こじれる日韓問題

日韓関係がこじれています。個人的影響としては、来年あたりに計画していた韓国旅行の中止ですかね。

昨年末、乗り継ぎで仁川(インチョン)空港に短時間滞在しましたが、広くて開放的で快適な空港でした。

ラウンジの料理もまずまず。意外と欧米人が目立ちます。

グラスをセットすると底からビールが湧き上がってくるビアサーバー。面白いけど清潔面がどうなのかは疑問。

何が快適かというと、あちらこちらの日本語表示が、日本人旅行者にとってわかりやすかったこと。

まあ日本の空港や駅などでも、ハングル表示が当たり前になりましたから、それと同じことなんでしょうけど。

島国のわが国からすると、韓国が隣国というイメージはどうしても希薄です。

領土は接していないが排他的経済水域は接している、と言うのであれば、中国もロシアも台湾も隣国です。

なんなら北朝鮮もフィリピンも米国も。

日韓問題の歴史的経緯や課題と対策を、いまここで私が述べるつもりはありませんし、その能力もありません。

しかし、とくに最近の日本政府の態度や意思表示には、疑問を感じます。

「徴用工問題」に対して報復するために輸出管理を強化する、と言い出したのが発端でした。

反対意見もあるでしょうけど、この措置で溜飲を下げた日本人も少なからずいたはず。

徴用工で輸出規制って、率直に言ってスジ違いなんだけど、なにしろ報復なのでスジもへったくれもない。

ところが政府は一転、世間体(国際世論)を気にして(?)、「安全保障上の理由」なのだと言い始めます。

報復?、違うよ、みたいにとぼける官房長官がウソっぽいのはお約束。

ポロッと出た本音を建前論で取り繕うという見え透いた論法には、日本中どころか世界中が気づいています。

「日韓基本条約問題」が解決する兆しがまったく見えません。私の韓国旅行も、しばらくお預けですな。

役人の回答

お役所の基本的スタンスは官僚主義。形式主義であり前例主義であり申請主義であり文書主義です。

その融通の利かないお役所の、職員個人はしかし、ほとんどが良心的で誠実な方です。

なので難しい対応に迫られた局面では、公務員の方は「黙認」という形で、前例を残さず処理したりします。

ときどき行政に電話で問い合わせをすることがありますが、回答は「後日」「文書で」行われます。

その内容はえてして、私にとって不利なものです。

せっかく知らんぷりしてもらってた事柄なのに、問い合わせたばっかりに「認められません」となります。

問い合わせている最中に「そのことは尋ねてほしくないな」という雰囲気が伝わってくることもあります。

そのような場合は、そそくさと電話を切るのが正解です。

以前、予防接種の説明会で、ある医療機関の方と市の担当者との質疑応答で、面白いことがありました。

医「新型インフルエンザワクチンも、これまで同様に、看護師が接種することは可能か」

市「可能です(と言いかけたら上役からの耳打ちあり)。訂正します。これまで通りでお願いします」

つまりお役所としては、看護師による接種を積極的に推奨するのではなく、あくまで消極的に黙認したい。

そこで「これまでどおり」という表現にとどめることによって、具体的な内容には触れずに済ませたわけです。

そのニュアンスは、質問者にも会場全体にも穏やかに伝わりました。まさしく、あうんの呼吸ですね。

酔った勢い

「酔った勢い」で不道徳な行動が現れるのではなく、元々のその人の道徳観がその程度であっただけ。

このショッキングな研究結果を、Facebookの紹介記事で見ました。その通りでしょうね。身につまされます。

日頃は抑制されているその人の本性が、酩酊によって解き放たれ、表に出てしまうのでしょう。

人が本性をさらけ出すきっかけとなるのは、なにも酩酊だけではありません。

誰かから激励されたり、叱咤されたり、煽られたり、癒やされたり、いろんな状況が影響すると思います。

その場の雰囲気で、勢いづいて「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2063.html" target="_blank" title="失言">失言</a>」をする政治家なんてのは、その典型例でしょうね。

