かんぽ生命のノルマ

「かんぽ生命」の不適切販売に関して、日本郵政は過去5年分の全契約3千万件を調査すると発表しました。

当然それぐらいやってもらわなければなりませんが、恐ろしく手間ひまと費用がかかりそうですね。

日本郵政は今年度の営業目標を廃止するとのことですが、民間企業がそんなことして大丈夫なんでしょうか。

ノルマというとどうもネガティブなイメージですが、どんな業種にだって良い意味で数値目標はあるはず。

それを達成できなかった労働者が、いったいどのような目に遭うか、問題はその内容でしょう。

目標達成者にだけ報奨金を出す場合であっても、相対的には、非達成者が冷遇される制度とも言えます。

結局、仕事をしている人たちはみな、多かれ少なかれ、実質的なノルマに縛られているのです。

もしも、ノルマなし、成績は報酬や評価には一切結びつかないとなったら、逆にやる気出ないでしょう。

国営の「日本郵政公社」が、民間企業「日本郵政株式会社」として民営化したのは、2007年10月1日でした。

くしくもこの日は、公務員(熊本市職員)だった私が民間の診療所を開業した日です。

市民病院時代も今も、いつも自分に課した目標や課題があります。それは良い意味でのノルマです。

郵政だって民営化前の時代からノルマはあったでしょうけど、きっと民営化後には過酷になったのでしょう。

かんぽ生命の契約者に不利益が生じたのは10万件以上とか。今後のお詫びなり返金なりの作業も膨大ですね。

営業職員には、顧客にお詫びに回るノルマが課されたりして。

PET検査と安静

自分のがん検診の一環として、今年も「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2359.html" target="_blank" title="PET-CT">PET-CT</a>」検査を、去年と同じ済生会病院で受けて来ました。

この検査でからだに注射する、ブドウ糖に似た「18F-FDG」という物質は、半減期110分の放射性物質です。

比較的短い半減期なので、使用する直前に製造しなければ使い物になりません。

私に投与されたのは、久留米市の某社で今朝製造されたばかりの薬だそうです。

経験者ならご存じの通り、注射の後は約1時間、FDGが細胞に取り込まれるのを待ちます。

がん細胞は増殖が盛んなためブドウ糖をたくさん消費しており、FDGも他の細胞よりも多く取り込まれます。

からだを動かすと筋肉細胞にもFDGが取り込まれてしまうので、じっと安静にして待つのが大事です。

待っている間にケータイ等で電話すると、手や口にFDGが集積し、口腔などのがんを見つけにくくなります。

暗い待機室で、横になって目を閉じて、体をなるべく動かさず、なんなら寝て待つぐらいが良いのです。

そうそう、その待機室なんですが、壁際に置かれたリクライニングチェアがちょっと問題でした。

横になってイスが少し動いた時、左手の小指がイスと壁に挟まれてしまい、ひどい激痛に見舞われました。

イスと壁の間隔が2センチ程度で、イスが自由に回転するという、指を挟まない方がおかしい配置なのです。

注射後はしばらく安静にしておく必要があるのに、出だしから激痛に悶える羽目になりました。

その約1時間後、突然、撮影時間が来た旨を告げるインターホンがなりました。

爆睡していた私は驚いて身を起こし、しまった、激しく動いてはいかんと思い出して再び仰臥位になる。

ところがその瞬間、またまた左手の小指を激しく挟んで悶絶。痛みに耐えながらの撮影開始となりました。

痛みに気を取られていたため、撮影台上での体位に気を遣う余裕がなく、あちこちに不具合が起きました。

とくに背中の皮膚(皮下脂肪?)の「たくれ」を修正せぬまま体を固定されたのが、いちばん不本意でした。

風疹対策ようやく始動

「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2726.html" target="_blank" title="風疹(風しん)の追加的対策">風疹(風しん)の追加的対策</a>」は、熊本市では7月末までズレ込みましたが、ようやく始動したようです。

