車に戻っていただきます。
それから隔離室の窓を開けて換気、各部の消毒等を行い、一定時間経過後に、次の患者の院内誘導を行います。
診察室や廊下はおろか、トイレでも絶対にニアミスさせないようにするための、当院の最大限の工夫です。
幸か不幸か今は風邪や発熱の来院者が激減しているので、このように一人ずつゆっくり診療できています。
しかし今後、新型コロナ疑い患者が増えて来たら、こんなに時間のかかる診療は難しくなるかもしれません。
流行蔓延期の診療スタイルがどうなるのか想像もできませんが、その都度知恵を絞るしかないのでしょうね。