武漢からの観光客が置いて帰った時限爆弾が、各地で爆発を始めた?

クルーズ船からまた70人感染者が出たというニュースにも、もはや驚かなくなってしまいました。

全員が感染するまで船内軟禁を続けるつもりかよ、なんてのが冗談ではなくなりそうな勢いです。

400人近い米国人乗客の内の大半が、今夜から米政府のチャーター機で帰国することになりました。

香港政府も、330人を帰国させるためのチャーター機を派遣する方針とのこと。他の国々も同様の動きです。

各国政府が国内世論におされる形なのか、「汚染国からの自国民救出」を始めたということでしょう。

船内から新型コロナウイルス感染者が出たのなら、すぐ横浜で全員下船させて個別隔離すべきでした。

それなのに、隔離もせず船内で自由に飲食や観劇などが行われていた<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3045.html" target="_blank" title="あの時期">あの時期</a>が、どうしても悔やまれます。

乗客ら全員の下船・隔離等を実現するためには、移動手段や宿泊施設など、膨大で困難な作業を伴います。

なので外国人が帰国してくれることは、日本としては願ったり叶ったりですが、なんか格好良くはないですね。

本来であれば、日本政府主導で計画的に、サクサクと船内全員の下船なり隔離なりを進めて欲しかった。

そのクルーズ船以上の大問題になりつつあるのが、別ルートからの国内感染の拡大です。

もちろん、別ルートとはいえ、新型コロナウイルス感染はすべて、元をたどれば「武漢」です。

最初に報じられた日本人の国内感染者は、武漢からのツアー客を乗せた、奈良のバスの運転手でした。

しかし、1月に武漢から日本に来た観光客は、一説には1万人以上と言われます。バスなら数百台分です。

その中に感染者がいて日本各地に感染を広げ、いまや全国中に無数の感染者が分布している可能性があります。

発症して重症化した患者が念のためPCR検査を受けたら感染が発覚した、ということなのかもしれません。

感染ルート不明な感染者が、あちこちで次々に現れ始めるフェーズが、いまちょうど始まったのでしょう。