五輪選手村は、クルーズ船の人たちの快適な隔離施設になりませんか?

東京五輪の選手村(高層住宅群)って、いまどうなってましたっけ。もう完成してますかね?

もしも誰も言ってないのなら私が言いますけど、あの選手村を隔離施設として使うわけにはいきませんか?

いまクルーズ船に居る約3,700人のストレスは、断片的には報じられてはいますが、想像以上のものでしょう。

すでに新型コロナウイルスに感染している可能性は全員にあり、その不安も大きいはず。

ご高齢の方も多いツアーです。医学的にも人道的にも、狭い船室での隔離を続けるのには問題があります。

医薬品の補給、持病の悪化・急変や別の急病等に即応できるためにも、やはり地上で隔離すべきでしょう。

選手村の宿泊施設は21棟・3,850戸。奇しくも、クルーズ船の全員をまるっと受け入れ可能じゃないですか。

個室は居心地いいでしょうし、給食設備なんかも充実してるんでしょう?(よく知りませんが)

発症前の人たちを隔離して居住させる場所としては、うってつけじゃないですか。

感染が終息して被隔離者が退去した後に消毒・清掃すれば、安心して選手村として使えます。何か問題でも?

もしも、夏が近づいてもまだ選手村におおぜい隔離されているような状況なら、そんときゃもう、アレでしょ。

この件は、メディアが論じても時間がかかるし、ましてブログ等でいくら書いても、何も変わりません。

誰か国会議員が、国会の場で、安倍首相にズバッと質問してほしい。やるなら今でしょ、と。

「やるべき対策は、躊躇なく決断し、実行してください」と言ったのは、ほかならぬ安倍首相ですから。

ネタが無い日は記念日ネタに逃げます。で、今日は「ニッパーの日」

2月8日なので、当然「ニッパーの日」だろうとググったら、たしかに「ニッパーの日」でした。

ただし最上位に出たのは、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-280.html" target="_blank" title="工具の「ニッパー」">工具の「ニッパー」</a>ではなく、犬の「ニッパー」の記念日でした。