うっかり言い間違えたのではなく、うっかり本音を吐露してしまっただけですから、取り消しは無意味です。

そのような事をいつも考えている人間なのだなと、世の中に知られてしまってからでは取り返しがつきません。

一方で、つねに慎重に言葉を選んで決して本性を現さない悪党がいたとしたら、それもまた厄介です。

むしろ、失言を繰り返している人間の方が、ある意味正直かもしれません。本心を隠し通せないのですから。

酔って醜態を晒す人なんてのは、その意味ではかわいいものです。やることなすことが、おおむね想定内です。

酔ってもなお抑制的・理性的な人が、何かをキッカケにブチ切れたときこそ、想定外の事態になりそうです。

もちろんそれも、その人の本性の発露なのでしょうけどね。

74円のウヤムヤ

「74円問題」の後日談です。復習がてら<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2874.html" target="_blank" title="前回の記事">前回の記事</a>を先に読んでいただけると、助かります。

予防接種関連で、役所が私に74円ほど支払いたいので口座番号を教えてくれと、返信用封筒が届いた話です。

昨日、合志市役所に電話で掛け合ってみました。

私「74円払うために事務手続きに費用がかかるようなので、もう74円を受け取る権利を放棄したいのですが」

役「ご配慮恐れ入ります」

私「私に届いた返信用封筒に貼られた82円切手をもって、実質的に支払いが終了したようなものですからね」

この私の、しごく合理的な申出に対する役所の反応はしかし、予想外でした。

役「それでは、お申し出の内容を一筆書いていただいて、お送りした返信用封筒で送り返していただけますか」

いやいや、その82円切手を使わせちゃダメでしょ。

私「切手を使うのであれば74円の支払いも求めることになります。でも、そんなムダをなくしたいのですよ」

たぶん役所としては、決めたとおりにきちんと支払ったという、その形や実績が重要なんですね。

74円を支払うためなら事務経費がいくらかかってもかまわないと、そういうスタンスなのです。

私の必死の説得が功を奏したのか、役所も矛を収めました。結局74円の支払いはウヤムヤのまま放置です。

さて、元々この支払い騒ぎは、九州経済産業局消費税転嫁対策室が合志市を指導したことがキッカケでした。

もしかすると経産局がまた、合志市に新たな指導をしてくるかもしれません。

74円を支払うべきところを82円切手で払ったとするなら、8円払いすぎなので返金を請求せよ、と。

9月に5連休

来月、9/9(月)〜 9/13(金)の5日間、当院は休診する予定です。5連休です。

ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2743.html" target="_blank" title="4月にも">4月にも</a>当院は臨時休診(5連休)をしています。

かかりつけの皆様方にはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけるよう、これらの休診理由など書きます。

