7月に日本脳炎注意報

梅雨が明けたと思ったら、昨日は「日本脳炎注意報」が熊本県で発令されました。

定期的に調べているブタの血液中に、最近日本脳炎ウイルスに感染した証拠の抗体が検出されたからです。

そのようなブタの体内でウイルスが増幅すれば、そのブタを刺した蚊が、人への感染を媒介するのです。

日本脳炎注意報について<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2509.html" target="_blank" title="昨年書いた">昨年書いた</a>のは、8月17日でした。発令日は8月15日です。

平成25年の発令日は9月2日でしたが、その後5年間はずっと、8月に(おもに中旬に)発令されています。

なので当院では例年、8月中には日本脳炎ワクチンを接種しましょう、なんて啓蒙してきました。

しかし今年は、もっと早めの接種が必要かもしれません。いつ接種すべきかといえば、今でしょう(古い)。

それにしても、7月に日本脳炎注意報が発令されるとは、ちょっと驚きます。

地球温暖化の影響でしょうか。いやそれは違うでしょうね。

平均気温の上昇なんて100年で2度程度。この数年で日本脳炎注意報が早まってきた理由にはなりません。

そういえば、暑すぎると蚊の活動が低下するなんて、昨年の猛暑の頃に言われましたよね。

となると、今年の夏はむしろ、昨年よりも少し気温が低いのかもしれません。

日本脳炎ウイルス感染対策としては、毎度同じことを言うようですが、次の3つです。

(1)蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように心がけること:蚊の多い場所では長袖・長ズボンを着用

(2)休養、栄養、睡眠を十分にとり過労を避け、体力の保持に努めること

(3)日本脳炎ワクチンを接種すること

このうち(1)(2)はなかなか守れませんが(3)は簡単です。大人もワクチンを接種できます。ぜひ計画を。