朝晩の検温は、いまや全国民が行っていると思いますが、当院職員も例外ではありません。
私の場合、起床時、出勤直後、午後、寝る前、の4回測っています。
では37.5度以上あったらどうするか。無症状で倦怠感もない場合は、とりあえず再検ですね。
でも何度測っても高ければ、これはちょっと大変です。
微熱があるのに診療したら、万一あとで新型コロナだと判明した場合、大問題になります。
群馬の70代の医師は、体調不良を押して診療を続けたものの、悔しいかな、コロナに倒れいまや重症。
ところが知事は、「体調不良と分かっていながら診療を続けるとは遺憾」だと、厳しく批判しています。
一方で、医師を擁護する意見も出ています。もう少し早く休診できなかったのか、事情を知りたいところです。
感染拡大を防ぐという意味では、医療機関に限らず、他人と対面で仕事する業種はすべて同じことです。
その中でも医師は、きわめて感染しやすい環境で必死に身を守りながら働く、難しい仕事をしています。
朝の検温で微熱があれば、念のためその日は臨時休診すべきかもしれません。
苦肉の策として、院長室にこもり、電話問診と処方や紹介状発行を行う診療でしのぐのも、アリでしょうか。
対面での診察や検査はできませんので、その際には、ご了承ください。
新型コロナウイルスには、1,2年のうちに国民の大半が1度は感染すると思います。そんな感染症です。
私もおそらく感染します。そのとき大事なのは、感染の早期察知と、その後の対応なのでしょう。
ただ、医者が体調が悪いぐらいですぐ休診できるのか、新型コロナ蔓延期には、考え方も変わるんでしょうね。