北海道知事の「緊急事態宣言」会見に、唐突感が少ないのはなぜ

安倍首相が昨日突然打ち出した「全国一斉休校」の要請が、激しく波紋を広げています。

やることなすこと後手後手だと非難されて来ましたが、思い切って先手を打っても、結局は批判されるのです。

ただ批判の中身は、過剰(やり過ぎ)だという意見と、英断だが唐突(準備不足)だという指摘に分かれます。

私は後者の意見です。なにしろ周知期間が無かった。でも目的を考えたら、早ければ早いほうが効果的。

休校の「副作用」への準備が、ほとんどできてないこともたしかに問題。行き当たりばったり感が拭えません。

しかし官僚任せにしたり専門家の審議を待っていたら、肝心の1,2週間などすぐ過ぎ去ったことでしょう。

こうなったら後先考えず、厳しい批判は覚悟で、ともかく前進してみた安倍首相の勇気は買います。

ただ細かいコトを言うなら、現場の生徒や教師の準備期間が、せめてあと1日ほしかっった。

首長によっては、1日か2日遅らせて休校を開始する自治体もあり、その発想の柔軟さに感心します。

熊本市では、実質的に明日から1カ月以上の休校が始まります。夏休みに匹敵するぐらい長い休みになります。

市長は、なるべく自宅から出ないようにと言いますが、1カ月出ないのは酷ですよね。

もっと困るのは、働いている母親です。欠勤すれば、こんどは職場に影響が出ます。

そういった面に対して、国や自治体がどのように支援・補償・助成等ができるのか、大事なのはそこですよね。

北海道の鈴木知事が今日、緊急事態を宣言しました。これも強烈な決断なのに、不思議と唐突感が無いですね。

自分の言葉で丁寧に説明しているからでしょうか、印象がいい。「ウポポイ」がずっと気になるのだけが難。