ビクター(JVCケンウッド)のトレードマーク、「His Master's Voice」の犬の名が「ニッパー」だそうです。

この絵は、病死した飼い主の声が聞こえてくる蓄音機をのぞき込むニッパー君を描いたものだとか。

私はその犬の名前がニッパーだとは、今日の今日まで知りませんでした。不勉強を恥じております。

もともと私が2月8日から連想したのは、工具の「ニッパー」の方ですけどね。

工作で電線を切ったり被覆を剥いたりする時に使う、あの片面が平坦で小穴があって先が尖った工具です。

切断するための工具なので、何かを掴む機能が主体の「ラジオペンチ」とは形状も用途も異なります。

ところが世の女性、少なくとも家人は、ニッパーとラジオペンチの区別が付いていません(ニッパひと絡げ)。

わが家になぜか3つぐらい存在するニッパーは、実は「斜ニッパ」といって日本独特のニッパーらしいですね。

プラモデルの「バリ取り」とか、爪の横のささくれを取るのにも、ニッパー(または爪切り)が重宝します。

ところで犬の「ニッパー」君は、すぐ人の足を噛む(nip)から「Nipper」と命名されたそうですね。

つまり工具の「ニッパー」と同語源、ていうか同じ言葉だったわけです。

てことは今日は、犬の名でもあり工具の名称でもある「ニッパー」の記念日、と言ってもよいでしょう。

ちなみにわが家の愛犬「花ちゃん」も、そこそこのニッパーです。

人の手は「甘噛み」しますが衣類は強く噛むので、ときどき上腕の皮膚を服の上からガッツリやられます。

飛行機の中って、濃厚接触からは逃げようのない閉鎖空間ですよね

「私も見ました」「楽しみが増えました」「騒音は気にならないですね」「見てると仕事になりません」

といった投稿が、一部の飛行機等愛好家の間で楽しげに飛び交っています。

羽田空港の新しい飛行ルート運用を前に始まった、国内線旅客機を使っての試験飛行についてのコメントです。

国際線の発着回数を増やすために見直された新ルートですが、都心上空を飛ぶのは南風運用時の着陸経路です。

出発経路と交錯しないよう、新宿・渋谷・品川上空を通過して、直線的に羽田に向かいます。

ただ、ビルをかすめて飛ぶように見える機体、鳴り響くエンジン音はどうも、世間一般には不評のようですね。

でも飛行機好きにはたまらないのです。うるさくてもいいのです。むしろ狂喜乱舞なのです。

さらに搭乗する側からすれば、着陸前に海や千葉ではなく、都心を眺めつつ遊覧飛行をすることができます。

実は今日、所用で上京したところ、運良く私もその景色を見ることができました。その詳細はまた、後日。

武漢から退避する日本人を乗せたチャーター機の第4便が、今朝羽田に到着したようです。

サテライトターミナルへのバス乗り場は、閉鎖されていました。武漢便専用になっているのでしょうか。

熊本空港や羽田空港のGSさんも保安検査の人も、機内のCAさんも、みんな例外なくマスク着用でした。

乗客の方は、今朝の便で約7割、夜の便ではもう9割近いマスク率でした。近隣に咳の人がいなくて良かった。

できることなら機内入口や空港内の各所に、アルコール手指消毒液を配置してくれると助かるんですけどね。

保安検査場の、カバンやスマホや衣類を乗せるトレーの使い回しが、今日はいちばん気になりました。

新型コロナウイルス感染のおかげで、インフル少なめ?

この時期にしては、あまりインフルエンザが出ませんね。毎日患者さんは来ますが、かなり少数です。

流行開始が早くて、予防接種率が上がった可能性があります。昨年の当院での接種数は、過去最多水準でした。

新型コロナウイルス感染対策が国民全体に浸透し、そのおかげでインフルも減った、という分析もあります。

米国では今、過去10年で最悪レベルのインフルエンザ流行のようです。しかも驚くべきことに、B型です。

B型の流行は約30年ぶりとのこと。すでに死者1万人超。もやは新型コロナウイルスどころじゃないのです。

一方で日本では、A型はすでに下火で、B型もわずか。全体的には流行期が終了したような印象です。

もちろん今後、インフルエンザの流行が再燃する可能性はあるので、油断は禁物です。

B型だと予防接種がよく効くはずです。なんなら今から接種してもいいんですよ。ワクチンの在庫あります。

ところで、「新型コロナウイルス感染」って、「SARS」「MERS」みたいな略称がなくて困ります。

メディアでは「新型肺炎」というところもあるし、「新型コロナ」と言ってるニュースキャスターもいる。

「新型コロナ」は、ひところのトヨタ車のことですから、そんな風には略さない方がいい。

70年代に、私が自動車学校で教習を受けたときの車も「コロナ」でした。たぶん、当時としては新型。

今後、全国各地で新型コロナウイルス感染者が出てくる様になったら、もう水際作戦は終了。次の段階です。

最終的には、インフルエンザと同様の対処で臨むということでしょう。インフルエンザ並に恐れましょう。

船内留置は不完全だし、もう限界。むしろ陸上で隔離すべきでは?

