自分のがん検診の一環として、今年も「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2359.html" target="_blank" title="PET-CT">PET-CT</a>」検査を、去年と同じ済生会病院で受けて来ました。
この検査でからだに注射する、ブドウ糖に似た「18F-FDG」という物質は、半減期110分の放射性物質です。
比較的短い半減期なので、使用する直前に製造しなければ使い物になりません。
私に投与されたのは、久留米市の某社で今朝製造されたばかりの薬だそうです。
経験者ならご存じの通り、注射の後は約1時間、FDGが細胞に取り込まれるのを待ちます。
がん細胞は増殖が盛んなためブドウ糖をたくさん消費しており、FDGも他の細胞よりも多く取り込まれます。
からだを動かすと筋肉細胞にもFDGが取り込まれてしまうので、じっと安静にして待つのが大事です。
待っている間にケータイ等で電話すると、手や口にFDGが集積し、口腔などのがんを見つけにくくなります。
暗い待機室で、横になって目を閉じて、体をなるべく動かさず、なんなら寝て待つぐらいが良いのです。
そうそう、その待機室なんですが、壁際に置かれたリクライニングチェアがちょっと問題でした。
横になってイスが少し動いた時、左手の小指がイスと壁に挟まれてしまい、ひどい激痛に見舞われました。
イスと壁の間隔が2センチ程度で、イスが自由に回転するという、指を挟まない方がおかしい配置なのです。
注射後はしばらく安静にしておく必要があるのに、出だしから激痛に悶える羽目になりました。
その約1時間後、突然、撮影時間が来た旨を告げるインターホンがなりました。
爆睡していた私は驚いて身を起こし、しまった、激しく動いてはいかんと思い出して再び仰臥位になる。
ところがその瞬間、またまた左手の小指を激しく挟んで悶絶。痛みに耐えながらの撮影開始となりました。
痛みに気を取られていたため、撮影台上での体位に気を遣う余裕がなく、あちこちに不具合が起きました。
とくに背中の皮膚(皮下脂肪?)の「たくれ」を修正せぬまま体を固定されたのが、いちばん不本意でした。