「令和」の発音

今日、当院で予防接種を受けた7人のうち2人が、今年5月以降の生まれ、すなわち「令和ッ子」でした。

だいぶ前、手術患者が平成生まれであることに驚いて、「平成ッ子やあ」と言ってたことを思い出します。

あの頃の、「昭和→平成」の落差に比べると、このたびの「平成→令和」の改元には、私はすぐ慣れました。

生涯で2度目に遭遇した改元ということもありますが、今回の改元は平成元年の時の焼き直しに思えるのです。

菅官房長官が新元号を供覧したあの瞬間は、かつての小渕長官のやり方をあえて踏襲したものでした。

今の時代、モニタで表示することもできたのに、30年前と同じく手書きの色紙で提示したわけですから。

「新しい、元号は、令和であります」

そう発表した菅官房長官の言葉の最後の方は、実はよく聞こえませんでした。その時の動画を見直すと、

「新しい、元号は、令和でありまふ」

みたいな、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-937.html" target="_blank" title="小保方風">小保方風</a>の尻すぼみ発音をしています。官房長官も、首相に似て滑舌が悪いのです。

新元号の発表会見で菅官房長官は、「令和」を「 レ ↘ イワ 」のように「頭高型」で発音しました。

しかし巷では、「レ↗イワ」のような「平板型」のアクセントも混在しています。

NHKは、その両方のアクセントを許容する方針のようですが、やがて優先順位を付けることになるでしょう。

「昭和」の場合でも、普段は平板型で発音していても、特に強調したいときには頭高型になったりします。

「令和」はまだ真新しいので、いまのところは強めの発音である頭高型を使っているような気がします。

考えてみると、「明治は」頭高型、「大正」は平板型と、ほぼ限定的なアクセントですね。

同音異義語の「明示」や「大将」と区別しようとする意識が、昔からあったのかもしれません。

最近の他の元号とは異なり、「令和」って同音異義語が少ないですね。調べた限りでは「例話」だけです。

その「例話」は平板型発音。なので「令和」は、頭高型が定着するかもしれませんね。