開院以来、他院が休診している時には当院がなるべく診療すべく、原則として土日祝日診療を続けています。

とくに祝日は、当番医と救急病院しか開いてないので、当院の存在価値は高いと考えています。

当院は、救急病院を受診する軽症の患者さんを減らすための、防波堤のような存在だと思うのです。

しかしたまに、その防波堤を乗り越えるほどの大波(重症患者)が来た際には、日赤等へ紹介するわけです。

そのようなスタンスで突き進んできた当院ですが、昨今の働き方改革には、従わないわけにはいきません。

ストレスの溜まらない職場にしようということです。それは同時に、私自身の働き方改革でもあります。

そこで私は最近、祝日に診療した分だけ別の平日に休みをとろう、という考えに至りました。

たとえば9月と10月の祝日(すべて月曜日に3回)の診療を行う代わりに、9月の平日を3日ほど休む。

その3日の臨時休診に、定期休診日の火・金をつなげて、9月に5連休を作ることにした次第です。

8月はお盆休に5連休しましたが、9月の5連休はおおむね、お盆休みの4週間後に当たります。

4週間毎に来院されている生活習慣病の方のことを考慮すると、このようなタイミングは休診しやすいのです。

また10月からは、風邪やインフルエンザで受診者が増えるので臨時休診しづらく、今回の休みとなりました。

来年も、おそらく何回か連休をとることになると思いますが、そこも併せてご理解をいただければ幸いです。

あおり運転、録画済

帰宅途中に、あおり運転を目撃しました。今日の夕方のこと。その顛末はこうです。

私の前を走る車(ドイツ車)の前に、左の路地から別の車(国産車)が、やや無理目に合流してきました。

危険というほどのタイミングではないのですが、ドイツ車は急減速を余儀なくされ、多分ムカついたはずです。

案の定、ドイツ車は国産車の後ろにピッタリとくっつけ、不満をアピールします。まあ、そうなりますかね。

国産車はしかし、鈍感なのか反発なのか、まったく加速せず、ドイツ車のあおりを無視する格好です。

少々きな臭い雰囲気になったので、私は少し減速して、それらの車から目一杯車間距離をとります。

ドイツ車はパッシングしたようで、国産車の後部に光が反射したのが見えました。

両者の間隔は2メートル以内でしょうか。かなり危険な雰囲気です。私はさらに、減速して様子をみます。

ここに至ってもなお、国産車は加速せず、むしろノロノロ走っているように見えます。

それどころかいきなり急停止して、ドイツ車が追突してくるのを狙ってるんじゃないかとさえ思えてきます。

万一事故が起きた時にどちらに責任があるのか、私のドラレコの映像がたぶん、その証拠となるのでしょう。

なんなら報道番組で使ってもらっても結構です。

私自身、他の車に割り込まれるのが嫌いなので、自分でも無理な割り込みをしないように注意しています。

後続車に迷惑なので、右折専用レーンでないところでは、なるべく右折しないようにしています。

あおられたくなければ、そのキッカケになりそうな運転をしないことです。

冒頭のドイツ車も褒められた行為ではないですが、私はむしろ国産車の運転手の方に猛省を促したい。

インフル予約どうする

インフルエンザワクチンの接種は、当院では毎年10月初めから始めています。今年も多分、同じです。

その予約受付は、毎年バタバタしてしまい遅れがちですが、例年9月中には始めています。

開院当初は、インフルエンザワクチンの接種で当院の知名度を上げようと、あれこれ工夫していました。

料金面だけでなく、予約受付を9月1日から開始するなど、今では考えられないほど無理してました。

ただこの数年は、ワクチンの製造量が減って供給が不安定なことから、予約受付はたいてい9月下旬からです。

多数の予約を受け付けたのにワクチンが足りず接種ができません、という事態は避けなければなりませんから。

しかしそれでも、接種予約の受付はワクチンの納品前に始めるしかありません。いつも見切り発車なのです。

そしてこのタイミングの問題が、毎年の苦労の原因となるわけです。

近年、というか以前から、インフルエンザワクチンの被接種者には、当院のかかりつけでない方も多いです。

かかりつけでない方にも接種はしますが、そのせいで、かかりつけの方が予約を取りにくくなるのが問題です。

分け隔てなく誰の予約でも受け付けるべきか、それが毎年の悩みの種であり、トラブルの原因にもなります。

いっそのこと、子どもにしか接種しないことにすれば、かかりつけの割合が増えるかもしれません。

しかしそれでは、その子どものご両親への接種はどうするのかなど、別の問題が生じます。

インフルエンザワクチンの接種というのは、労多くしてほとんど利益の出ない業務です。

それを推進するのは、ひとえに患者さんの健康と便宜のためです。その点をご理解いただけると幸いです。

新幹線でドア全開

東北新幹線のドアが走行中に開いてしまった事故がありました。負傷者が出なくてよかったです。

帰省ラッシュ時などのようにデッキに乗客がいる状態だったら、大変なことになってたかもしれません。

事故の原因は当初、清掃員がドアのコックを閉め忘れたのだと報じられましたが、実態は少々複雑です。

その清掃員が開けたのは、本来は操作しないはずの、ホームとは反対側のドアのコックだったからです。

