新型コロナウイルスは、人類にとっては初モノのウイルスなので、
(1)全ての人類が、このウイルスには遅かれ早かれ一度は感染する。(ただし無症状の場合も多い)
(2)やがて集団免疫が働き、未感染者のまま経過する人も出てくる。(でもいつかは感染する可能性あり)
この春に感染を免れても、夏に感染するかもしれないし、結局いつかは感染すると覚悟しておきましょう。
大流行して医療崩壊を招くのを防ぐために、流行のピークを低くしようとするのは、正しい対処法です。
そのための、ありとあらゆる工夫を、遅ればせながら日本でも行いつつあります。
安倍首相は今日、いまさらですが、「中国と韓国からの入国者の待機要請」を表明しました。
もはや国内で次々に感染者が出ているいま、水際作戦の強化は遅きに失しているとの批判は当然でしょう。
それに、潜伏期が長く検査の偽陰性も多いこの感染症では、水際対策の難しさを、すでに誰もが知っています。
そんな中で、IOCのバッハ会長が今日、「予定通りの(東京五輪)開催を確信した」と述べました。
どうしてそのような、楽観的な発言を今あえてするのか。悲観的な気分の裏返しのようにも感じてしまいます。
「予定通りの開催ができるよう手を尽くしている日本を支援し、見守りたい」ぐらいにしとけばいいのに。
たしかにうまくいけば日本では、5月か6月頃には新型コロナウイルス感染の拡大が収束するかもしれません。
しかし、世界のそのほかの国々では、日本や韓国やイタリアよりも遅れて、流行が始まる可能性があります。
日本が大丈夫でも、世界の人々が7月に日本に来ることができる状態かどうか、そっちが問題かもしれません。