本対策の政令が施行したのは2月1日。熊本市ではその実施までに約半年を要したわけです。

初年度の対象者(昭和47年4月2日〜昭和54年4月1日生まれ)に、熊本市からクーポンが届き始めています。

そして昨日は、当院第1号の対象者が、風しん抗体検査を受けるために来院されました。

そうかと思えば今日は、他の自治体での検査結果をふまえて、ワクチン接種のために来院した方もいます。

おそらくその自治体では、熊本市よりはだいぶ早い時期に、クーポンの送付が始まっていたのでしょう。

このように、本対策の開始時期には自治体間で差があり、風疹対策への意気込みの違いを感じてしまいます。

そういえば、消費税増税に際しての「キャッシュレス・消費者還元事業」の方も、だいぶ遅れてますね。

どの店で買えば5%のポイント還元が受けられるか、私はその情報を早く知りたくてウズウズしているのに。

経産省のサイトによれば、対象中小店舗の公表は7月下旬に行われるというスケジュールになっています。

ところがもう7月29日になったというのに「近日公開予定」のまま。7月はあと2日しかないですよ。

いてもたってもいられず、今日の昼休みに経産省の「ポイント還元窓口 消費者向け」に電話してみました。

この手の窓口はかなり待たされるだろうと思いきや、1コールですぐにオペレーターが出たので慌てました。

オペレーターを大幅に増員して待機しているというよりも、たぶん、問い合わせ自体が少ないのでしょう。

「いったい、いつになったら公開するのか」と問いただしましたが、「まだなんです」との返答のみ。

ただ、そのオペレーターの女性がアニメ声だったので、なんとなく私も強気になれず、電話を切ったのでした。

夏は夏風邪

冬に風邪を引いても「冬風邪を引いた」なんて言いません。冬に風邪を引くのは普通すぎるからですかね。

「夏風邪」という言い方をするのは、「夏なのに風邪を引いた」みたいなニュアンスがあるからなのでしょう。

とはいえ毎年この時期、ヘルパンギーナでも手足口病でもプール熱でもない、ただの風邪が意外に多いです。

典型的には、いきなり39度台の高熱が出て、上気道炎症状に乏しく比較的元気がある。ノドは少し赤いか。

半日以上高熱が続いている場合などには血液検査をしますが、たいていそれほど特徴的な所見はありません。

そのような子の何人かに1人はしかし、翌日にも高熱が続いてぐったりするか、何らかの症状が出てきます。

血液検査で異常値が出たり、呼吸音が悪いこともあり、ときには日赤などへ紹介する場合もあります。

高熱が出たからといって、ひどく心配する必要はないけれど、まったく心配しないわけにもいかないのです。

そしてそのようなお子さんの重症度を鑑別するのが、私どものような一般開業医の役目だと思っています。

とくに日曜祝日の診療は、救急病院に行くべき患者さんを正確に厳選するのが我々の仕事です。

ただ実際には、病院を紹介したお子さんがそれほど重症でなかったことが、あとでわかったりもします。

まあ、大事をとって病院に行ってもらうことは、ある種の危機管理のひとつですから、皆様ご容赦願います。

紹介が遅れて後悔するよりは、よっぽどマシだと思うのです

メロンの食べ頃

果物は、糖分が多いせいで嫌われれる場合もありますが、基本的には健康のために良い食べ物です。

栄養面だけでなく、味や食感や彩りなどの面でも、食卓には欠かせません。

庶民的な果物だけでなく、日頃はめったに口にしないリッチなフルーツも、たまには美味しくいただきます。

最近では、ふるさと納税なんて便利な制度があるので、その返礼品に果物の定期便を選ぶことも増えました。

いくつかの自治体から、毎月メロンやらモモやらサクランボやらピオーネやらが送られてます。

しかし、かなりの頻度で届いているはずの果物が、私の胃袋にはなかなか届きません。

これは推測ですが、おそらく、届いた果物は秘密裏のうちに家人の胃袋に収まっていくようなのです。

夕食後にたまたま「そういや、ブドウかなんか届いてないかね」と私が問えば、ブドウが食卓に出てきます。

いわゆる申請主義です。こちらから何か言えば出てくるけど、言わなければ決して出てこないのです。

しかし、申請してもなかなか許認可が得られないこともあります。

あるとき、マスクメロンについての摂食許可を申請したところ、「まだ硬い」との理由で却下されました。

次の日も「まだ熟れてない」と却下されましたが、その2日後の晩に尋ねたら「もう食べた」との回答でした。

ちょうど食べ頃の日に私が申請しなかったのが敗因とは言え、家人らの仕打ちはひどすぎます。

以後、ことメロンに関しては、私の好きなタイミングで、自分の意思で食べるようにしています。

ただ、匂いを嗅いだり押したりしても食べ頃の判別法がよくわからず、たいていは固いか熟れすぎです。

7月に日本脳炎注意報

梅雨が明けたと思ったら、昨日は「日本脳炎注意報」が熊本県で発令されました。

定期的に調べているブタの血液中に、最近日本脳炎ウイルスに感染した証拠の抗体が検出されたからです。

そのようなブタの体内でウイルスが増幅すれば、そのブタを刺した蚊が、人への感染を媒介するのです。

日本脳炎注意報について<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2509.html" target="_blank" title="昨年書いた">昨年書いた</a>のは、8月17日でした。発令日は8月15日です。

