Facebookの仮想通貨

Facebookが、独自の仮想通貨(暗号資産)「Libra」を発表しました。来年にはサービスを始めるとのこと。

MasterCardやVISAなどの企業がその発行組織に名を連ねているので、準備はかなり進んでいるようです。

27億人というFacebook利用者を背景に、地球規模の低コスト決済インフラを作ろうというもくろみです。

それって多分、Amazonがいちばんやりたがってることだと思いますが、Facebookが先んじちゃいました。

Appleも先日<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2730.html" target="_blank" title="Apple Card">Apple Card</a>を発表しましたが、これも決済インフラへの切り込みを狙ったモノです。

考えてみるとMasterCardって、シレっとApple CardとLibraの両方に加担しようという魂胆なんですね。

「Libra」はたしかに未来的ですが、Facebookがやるっていうのが、どうしてもうさん臭い。

「利用者の同意なしに、決済情報をネット広告ビジネスに役立てることはしない」

Facebookはそう言ってるようですが、とりわけ個人情報管理について、この企業はまったく信用できません。

仮想通貨を規制する法整備が追いついてない観点からも、米下院はさっそくLibraの開発停止を求めました。

Facebookってどうやって儲けるのだろうと、かつては思ってましたが、いまや世界有数のボロ儲け企業です。

利用者がほとんど意図せず提供してくれる個人情報が、広告ビジネスの重要な材料になっているわけです。

そんなFacebookが、決済情報をビジネスに生かさないはずがないでしょう。

利用者の同意なしには利用しないって言ってるんですから、つまり、同意を得て利用するってことですよね。

その同意の得方が、たぶん巧妙なのです。だいたい予想は付きます。

夜な夜なビール

ビールの旨い季節ですね。80年代には毎週のようにビヤガーデンに行ってましたが、最近は専ら家飲みです。

ワインを飲んだりスコッチをたしなんだり、私の晩酌様式も変遷し続けていますが、夏のビールは鉄板ですね。

この時期、毎晩最初に口にするのは、やはりビールしかありません。

生活習慣病の方には、初診のときに生活歴を根掘り葉掘り尋ねますが、飲酒内容も重要な問診項目です。

毎日晩酌をされる方が何を飲んでいるのかには、けっこう男女差がありますね。

男性には「ビール→焼酎」のような「ハシゴ型」が多く、女性には「ビール一辺倒」が多い印象です。

毎晩2缶飲む方に、500mlに変えて1本にするよう提案したら、翌月、500が2缶になってしまったと恨み節。

毎晩3本飲む方に、500の2本の方が安いですよと冗談を言ったら、言い難そうに、500を3本飲んでますと。

例の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2812.html" target="_blank" title="ホームタップ">ホームタップ</a>」はまだ届きませんが、今日は<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2748.html" target="_blank" title="泉佐野市">泉佐野市</a>から、返礼品の「よなよなエール」が届きました。

その名前からわかるように、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2517.html" target="_blank" title="醸造法による分類">醸造法による分類</a>では「エール (Ale)」ビールですね。

