インフルエンザワクチンの接種は、当院では毎年10月初めから始めています。今年も多分、同じです。
その予約受付は、毎年バタバタしてしまい遅れがちですが、例年9月中には始めています。
開院当初は、インフルエンザワクチンの接種で当院の知名度を上げようと、あれこれ工夫していました。
料金面だけでなく、予約受付を9月1日から開始するなど、今では考えられないほど無理してました。
ただこの数年は、ワクチンの製造量が減って供給が不安定なことから、予約受付はたいてい9月下旬からです。
多数の予約を受け付けたのにワクチンが足りず接種ができません、という事態は避けなければなりませんから。
しかしそれでも、接種予約の受付はワクチンの納品前に始めるしかありません。いつも見切り発車なのです。
そしてこのタイミングの問題が、毎年の苦労の原因となるわけです。
近年、というか以前から、インフルエンザワクチンの被接種者には、当院のかかりつけでない方も多いです。
かかりつけでない方にも接種はしますが、そのせいで、かかりつけの方が予約を取りにくくなるのが問題です。
分け隔てなく誰の予約でも受け付けるべきか、それが毎年の悩みの種であり、トラブルの原因にもなります。
いっそのこと、子どもにしか接種しないことにすれば、かかりつけの割合が増えるかもしれません。
しかしそれでは、その子どものご両親への接種はどうするのかなど、別の問題が生じます。
インフルエンザワクチンの接種というのは、労多くしてほとんど利益の出ない業務です。
それを推進するのは、ひとえに患者さんの健康と便宜のためです。その点をご理解いただけると幸いです。