JR東日本が、ICカード「Suica」の利用でポイントがたまる制度を10月から始めるとのこと。
Suicaカードなら0.5%のところ、モバイルSuicaなら2%還元。もうカードで使うヤツはおらんでしょ。
地下鉄や私鉄では当たり前のサービスですが、新幹線運賃も2%還元になれば出張族への影響は大きいですね。
ただ、会社の経費で乗った新幹線代の2%を、はたして自分のフトコロに入れて良いものかどうか。
<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2430.html" target="_blank" title="同様の議論">同様の議論</a>として、飛行機を利用した出張でたまったマイルの私的利用が、だいぶ前から問題視されています。
いまのところ、マイルは搭乗者個人に付与されるという理屈で、私的利用しても横領にはならないようです。
さらに、マイルは運賃とは比例せず、飛行距離から算出された数値が付与されます。
すなわち、マイルは運賃の値引きではなく、お得意様への特典、あるいは「ご褒美」という位置づけなのです。
私の自己弁護の意味も含めて書いてますけど、多くの企業が、役員・社員のマイル利用を黙認しています。
ところで、来たるべき消費税増税に際して別の問題があります。キャッシュレス決済の5%ポイント還元です。
大手カード会社の多くは、還元分を1カ月ごとにまとめて、口座引落時に現金で還元しようとしています。
従来のカードのポイント程度は黙認してきた国税当局も、5%現金還元となると無視できないかもしれません。
おまけにその原資は国のお金。会社経費の5%が個人のフトコロへ還流する場合には見逃せないでしょう。
ただ、ポイント還元の趣旨は、増税後の消費の落ち込みを防ぎ、キャッシュレス決済を普及させることです。
であるならば、ポイント還元による国民の「小さな幸せ」を潰さないことこそが、国の正しい態度のはず。
増税後の9カ月間、国民の消費活動のひと工夫に、国はいちいち目くじらを立てないでくださいね。