もはや封じ込めが無理っぽいので、早期治療に集中すべき段階ですね

「東京五輪はできるのか」

テレビの報道番組でも今日あたりから、そのような発言を少し耳にするようになりました。

日本は、悪い事を口にすれば、「そんなことを言うとホントにそうなるぞ」と批判される「言霊」の国です。

しかしいま、最悪かどうかはわかりませんが、日本がより悪い方向に向かっていることは間違いありません。

もちろんまだ諦めるには早い。最善を尽くせばなんとかなるはず。やれることは何でも迅速にやりましょう。

新型コロナウイルス感染におけるクルーズ船の乗客乗員の取り扱いは、諸外国にバカにされるほどの失策です。

発症したら濃厚接触者も含めて検査し、陽性なら隔離するという、まさに「感染待ち」作戦ですからね。

感染者を順次隔離していき、最終的に全員が感染した時点で、「よし封じ込めた」と言うつもりだったのか。 

このような、密室閉じ込め作戦の誤りに、いまごろ気がつき始めたようですが、だいぶ遅かったですね。

イヤなこと言わせてもらうなら、乗員約千人はほぼ全員、乗客も数百人レベルで感染してるような気がします。

それに加えて、日本国内のあちこちで、すでに感染が広がっていることが、やっとわかってきました。

皮肉なことに、クルーズ船の問題は相対的に重要度が下がってしまいました。

決して恐ろしい疫病ではなく、「正しく恐れる」なんて表現がよく使われますが、具体的には難しいことです。

感染者が増えれば、それに比例して重症者や死者も出てしまいます。

しかし無症状の方や軽症者があまりに多くて、感染者の把握も封じ込めも、もはや不可能かもしれません。

一般の医療機関としては、肺炎患者は迅速に高次医療機関へと搬送する、というスタンスで良いのでしょうか。

中国縛りはもはや無意味。ではどのような病状で新型コロナウイルス感染を疑えばいいのか。難しいですね。