大方の予想通り、クルーズ船内での感染は起きていました。たぶん今後、ウイルス陽性者は増えるでしょう。

感染者は入院となり、それ以外の乗客は全員、あと2週間ほど船内に留められるとのこと。これはキツイ。

厚労省はの現在の方針は、次のようです。

・症状の出ていない乗客乗員についても、感染拡大を防ぐために14日間程度、船内にとどまるよう求める

・高齢者や持病がある人については症状がなくても検査することも検討している

つまり、こういうことです。

・まだ感染していない乗客乗員には、今後新たに感染するかもしれない機会が14日間続く

・高齢者や持病がある人でもない限り、症状が出るまでは検査はしない

2週間後にまた乗客にウイルス検査をして、また何人か感染が判明したら、次はどうするんでしょうね。

さらに2週間延長ですか。さすがに人道的に問題ありませんか。しまいにゃ乗客が全員感染しますよ。

昨日も書きましたが、大事なことなので2度でも3度でも言います。船内留置では感染が拡大する一方です。

乗客乗員全員を確実に個室に隔離できればよいですが、船の上では完璧にはいかないでしょう。

食事その他、誰がどのように3千人の世話をするのか。当然ながら、乗員も隔離対象ですからね。

同室の夫婦は、今後もずっと相部屋です。どちらか一人でも感染していたら、最終的には夫婦共倒れです。

こうなったら一刻も早く、陸上での確実な隔離に切り替えるべきじゃないのでしょうか。

クルーズ船は、濃厚接触が延々と続く劣悪閉鎖空間になっていないか

新型コロナウイルス感染の潜伏期は、最大で10日だということになりました。

一方で、中国での感染者数は10万人以上、そのうち半分は潜伏期間中に感染したとする推計もあります。

感染者が乗っていたクルーズ船は、いまだに横浜港沖に停泊しています。

熱や咳などの症状がある乗客とその濃厚接触者に対して、ウイルス検査を行うためです。

残念ながら、ウイルス陽性者が出る可能性は十分あります。その場合、どのような対応になるのでしょうか。

ウイルス陽性者は即入院(隔離)ですが、陰性の方でも「偽陰性」の可能性を考慮しなければなりません。

数日後に再度のウイルス検査を行うまで、陰性の方も隔離しておいた方がよいでしょう。

一方で、無症状で未検査の乗客は、明日にも下船・帰宅・自宅待機とするような話が出ていました。

厚労省は、香港で感染者が下船してから10日経過したので大丈夫だといいますが、少々あさはかな理屈です。

感染源を、香港で降りた人に限定するのは危険です。船内での二次感染の方こそ大いに心配すべきです。

理論的には、船内で今日感染した人がいるかもしれず、明日下船しても、本来なら10日間の隔離が必要です。

自宅待機となれば、家族への感染拡大が懸念されます。横浜港から自宅までの移動手段も大いに気になります。

いま、クルーズ船の乗客たちは、食事や観劇などを含め、船内では比較的自由に過ごしているようです。

陸から見れば、船というのは絶好の隔離環境ですが、船内自体は、濃厚接触が可能な状態が続く劣悪環境です。

検疫に時間をかけることが、かえって船内感染を拡大させることになっているのかもしれません。

無症状なので検査を受けなかったけど、実は感染していて潜伏期の乗員乗客が、はたして何人いるのか。

その方々が明日、下船することになるのでしょうか。それが百人千人の規模でないことを祈るばかりです。

「あさっての方向」とは、具体的にどっち向きなのか?

節分なので「恵方巻き」を、昼休みに流儀に則って黙って一気に食べました。

今年の恵方は「庚(かのえ)」。ほぼ西南西ですが、正確には255度の方向です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1218.html" target="_blank" title="前に書いた">前に書いた</a>ように、iPhoneのコンパスは「磁北」ではなく「真北」に設定しておく必要があります。

ところで最近、「『おととい』の前の日は、『やのおととい』ですよね?」と尋ねられて、狼狽しました。

『やのおととい』?、たぶん初耳。それに「おとといの前日」と言えば『さきおととい』のポジションのはず。

いやしかし、『やのあさって』だってその意味には地域差があるそうだし、『やのおととい』もありなのか?

