新型コロナウイルス

「新型コロナウイルス」感染については、いつ書こうかと躊躇している間にも、刻々と事態が変化しています。

武漢市ではついに、公共交通機関の運行が停止されました。なんと1100万人都市を封鎖ですか。さすが中国。

「SARS」で懲りたのか中国当局は珍しく情報を開示しているようですが、それでも鵜呑みにはできません。

武漢市外でもすでに、多数感染していると考えるべきでしょう。それが今後、国内外でさらに広がるわけです。

おりしも「春節」の大型連休が明日から始まり、のべ30億人が国内外を移動すると言われています。

14億人の中国人が、この7日間に1人あたり平均2回ずつ旅行をするというイメージでしょうか。

このうちの一部(700万人)が国外旅行をすると見込まれており、日本にも大勢来ることでしょう。

潜伏期間中の感染者に対しては、通常の水際対策など無意味です。いったいどうやって防げばいいのやら。

国立感染症研究所は、新型コロナウイルス感染症の疑いを次のように定義し、保健所への相談を促しています。

以下の1および2を満たす場合を、「疑い例」とする。

1.発熱かつ呼吸器症状を有している。

2.発症から2週間以内に、以下の(ア), (イ)のいずれかを満たす。

(ア) 武漢市への渡航歴がある。

(イ)「武漢市への渡航歴があり、発熱かつ呼吸器症状を有する人」との接触歴がある。

しかしヒト–ヒト感染が疑われる今、もはや武漢市への渡航歴に限定する意味は薄れつつあります。

上記(ア), (イ)の「武漢市」は、「中国」に置き換えて考えるべきかもしれません。

まだインフルエンザの流行もおさまっていない今、発熱者への対応がとても難しくなるかもしれませんね。