予約のない来院者

寒くなってくると、インフルエンザや風邪などの感染症が流行して、熱の高い方が朝から大勢来院されます。

当院の診療は予約制なので、診察は原則としてネットや電話で受け付けた予約の順番です。

ただし、病状の重い方は、予約の有無やその順番にかかわらず、早めに診察するように配慮しています。

しかし、すべての患者さんを重症順に診療していたら、軽症の方はいつまでたっても順番が回ってきません。

なので、病状と待ち時間の両方を勘案して、診察順を決めなければなりません。

高熱が出たと、予約なしで朝いちばんに来院してすぐに診察を希望する方が、この時期には結構多いです。

一方で、そこそこ病状の重いお子さんでも、ネット予約を入れた方は予約時間まで待ってから来院されます。

予約なしで直接来た方は、比較的軽症でも、あまりお待たせせずに診察せざるを得ません。

しかしそのような予約外の方を多く受け入れると、その分、予約患者の診察がどんどん遅れてしまいます。

真面目に予約した方が損をしないように配慮したいのですが、なかなか思った通りにはいきません。

「予約の無い方は一切受け付けません」などという強硬な対応ができるはずもありません。

しいて言うなら「予約の無い軽症の方は受け付けません」でしょうけど、それも判断が難しいし角が立ちます。

結局、現実には、予約外で軽症の方はそこそこお待たせしてから診察する、というスタンスで対応しています。

「予約が無い場合はお待ちいただきますよ」ということを、わかっていただくための、苦しい運用です。