果物は、糖分が多いせいで嫌われれる場合もありますが、基本的には健康のために良い食べ物です。
栄養面だけでなく、味や食感や彩りなどの面でも、食卓には欠かせません。
庶民的な果物だけでなく、日頃はめったに口にしないリッチなフルーツも、たまには美味しくいただきます。
最近では、ふるさと納税なんて便利な制度があるので、その返礼品に果物の定期便を選ぶことも増えました。
いくつかの自治体から、毎月メロンやらモモやらサクランボやらピオーネやらが送られてます。
しかし、かなりの頻度で届いているはずの果物が、私の胃袋にはなかなか届きません。
これは推測ですが、おそらく、届いた果物は秘密裏のうちに家人の胃袋に収まっていくようなのです。
夕食後にたまたま「そういや、ブドウかなんか届いてないかね」と私が問えば、ブドウが食卓に出てきます。
いわゆる申請主義です。こちらから何か言えば出てくるけど、言わなければ決して出てこないのです。
しかし、申請してもなかなか許認可が得られないこともあります。
あるとき、マスクメロンについての摂食許可を申請したところ、「まだ硬い」との理由で却下されました。
次の日も「まだ熟れてない」と却下されましたが、その2日後の晩に尋ねたら「もう食べた」との回答でした。
ちょうど食べ頃の日に私が申請しなかったのが敗因とは言え、家人らの仕打ちはひどすぎます。
以後、ことメロンに関しては、私の好きなタイミングで、自分の意思で食べるようにしています。
ただ、匂いを嗅いだり押したりしても食べ頃の判別法がよくわからず、たいていは固いか熟れすぎです。