平成25年の発令日は9月2日でしたが、その後5年間はずっと、8月に(おもに中旬に)発令されています。

なので当院では例年、8月中には日本脳炎ワクチンを接種しましょう、なんて啓蒙してきました。

しかし今年は、もっと早めの接種が必要かもしれません。いつ接種すべきかといえば、今でしょう(古い)。

それにしても、7月に日本脳炎注意報が発令されるとは、ちょっと驚きます。

地球温暖化の影響でしょうか。いやそれは違うでしょうね。

平均気温の上昇なんて100年で2度程度。この数年で日本脳炎注意報が早まってきた理由にはなりません。

そういえば、暑すぎると蚊の活動が低下するなんて、昨年の猛暑の頃に言われましたよね。

となると、今年の夏はむしろ、昨年よりも少し気温が低いのかもしれません。

日本脳炎ウイルス感染対策としては、毎度同じことを言うようですが、次の3つです。

(1)蚊(コガタアカイエカ)に刺されないように心がけること:蚊の多い場所では長袖・長ズボンを着用

(2)休養、栄養、睡眠を十分にとり過労を避け、体力の保持に努めること

(3)日本脳炎ワクチンを接種すること

このうち(1)(2)はなかなか守れませんが(3)は簡単です。大人もワクチンを接種できます。ぜひ計画を。

便利な定型返信機能

iPhoneに着信したメッセージは、Apple Watchにも同時に届くので、すぐに確認することができます。

Apple Watchでは、メッセージをすぐ読むことができるだけでなく、定型文の返信もできます。

と書くと便利そうですが、私は今日まで、Apple Watchで返信したことがありませんでした。

が、図らずも今日、庭木の剪定業者の方とメッセージをやりとりした際に、その返信機能を使ったようです。

私「剪定の日取りは、どのようになりそうでしょうか?」

業「8月1日で調整中です」

私「また今度にしますか?」(1)

業「今度とは、秋か冬という事ですか?」

私「すみません。先ほどの送信は誤りです。8/1でお願いします」

業「承知しました」

私「いえいえ」(2)

驚いてはいけません。このうち(1)と(2)は、私には身に覚えのない送信です。

うっかりApple Watchの返信用定型文に指が触れてしまい、不本意なメッセージを送ってしまったようです。

iPhoneとは異なり、Apple Watchでは画面が小さくてチマチマしてるので、よく押し間違いが起きます。

読んだメッセージを確認した後に画面をスクロールしたつもりが、定型文に触れてしまったのでしょう。

せっかくの便利機能が、紙一重で余計なトラブルを招きかねないと思うと、今日は冷や汗が出ました。

定型文にはほかにも、「いいえ、結構です」なんてのもありました。その文に触れなくて良かった。

ハチとハチ合わせ

アシナガバチを、やたらに見かけますね。そういう時期なんでしょうか。

クリニックで水をまこうとホースリールを動かしたら、ハチが10匹以上飛び出してきて慌てました。

しばらく避難して様子を見ていると、ハチたちはみなリール内の巣に戻ったのか、周辺は穏やかになりました。

このタイミングを逃さず<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-289.html" target="_blank" title="ハチ退治">ハチ退治</a>です。専用のスプレーを持ってきて、リールにしこたま噴射しました。