「次に行う作業のことを考えていて、無意識に扱ってしまった」と本人も言っています。

うっかり閉め忘れた不注意ではなく、なぜか開けてしまった不可解な行為です。

元々操作する必要のないコックなので、ダブルチェックの対象にならなかったのかもしれません。

会社は従業員の教育を徹底すると言ってますが、無意識の不合理な行為が社員教育で防げるとも思えません。

このような、説明の付かない無意識の異常行動は、私も時々やらかします。

歯を磨き終わって水洗いしたその歯ブラシに、また練り歯磨きを塗ってしまったのは、昨日の朝のことです。

不注意を超えた無意識のエラーまで防ぐことは、少なくとも当の本人には不可能です。

人間がどのようなミスをしても、重大事故だけは起きないようにするための、システム設計こそが重要です。

ドアコックが手動モードのままでは警報が鳴り続けるとか、発進できないとか、そういうことです。

別の型式の新幹線車両では、危険回避のためにドアコック検知装置が装着されているといいます。

であれば、車両によって安全装備に差があることを黙認・放置してきた会社の姿勢も問題です。

HomePod発売

Appleの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2073.html" target="_blank" title="HomePod">HomePod</a>」が、ようやく日本でも、本日発売となりました。

スマートスピーカーとしては、他社から完全に出遅れた製品と言わざるを得ません。

機能・性能におけるアドバンテージも、残念ながらそれほどありません。

しいて言うなら、デザインはさすがApple製だけあって個性的。洗練されているという言い方も可能です。

繊維工場とかにありそうな物体、あるいはミルクロード沿線に並んでいるような、そんな形状ですね。

IT系サイトなどの記事には、「音の良さが桁違い!」なんて評価もあります。

たしかに以前から、HpmePodはスピーカーとしての性能の高さが話題ですが、それが最大のウリでもねぇ。

HomePodが発表されたとき、日本で発売されたらすぐ買おうと思いましたが、今はそれほどでもありません。

しばらく発売を待たされるうちに、それほど必要でもなさそうなことが、わかってきたからです。

ところで、そのHomePod発売のニュースを、さきほどリビングで家人と話していたときのことです。

「HomePodは、 “Hey Siri” と話しかけたら立ち上がる」と私が言った途端に、驚くべき事が起きました。

自宅でいつも使っている「MacBook Pro」の中に居たSiriさんが、いきなり起動したのです。

私の「Hey Siri」という言葉を聞き逃さず、「はい、ご用件はなんでしょう!」反応したのです。

このMacBook Proは購入して数年経ちますが、中にSiriさんが居たなんて、今の今まで知りませんでした。

でもSiriさんにしてみれば、数年間いちどもお呼びがかからないまま、ずっとその時を待ってたんですね。

それがいきなり呼び出されたというのに平然と立ち上がり、淡々と「ご用件は何でしょう」と反応したのです。

その我慢強さと従順で冷静な仕事ぶりには、頭が下がります。

この数年間、Siriさんはずっと、ひたすら聞き耳を立ててたんですね。なんていいうか、少し不気味です。

自動運転の車間距離

市販車の多くが、部分的な自動運転機能を有するようになりつつあります。

私の車にも、例えば前車追従機能があり、アクセルペダルから足を離しておくことができます。

渋滞気味の道路を加速減速しながらノロノロと進んでいるような場合には、この機能がとても便利です。

しかし、ある程度スムーズに流れているような場合には、私はこの前車追従にはどうしてもなじめません。

なぜならば、減速のタイミングが私よりも遅いからです。車間距離が短くて、ずっとハラハラし通しです。

前の車が減速または停止した場合に、どのような距離感でこちらが減速・停止するかには、個人差があります。

どちらかと言えば私は、早めにジワッと減速して、十分な車間距離を保って停止したい人間です。

たまに少々ぼーっと運転してて、減速が遅れたり車間が縮まったりすることもありますが、それはまた別の話。

完全自動運転ならもう車に任せるほかないですが、自分が管理すべき部分的自動運転ではそうはいきません。

高速道路でよく使うクルーズコントロールも、便利ではあるけどしばしばストレスを生みますね。

道路にはアップダウンもあり、他の車は必ずしも一定速度では走っていません。

そんな時に自分だけが定速走行していると、かえって全体の流れを乱しかねません。

それでもかたくなに定速走行していると、しばしば後続車に密着されてしまいます。ヘタすれば煽られます。

あるいは周囲の流れが遅いときには、こんどは私があたかも煽っているように、先行車に密着してしまいます。

車の自動運転機能というのはどうも、車間距離を短めに走行するようプログラムされてるんですかね。

おそらく、先行車に密着して「スリップストリーム」を利用する走行が、自動運転の最終形かもしれません。

そんな車に乗るのって、かなり怖いと思うんですけどね。