新型肺炎の拡散対策の参考までに、アウトブレイク映画を観てみた

ニュースを見れば「新型コロナウイルス」関連ばかり。「桜」や「IR」や「EU」は付け足し程度。

WHOがようやく「緊急事態宣言」を出しましたが、それを待たずに日本は「指定感染症」に指定しました。

日本の決定について評価する人もいれば、遅すぎる、あるいは効果不十分だという専門家もいます。

休診日の今日、強毒性ウイルス感染症のアウトブレイクについて復習するために、映画を2本観てみました。

(ネタバレあり)

『アウトブレイク』(1995年)

エボラに似た症状の出血熱が、米国本土でアウトブレイクして大騒ぎという、ちょっと前の映画ですね。

じつは軍事機密に関係があったりします。ハリウッド映画らしい結末はお約束。

『コンテイジョン』(2011年)

コウモリ由来。咳と熱で発症し、脳炎で死亡。香港から始まり、東京でも発生するという、イヤな展開です。

空港等で感染が拡大し、ついにパニックへ。自分の顔を触るのが感染の元だと強調していました。コレ重要。

安倍首相は、湖北省滞在歴等のある外国人は、症状の有無を問わず、明日から入国を拒否すると表明しました。

思い切った措置にも見えますが、諸外国に比べれば遅くて生ぬるい対応かもしれません。

なにしろ武漢在住邦人の帰国では、帰国後の隔離措置があまりにも場当たり的で不完全でしたからね。

今日はついに、三次感染が確定的な国内感染者が出ました。武漢関連者だけを恐れても無意味なフェーズです。

ヒブワクチンが突然出荷停止となり、乳児の定期接種に大打撃

乳児の定期接種ワクチンのひとつ「ヒブワクチン」が、供給停止のために接種中断の危機に瀕しています。

コトの発端は昨年12月。ヒブワクチン溶解用注射器の針に「さび」が発見されたことでした。

ワクチン本剤の不良ではありませんが、接種時には必ず用いる専用の注射器のため、問題となります。

ただし、たった1件の事例だったので、製造工程での突発的な事象として、ワクチンの出荷は続けられました。

念のため、注射針の状態や溶解液の色について目視で良く確認するように、という通知が出されました。

ところがその後、同様の事象が複数件報告されるに至り、今週になってメーカーは製品の供給を中止しました。

これによってヒブワクチンは、医療機関と薬品卸の在庫が切れた時点で、完全に枯渇することになります。

不良品の率がきわめて低いため、原因究明がなかなか難しく、時間を要すと考えられています。

メーカーは、来月末頃に供給の見通しを示す予定だといいますが、出荷再開がいつになるのかは不明です。

いずれにせよ、乳児の予防接種計画には大打撃です。規定通りに接種を勧めていくことは、ほぼ不可能です。

厚労省は、追加接種まで計4回の定期接種のうち、1回目と2回目の接種を優先するようにと言っています。

言い換えれば、ワクチンを節約するために、3回目以降の接種は見合わせてくれということです。

この重要なワクチンの接種をきちんと完了できないのは、子どもたちをを危険にさらす非常事態ともいえます。

予防接種では、時々こういうことが起きます。ワクチンの供給量が需要ギリギリだからなのでしょうね。

コスパばかりを考えず、ワクチンはもう少し余裕のある製造・輸入と備蓄が必要だと思います。

熊本空港の滑走路付近に、うっかり自転車で侵入してしまった話

昨日熊本空港で私が撮った動画に、映り込んでしまったモノがあります。何でしょう。

1.ジバクレイ

2.フユウレイ

3.オスプレイ

ていうか、すでに昨日書いてしまったのでクイズにする意味ないのですが、大事なことなので2度書くのです。

日米共同訓練のために、オスプレイ4機が今月17日から陸上自衛隊<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1700.html" target="_blank" title="高遊原">高遊原</a>(たかゆうばる)分屯地に来ています。

