うっかりして、センター試験ネタを書くのを忘れてました。今年も、地理や歴史の問題にケチを付けねば。
で、その「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2666.html" target="_blank" title="世界史B">世界史B</a>」ですが、出題内容がひどくつまらなかったので、個別には取り上げずに総論でいきます。
設問は、テーマ別に第1問から第4問、それぞれに3つの文章ABC、各文章ごとに3つの「問」という構造。
すなわち、全部で4x3x3=36の問が用意してあります。もちろん全部、多肢一択式。
選択肢の形式は、こまかく分けると次の6パターンでした。
(1)正しいものを一つ選べ(21問)
(2)最も適当なものを一つ選べ(4問)
(3)正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選べ(4問)
(4)組み合わせとして正しいものを一つ選べ(3問)
(5)年代の古いものから順に正しく配列されているものを一つ選べ(1問)
(6)誤っているものを一つ選べ(3問)
このうち(1)と(2)の違いがよく分かりませんが、たぶん(2)は良問じゃありませんね。
また(3)や(4)は、いたずらに複雑な選択肢にしてあるところが不親切で不適切。悪問の範疇でしょう。
ところで、選択肢の全てについて正しい知識がなければ解けないのは、(3)(4)(5)だけです。
例えば(1)(2)は、たまたま正しい選択肢がわかりさえすれば、あとは何も知らなくても解けます。
同様に(6)は、確実に誤っているものさえわかれば、残りの選択肢についての知識はなくても正解できます。
知識量に比例した得点を与えられない設問は不公平であり、多肢一択式問題は原理的に不適切と言えます。
地理や歴史の客観式試験問題で最も適切な出題形式は、やはり単純な正誤問題の羅列でしょう。
これに、誤答は正答の得点から減点する採点方式を組み合わせるのが、いちばん公平だと思います。