『新聞記者』

映画『新聞記者』を観てきました。

ネット等でやたらに話題の「政権批判」映画です。ここは、参議院選挙前に観ておかなければなりますまい。

ところが、いつものように近所のTOHOシネマズのサイトを見たら、なんと上映してないじゃないですか!

熊本県内では唯一、イオンシネマだけです。全国的にも、TOHOシネマズでは一切上映していないようです。

まさかTOHOは、政権に忖度してるのでしょうか(ホントは配給会社の関係だと思いますが)。

いつものTOHOなら自宅から車で2分なのに、イオンシネマまでは九州自動車道に2区間ほど乗りました。

出かける前にネット予約しておいたのですが、慌てていたので「夫婦50割引」を適用するのを忘れました。

高速代とガソリン代まで加えたら、映画1本観るためとしては、かなりの出費となりました。

さて、映画の内容については、ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、それでもネタバレ注意です。

(以下は、自己責任でお読みください)

映画の冒頭からいきなり、カメラワークに酔いました(悪い意味で)。画面が揺れるのでムカムカしてきます。

何らかの効果を狙ったのでしょうけど、ちょっとやり過ぎ。乗り物酔いしやすい人は見ない方がいいかも。

事実を元にしたストーリーですが、あくまでフィクションです。フィクションなので自由に描けます。

そのために、最も重要な部分が少々荒唐無稽に感じられて、ややリアリティーを失ったのは残念です。

映画が終わってエンドロールが流れている間、誰一人立ち上がる観客がいませんでした。

ひどく考えさせられるラストシーンのため、立ち上がる気分になれないのです。

館内の照明が灯ってからようやく、観客はみな重苦しい雰囲気で立ち去って行きました。

ある意味で予想外の結末でしたが、かといって驚きはなく、全体的にはやや消化不良のまま終わりました。

「政権を批判します」という映画ではなく、「政権批判は難しい」という映画だったのかもしれません。