陸自と米海兵隊、あわせて600人が、阿蘇山麓の大矢野原演習場や、霧島演習場で訓練しているようです。

霧島演習場では、演習場を敵に奪われた離島に見立て、人員輸送や射撃訓練をしているとのこと。

実際には起きてほしくはないですけど、たとえば尖閣諸島を中国に奪われたと想定した訓練と思われます。

遠く東シナ海まで飛んで行って、領土を奪還する。その作戦訓練をしているのは「陸上」自衛隊なんですね。

高遊原分屯地は熊本空港に隣接しており、実質的に空港と連続した施設です。

実はその分屯地に、私は以前、不本意ながら紛れ込んだ(侵入した?)ことがあります。しかも自転車で。

空港近隣をサイクリング中に、薄暗い森を抜けてみたら、滑走路西側の延長線上に出たのです。

なぜかフェンスの扉が開いており、ちょうどジョギングの男性が、その扉の部分から中へ走って行きました。

抜け道かと思い、私もチャリで入って行きました。で、気がつくと、目の前が滑走路の先端だったのです。

航空機が、私の頭をかすめるように飛んでいきます。これはエライところに来てしまったと直感しました。

慌ててその場を通り過ぎると、そこは分屯地のど真ん中。自衛隊員が大勢いて、私をジロジロ見ます。

正門から侵入すれば厳しく制止されたでしょうけど、なにしろ私は分屯地のいちばん奥から現れたのです。

誰か知らんけど、陸自の関係者が私服でサイクリングしとるんかな、ぐらいに思われたのかもしれません。

私は誰からもとがめられず、悠然と正門から出て行ったのでした。

バス運転手の感染は、日本での新型コロナウイルス感染大流行の前兆?

熊本空港で今日、米海兵隊のオスプレイ3機を見かけました。あのプロペラって、折りたためるんですね。

いや、そんなことより新型コロナウイルスです。空港内もマスクの人きわめて多し。警備の警察官も黒マスク。

搭乗口前の待合イスに座ったら、隣の家族が中国語で会話を始めたので、そっとその場を離れました。

毎日衝撃的なニュースが飛び込んできますが、ついに恐れていたことが起きましたね。日本人の国内感染。

武漢からのツアー客を乗せたバスの運転手の感染が、本日確認されたようです。ヒトからヒトへの感染です。

ツアー客の中に感染者がいたはずですが、潜伏期だったかもしれません。しかも1人とは限りません。

バスという閉鎖空間で長時間過ごしたわけですから、最終的には乗客全員が感染した可能性すらあります。

飲食店やホテルや空港等で、そのツアー客と接触して咳をあびたりした日本人が、他にもいるかもしれません。

しかし、武漢との関連を自覚できてなければ、もし発熱しても新型コロナウイルス感染は疑わないでしょうね。

奈良の運転手は、武漢からの旅行者との接触という根拠があったからこそ、感染が疑われたわけですから。

ヒト–ヒト感染が明らかに増えつつある今となっては、もうそろそろ武漢にこだわるのは危険です。

となると、風邪やインフルエンザとはどのように区別できるのか。患者側も、診療する側も、困った事態です。

果たしてこの感染症は、どのように終息していくのか、いかないのか、まったくイメージできません。

ルームランナーを11日間続けて体に起きた変化(速報)

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3027.html" target="_blank" title="ルームランナー">ルームランナー</a>を購入した日からずっと毎日、運動してます。って言うのもおこがましい話ですが書きます。

傾斜6%、速度4km/hで、30分間歩行の設定です。「ランナー」とはほど遠い、超初心者のごく軽い運動です。

まあ見ててください。今後ジワジワとスピードアップしますから。しまいにゃ16km/hで走り出しますから。

実質11日連続、例外は1日だけ。その日は屋外で坂道を30分以上歩いたので、ランナーはパスしました。

今のところ、体重や体脂肪率に有意な変化はありませんが、別に悲観してはいません。予想通りですから。

現時点で実感できている、明らかな変化は2つ。

(1)同程度の負荷でも、心拍数が上がりにくくなった

(2)階段を昇り降りするのが早くなった

すぐに効果が出てきたのは(1)です。心肺機能の改善でしょうか。それまでの運動不足のなせるわざです。

1週間ぐらいして気づいたのは、階段を降りるときのスピードです。軽快なステップで降りられます。

というわけで現在は、夜帰宅後に7時のNHKニュースを見ながら走る(ていうか歩く)のが日課です。

新型コロナウイルス関連や大相撲などのニュースに集中していると、うっかり歩いていることを忘れます。

ニュースが終わって歩くのをやめるのが名残惜しいような、でも風呂にも入りたいしお腹も空いたし。

傾斜などの負荷を調整すれば、2時間や3時間の映画を観ながらでも、ずっと歩き続けることができそうです。

運動をしようとしていちばんのネック(あるいは言い訳)になるのが、時間が取れないってことでした。

なので、快適に「ながら歩行」できるのであれば、この運動はずっとストレス無く続けられそうな気がします。

テレビ視聴のときだけでなく、可能であれば、食事や読書や執筆の時間にも、ずっと歩き続けたいですね。

などと妄想するほど「ウォーカーズハイ」な気分になってきたことが、いちばん大きな変化かもしれません。

今日からブログのタイトルを長くすることにした理由

「ブログのタイトルを見ても内容がわかりにくい」というご意見があることは、以前から承知しております。

そもそも内容がまとまっていないブログなので、それを一言で表現するタイトルなど付けようもないのです。

もともとは、敢えて禅問答のような不可解な短い言葉で興味をそそってやろう、というのが<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1129.html" target="_blank" title="私の戦略">私の戦略</a>でした。

