不毛な番組なのにいつも見てしまうのが、「開票速報」です。今夜も途中まで(眠くなるまで)見ました。
開票結果はやがて出ます。翌朝テレビかネットで結果を確認すれば、それで十分なはずです。
大事なのは、選挙結果を踏まえて、日本の政治経済や社会外交問題などの方向性を議論することだからです。
それなのに、誰それが当確だの獲得議席がどうのと、途中経過をいちいち報じる意味なんてあるんでしょうか。
これがスポーツなら、翌朝その試合の結果だけを知ればよい、というものではありません。
白熱するゲーム、選手のプレー、そして勝敗の行方を、手に汗握って見守り応援するのが楽しいからです。
一方で開票速報においては、候補者はもう戦ってはいません。戦っているのは選管の職員です。
国民と候補者は、投票の集計作業を見守り、勝敗が決するのを待つのみです。
そもそも、開票結果を深夜に「速報」されても、翌朝報じられても、国民生活にほとんど差はないですね。
むしろ、途中経過をいちいち報じない方が、国民の寝不足を防ぐ意味では、国民のためになります。
将来、完全ネット投票となった場合には、午後8時の投票終了時刻=全候補者の当落確定時刻、となります。
8時からの選挙番組では、当選者や与野党の獲得議席数を元にした、有意義な議論が行われるはずです。
それこそが「開票速報」のあるべき姿でしょう。早くそうなってほしいものです。