ハチが2匹飛び出して逃げましたが、残りは退治できました。リールの裏に、大きなハチの巣がありました。

さて、問題は逃げた2匹です。少し離れた所をウロウロ飛んでいます。私の方を恨めしそうに見ています。

案の定、その翌日から、執拗な反撃が始まりました。クリニックの建物の内部にまで入ってくるのです。

自動ドアのセンサーの直下を飛ぶと、反応してドアが開くことを彼らは知っているようです(ホントか?)。

1匹入って来たのを駆除したかと思ったら、また1匹、また1匹と、次々にドアを開けて入って来ます。

奴らが応援を呼んだのでしょう。私が取り逃がしたのは2匹なのに、反撃に来るハチの数の多いこと。

なぜかいつも1匹ずつなので、スプレーでなんとか駆除できますが、いちどに何匹も来たらどうなることやら。

逃げるハチを追いかけてスプレーを噴射するのは、まだ簡単。問題は、こちらに向かってくるヤツです。

頭上まで来たハチに連続噴射していると、まず私の目が痛くなり、次にノドがやられて咳き込みます。

しかし、ハチから目を離したり噴射を中断しようものなら、その隙を突いてハチが攻撃してくることは必定。

ハチが床に落下するまでスプレー噴射を続けなければなりません。手負いを逃がしてはならないのです。

そのようなことを、最近毎日やってます。

リボ払いに手を出す

「クレジットカード全社において、リボ払いなどする気なし」と、たしかに<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2089.html" target="_blank" title="2年前には豪語">2年前には豪語</a>しました。

なぜなら、リボ払いには金利がかかるばかりで、一切メリットを感じなかったからです。

ところが最近、カード会社によってはリボ払いをするとポイントが2倍になる、という点が気になってます。

そうでなくても、最近はなにかとポイントが気になるのです。

10月からの消費税増税に伴って、5%のポイント還元が9カ月間実施されます。

2%増税するのに5%も還元してくれるという「うまい話」ですから、これに乗るしかありません。

となれば、増税を待って「買い控え」るのが道理でしょう。増税前の「駆け込み」なんて愚の骨頂ですね。

もちろんこれは、5%還元が適用される中小規模事業者店舗でキャッシュレス決済する場合に限った話ですが。

どの店舗が中小規模事業者に該当するのか、今月中にも公表されるはずですが、今日のところは未発表です。

韓国向け輸出管理問題等で経産省も忙しいのでしょうけど、ポイント還元政策の方も早めにお願いします。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2817.html" target="_blank" title="テレビや冷蔵庫">テレビや冷蔵庫</a>などの大型家電の場合には、ぜひとも該当店舗で、しかもできれば安く買いたいものです。

楽天市場やAmazonでも、直接の販売者が中小企業なら、5%還元の対象になると思われます。

ここは慎重に、サイト内の表示をチェックしながら買わなければなりません。

リボ払いの件は、消費税増税とは無関係の話ではありますが、これもまた慎重な運用が肝要です。

ポイントが2倍になる条件を満たしつつ、金利(手数料)は最小限に抑える工夫が必須なのです。

具体的には、残高を0にせず、しかし限りなく0円に近い残高をキープするように、うまく弁済することです。

支払残高を常にチェックして、弁済額調整作業を月に1回行う。それぐらいやりましょう。

というわけで、ポリシー変更です。「メリットがあるなら、慎重にリボ払いをする場合もあるよ」。

例示のセンス

毎日毎日、赤ちゃんにワクチンを接種しています。乳児だけでなく幼児や児童にも接種しています。

成人に、麻疹風疹混合ワクチンや肺炎球菌ワクチンを接種することもあります。

子どもたちの場合、実施した予防接種の詳細は、母子手帳に記録することになっています。

所定のページに、日付、ワクチン名、ロット番号と有効期限、医療機関名、接種部位、接種量を記入します。

このうちロット番号と有効期限については、ワクチンのパッケージに付属しているシールを利用します。

1本のワクチンのパッケージ(外箱)には、たいてい5枚のシールが付いています。

5枚もあれば、母子手帳だけでなく予診票や予防接種済証やカルテにも、同じシールを貼ることができます。

電子カルテの場合にはカルテに貼るシールは不要で、そうでなくてもシールはたいてい余ります。

ワクチンのパッケージには、あまり見ることもないですが、検定合格年月日も刻印されています。

最近某メーカーのワクチンで、検定合格年月日の表示方法が変更された旨が、ダイレクトメールで届きました。

「1234.56.78」という従来品の表示が、変更品では「345678」になるとのこと。・・・意味わかりません。

「2019.07.22」が「190722」に変わります、と書いてあれば、なるほどそうですかOK、となるのに。

「1234年56月78日」を意味する「1234.56.78」という例示が、センスなさ過ぎなんですよ。

この会社では、別のワクチンに関しても、同様の表示が記載されていました。もう、バッカじゃないの?

例示する際には、わかりやすさが命でしょうに。直感的にスッと入ってくるような記載にしなきゃ。