がしかし、その作戦はあまり有効ではなく、かえって読む気を失わせる効果しかなかったかもしれません。

実際、世の中のブログを見ていると、概してタイトルが長く説明調で、内容が分かりやすくて親切ですね。

というわけで、今日から宗旨替えです。むしろこれまでの反動で、やたらに長いタイトルにしてみたりします。

問題があるとすれば、パソコン等で閲覧したときに、タイトル一覧部分の改行が多くなることですかね。

スマホでご覧になる方も、不便になるかもしれませんが、そこはご容赦願います。

タイトルって、考えてみたら長い方が楽なんですよね。短いのはむしろ苦労します。

じつは、ブログのタイトルが重複したことが過去にありました。これも短いタイトルの弊害です。

いつも似たようなネタで書いているので、同じタイトルを付けそうになるニアミスなら、日常茶飯事です。

なので投稿する直前にタイトル検索をかけることが、いまや最重要チェック項目になっています。

同じタイトルを付けてしまうリスクを減らすため。それがタイトルを長くすることにした第一の理由です。

勧奨再開はあるのか

年度末が近づくと、学年単位で接種するように規定された定期予防接種の、駆け込み接種が始まります。

麻しん/風しん混合(MR)ワクチン第2期がその代表ですが、実はHPVワクチンもそうです。

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の定期接種の対象学年は、小6〜高1、となっています。

全3回の接種を、規定内の最短間隔で接種しても、3回目の接種は1回目の4カ月後となります。

つまり、高1の方は11月中に接種を開始しなければ、3回の接種をすべて定期接種(無料)にはできません。

さらにいうなら、2月中に接種を開始しなければ、2回目の接種すら任意接種(有料)となってしまいます。

任意接種だとバカみたいに料金の高いワクチンなので、どうせ接種するなら定期接種の対象期間中に限ります。

やがて厚労省が積極的勧奨を再開した場合、暫定的に特例接種対象を設けて、救済する可能性はあります。

定期接種が始まってすぐに積極勧奨差し控えとなったので、特例対象学年はかなり広い年齢幅となるでしょう。

同様の特例接種が、いま日本脳炎ワクチンで行われていますが、しかし事情はずいぶん異なります。

日本脳炎ワクチンは、新しいワクチンが開発されたことを根拠に、積極勧奨の差し控えが解除されました。

一方でHPVワクチンは、これまでと同じワクチンに対して、積極勧奨の差し控えを解除することになります。

前例踏襲を重んじる官僚が、はたして何を根拠に方針転換の決定を行うことが出来るのでしょう。

ワクチン接種を推奨する医学的知見はヤマほどあったのに、これまで動かなかった厚労省ですからね。

「すみません。判断を誤っていました。やはり接種すべきです」なんて事が言えたら、たいしたものですが。

「熱+咳+武漢」

正代が堂々たる相撲を取り、炎鵬も痛快に勝ち越す。久々に、見てて楽しい場所ですね。

一方で、新型コロナウイルス(Coronavirus)は不気味だし、国会論戦は不愉快です。

武漢市では、新型コロナウイルス感染者専用の病院の建設が始まったと、さきほどニュースで見ました。

広大な更地に、無数の重機がウヨウヨ動いています。驚くべきことに、来月2日には完成予定とのこと。

どんだけ突貫工事ですか、中国。二次災害が心配になります。

中国の報道を見ていると、「新型冠状病毒」という文字が目に付きますね。

ほう、ウイルスは「病毒」と書くのですか。ちなみにコンピュータウイルスは「计算机病毒」のようです。

「冠状」で連想するのは、心臓の「冠状動脈(coronary artery)」です。なるほど「corona」ですね。

日本でも、すでに2人の感染者が確認されています。2人とも、武漢から帰国または来日した中国人男性です。

いずれも、中国で発症した後の日本入国です。水際作戦は機能していなかったということです。

さらに今日は、武漢から来日した中国人女性が感染を疑われているようです。確認されれば3人目となります。

これだけ人の移動があるのに、日本の感染者はまだ2人か3人だけ。しかも全員が武漢から来てる。

となると、武漢から来たのではなければ、新型コロナウイルス感染の可能性は低いように思えてきます。

しかしその点には注意が必要です。この3人は、武漢から来たからこそ疑われたからです。

