インフルエンザワクチンを接種しつつ、また別の時間帯にはインフルエンザ患者の診療を行うような日々です。
昨日はまだ流行期ではないと書きましたが、やはりいま、まさに流行期に突入しつつあることを実感します。
予防接種の最大の目的は、感染症の予防です。感染する前にワクチンを接種しなければ、間に合いません。
なので一般に、ワクチンは対象年齢(月齢)になったらなるべく早く接種するのが寺田の鉄則です。
また、予防接種を効率よく進めてできるだけ早く完了するためにの有効な手段が、同時接種です。
ときどき、同時接種には懐疑的(不安)な方がいらっしゃいます。その気持ちはわかります。
しかし、同時接種の安全性と優位性を丁寧にご説明することで、多くの方が納得して接種を受けられます。
当院は以前から、インフルエンザワクチンと他の定期接種ワクチンとの同時接種を推奨してきました。
そうすれば何度も来院する必要がなくなり、早めの接種完了が見込めるからです。
延び延びになっていた日本脳炎ワクチンを、インフルエンザのついでに接種する、なんてこともできます。
しかし、同時接種をすれば接種に時間を要し、全体の流れが悪くなってしまうデメリットがあります。
インフルエンザワクチンは、ネット予約の接種時間枠をギチギチに設定しているので、時間のズレは問題です。
そこで今年はネット予約枠をインフル専用とし、その枠内での同時接種は原則として行わないことにしました。
おかげで、インフル接種はとてもスムーズになりましたが、定期接種にどうしてもしわ寄せが来ます。
今年のやり方はたぶん、少し修正する必要がありそうです。そんな感じで毎年、試行錯誤が続くのです。