確認のために辞書(日国)を引いたら、驚くべきことが記載されていました。

・「あさっての翌日」は、東日本が『やのあさって』、西日本が『しあさって』という東西対立分布がある

・しかし、都区内は例外的に『しあさって』である

・「あさっての翌々日」は、西日本が『ごあさって』、関東は『しあさって』、都区内のみ『やのあさって』

私の場合、どういうわけか都区内の用法に一致します。少なくとも『ごあさって』には承服しかねます。

そういえば「あさっての方向」って、本来の方向からどのぐらいズレているのでしょう。昔からの疑問です。

右斜め60度ぐらいズレているのが私の感覚ですが、そもそも、そのズレ具合に標準値があるのでしょうか。

いやもちろん、「あさっての方向」には比喩的な意味があるってことは、わかってます。

ググったら「山田J太による漫画」だと。知らん。ていうか今日も、拙ブログはあさってなエンディングです。

マスクの品切れは困りますが、そもそも使い方は正しいですか?

医療従事者にとっては、一般の方以上にマスクが必需品なのですが、新型肺炎のせいで世の中マスク不足です。

当院も先週までになんとかかき集めましたが、今週はもう、追加購入が難しい状況になりました。

こんな製品って、メーカー在庫がたんまりあるんじゃないの? あるなら早く吐き出して欲しい。

ためしにAmazonを見てみると、ありきたりのマスクが異常な高値で売られていますね。あくどいです。

日本でコレですから、中国ではもっと深刻な事態になっていることが想像できます。

いや、訂正。中国は想像をはるかに超えていました。

なにしろマスクをペットボトルで作ってますからね。驚きを通り越して、もはや敬意を表したくなるレベル。

笑うしかない果物の皮のマスクも、決してウケ狙いじゃなく、真面目に装着してそうなところが怖い。

しかし翻って日本でも、一般の方がマスクを扱う様子には問題も多く、中国の状況を笑うことはできません。

マスクを扱う上で重要なのは、鼻周囲の隙間をなくすことと、内側(顔に接触する側)を清潔に保つことです。

しかし一般の方を見ていると、自由自在に取り外したり、適当にそこらへんに置いたりしています。

床に落ちた子どものマスクを拾い上げ、パンパンとはたいてから、また装着させる親もいます。

最近は立体的な形状のマスクがあり、私は使ったことがありませんが、鼻へのフィットが良さそうです。

この形だと、自然と内側には触れにくいので、清潔も保ちやすいですね。

ただ、一般の方が毎日使い捨てて使うだろうか、何日も使い続けるんじゃなかろうかと、そこが心配です。

まあ、昔のガーゼマスクよりはいいですけどね。あれは上下も裏表も区別してませんでしたから。

国だけじゃなく、医療機関レベルでの水際対策も重要なので準備中

世界の国々が、新型コロナウイルスに対する「水際対策」を強化しています。

米国は、中国滞在歴のある外国人の入国を拒否し、湖北省滞在歴のある米国人は2週間隔離するとのこと。

さすがに米国のやることは徹底しています。それと比べると、わが国の対応は数歩遅れていますね。

決して強毒性ではありませんが、感染者数がどんどん増えれば、いつか日本でも犠牲者が出るかもしれません。

われわれ医療従事者にとっては、院内感染を防ぐために、外来における水際対策も重要です。

効率を考えるなら、現時点ではやはり武漢や湖北省といったキーワードで判断するしかないかもしれません。

新型コロナウイルス関連の院内掲示物を作ろうと思っていたら、医師会からpdfファイルが提供されました。

ダウンロードしてみると、「患者さんへのお願い」というタイトルの掲示用資料がが2パターンあります。

その一方(1)には、武漢滞在歴や濃厚接触歴等があれば「受付にその旨お申し出ください」とあります。

もう一方(2)には、武漢滞在歴や濃厚接触歴等があれば「必ず事前に電話で相談してください」とある。

院内掲示用として(2)は不適切、ていうか手遅れ。なので(2)は、入口の外に掲示する必要があります。

一方で(1)を入口に掲示すると、そのまま受付まで入ってきてしまうので、外には貼らない方がいい。

ということで、入口には(2)だけ、受付には(1)だけを掲示する、という運用が正解。

などと、どーでもいいこと考えるヒマがあったら、もっと良いポスターを自分で作れよ、って話ですよね。