北京や上海や深圳から来日した発熱者は、現時点では新型コロナウイルス感染を疑う対象ではありません。

昨日も書いたように、「熱+咳+武漢」というのが、いまのところ本疾患を疑う3要素なのです。

ただ、実際にこの3要素を満たす患者が来院したとき、実際にどのように対処すれば良いのでしょうね。

国立感染症研究所のマニュアルには、必ず咽頭拭い液を採取し、保健所に相談するようにと書かれています。

熊本市のサイトにも、そのような患者を診察した際は保健所に連絡するようにと、記載されています。

さて、土日祝日に保健所に連絡が取れるのか、まずそこからが心配ですけどね。明日、ためしに電話してみよ。

新型コロナウイルス

「新型コロナウイルス」感染については、いつ書こうかと躊躇している間にも、刻々と事態が変化しています。

武漢市ではついに、公共交通機関の運行が停止されました。なんと1100万人都市を封鎖ですか。さすが中国。

「SARS」で懲りたのか中国当局は珍しく情報を開示しているようですが、それでも鵜呑みにはできません。

武漢市外でもすでに、多数感染していると考えるべきでしょう。それが今後、国内外でさらに広がるわけです。

おりしも「春節」の大型連休が明日から始まり、のべ30億人が国内外を移動すると言われています。

14億人の中国人が、この7日間に1人あたり平均2回ずつ旅行をするというイメージでしょうか。

このうちの一部(700万人)が国外旅行をすると見込まれており、日本にも大勢来ることでしょう。

潜伏期間中の感染者に対しては、通常の水際対策など無意味です。いったいどうやって防げばいいのやら。

国立感染症研究所は、新型コロナウイルス感染症の疑いを次のように定義し、保健所への相談を促しています。

以下の1および2を満たす場合を、「疑い例」とする。

1.発熱かつ呼吸器症状を有している。

2.発症から2週間以内に、以下の(ア), (イ)のいずれかを満たす。

(ア) 武漢市への渡航歴がある。

(イ)「武漢市への渡航歴があり、発熱かつ呼吸器症状を有する人」との接触歴がある。

しかしヒト–ヒト感染が疑われる今、もはや武漢市への渡航歴に限定する意味は薄れつつあります。

上記(ア), (イ)の「武漢市」は、「中国」に置き換えて考えるべきかもしれません。

まだインフルエンザの流行もおさまっていない今、発熱者への対応がとても難しくなるかもしれませんね。

多肢一択式の問題

うっかりして、センター試験ネタを書くのを忘れてました。今年も、地理や歴史の問題にケチを付けねば。

で、その「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2666.html" target="_blank" title="世界史B">世界史B</a>」ですが、出題内容がひどくつまらなかったので、個別には取り上げずに総論でいきます。

設問は、テーマ別に第1問から第4問、それぞれに3つの文章ABC、各文章ごとに3つの「問」という構造。

すなわち、全部で4x3x3=36の問が用意してあります。もちろん全部、多肢一択式。

選択肢の形式は、こまかく分けると次の6パターンでした。

(1)正しいものを一つ選べ(21問)

(2)最も適当なものを一つ選べ(4問)

(3)正誤の組み合わせとして正しいものを一つ選べ(4問)

(4)組み合わせとして正しいものを一つ選べ(3問)

(5)年代の古いものから順に正しく配列されているものを一つ選べ(1問)

(6)誤っているものを一つ選べ(3問)

このうち(1)と(2)の違いがよく分かりませんが、たぶん(2)は良問じゃありませんね。

また(3)や(4)は、いたずらに複雑な選択肢にしてあるところが不親切で不適切。悪問の範疇でしょう。

ところで、選択肢の全てについて正しい知識がなければ解けないのは、(3)(4)(5)だけです。

例えば(1)(2)は、たまたま正しい選択肢がわかりさえすれば、あとは何も知らなくても解けます。

同様に(6)は、確実に誤っているものさえわかれば、残りの選択肢についての知識はなくても正解できます。

知識量に比例した得点を与えられない設問は不公平であり、多肢一択式問題は原理的に不適切と言えます。

地理や歴史の客観式試験問題で最も適切な出題形式は、やはり単純な正誤問題の羅列でしょう。

これに、誤答は正答の得点から減点する採点方式を組み合わせるのが、いちばん公平だと思います。