一方で、日頃よく飲む「プレモル」や「一番搾り」は、「ラガー (Lager) 」ビール。

両者の違いの詳細は割愛するとして、それぞれの特徴は、エールが「香り」、ラガーが「のど越し」ですね。

毎晩2本飲む私としては、最初は爽快な「のど越し」、次いで「香り」を楽しむ順番が良いと判断しました。

なので今日は、「一番搾り→よなよな」の順でした。

お酒を飲まない人には、どうでもいい話でしょうけど、毎晩ビールを飲む人間には、結構大事なことなのです。

保健所の立入検査

本日、当院は、熊本市保健所による立入検査を受けました。

あ、いや、どうぞご心配なく。当院で何か事故や不祥事が起きたのではなく、あくまで定期検査ですから。

あらかじめ先週までに「自主点検票」の提出が求められており、それに基づいた現場チェックが行われました。

そのチェック内容は、

・診療所の間取り、医療機器(とくにX線装置)、検体検査や廃棄物の委託内容、従業員名簿、診療内容

・毒劇物・診療録・感染性廃棄物の管理や放射線管理

・個人情報保護方針等を明記した院内掲示物

・医療安全・院内感染対策・医薬品安全管理・医療機器安全管理についての、指針策定と研修の実施

ほぼ完璧な検査結果でしたが、改善すべき点を3つ、指摘されました。

(1)受付に、診療時間と院長名を掲示してください

「自動ドアの部分には掲示してるのですが」「あー、ちょっと遠いですね」 明日にでも、掲示しま〜す。

(2)向精神薬は、カギのかかる場所に保管してください

「手提げ金庫みたいなのでいいですか」「はい」 金庫ごと持ち去られることは、想定しないということで。

(3)レントゲン室の棚には、X線検査に必要のない毛布やタオルを置かないでください

「わかりました。どこか別の場所に持って行きます」 ちょうど良い保管場所だったんですけどね。

この3点については、後日証拠写真を提示していただきますとのこと。さすがお役所。キッチリしてます。

着陸機の前を横断

羽田空港で、着陸機が近づく滑走路上を別の航空機が横切ったという、重大インシデントが報じられました。

これを聞いてすぐに、直進していた自動車と対向車線の右折車が接触した、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2773.html" target="_blank" title="大津市の事故">大津市の事故</a>を思い出しました。

自動車の「右直事故」の多くは、右折車の運転者の判断ミスが主な原因ですが、航空機の場合はどうでしょう。

航空機はすべて、離着陸はもちろん地上の移動も、管制官からの指示に基づいて行っています。

着陸態勢のスカイマーク機にも、先に着陸していたANA機にも、同じ管制官から指示が出ていたようです。

つまり、前者にはA滑走路への着陸を許可し、後者にはそのA滑走路を横切ってヨシと言ってたわけですか。

件のANA機はバンクーバー発のNH116便。東側のC滑走路に北向きに着陸(RWY34R)したようです。

でもって、北側の誘導路を国際線ターミナルに向かって移動すれば、どうしたってA滑走路を横切りますね。

このとき、両機の距離は8km、スカイマーク機から滑走路まで5kmだったといいます。

ANA機がサクッと横断すれば問題の無い距離だと判断して、管制官は横断を許可したのかもしれません。

しかし、そこ数分の事ですから、ANA機は誘導路上で待機させるという安全策をとってもらいたかった。

今から着陸しようと滑走路に近づいてよく見たら、向こうの方で別の飛行機が前を横断してるわけでしょう?

あの飛行機が滞りなく横断するならたぶん大丈夫だろう、なんて思いながら着陸するのはイヤですよね。

自動車の場合でも同じです。対向車線の右折車の挙動には、十分すぎるぐらいに注意が必要です。

こっちが直進するよりも先に右折してしまおうなんて、思ってないだろうな、おいアンタ、ぜったい動くなよ。

そんな風ににらみを利かせつつ、右折車が完全に停止しているかどうか目視しながら、身構えて走りますよね。

「ホームタップ」当選

キリンビールのサイトから今日、「ホームタップ8月会員にご当選されました」と、メールが届きました。

何それ?って方にご説明。

ホームタップとは、「キリンの月額制ビールサーバー付き工場直送ビール定期便サービス」のことです。

月に4リットルまたはそれ以上の、新鮮なビールが、毎月2回届くシステムです。

3年前に開始したところ申込者が殺到し、半年で受付を中断、一部改良を加えて今年受付を再開したものです。

現在も希望者が多くて抽選制なのですが、ようやくこのたび私に当選の知らせが届いた、という次第。

実はあまり期待していなかったので、すでに、他のルートでビールの発注を済ませていました。

泉佐野市のふるさと納税の返礼品のビールが、今月から10カ月連続で、毎月2ケースずつ届く予定です。

しかし、美味しくて新鮮なビールが届くのであれば、そっちが優先でしょう。

自宅のダイニングに、コックをひねれば美味しいビールが出てくるサーバーが常時あったら、いいですよね。

昔、市民病院時代に、手術室の手洗い用の蛇口のひとつから、ビールが出てくる夢を見たことがあります。

長い手術を終えてほっと一息付けるように、蛇口のひとつだけ、ビールサーバーにつながっている仕組みです。

この季節、仕事から自宅に帰って、とりあえずすぐに旨いビールが一杯飲めたら幸せですね。

本来なら、サーバーが届いてビールを飲んでから感想を書くべきですが、勢い余ってもう書いてしまいました。

大丈夫です。届いたらその日のうちにまた書きますので。

コピペ能力を問う

「センターリバー」のハンバーグは、そのハンバーグ本体はともかく、にんにくソースの味が私は大好きです。

センターつながりで言うなら、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2666.html" target="_blank" title="大学入試センター">大学入試センター</a>の「大学入学共通テスト」の出題方針等が、発表されました。

マークシートだけでなく、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1928.html" target="_blank" title="記述式問題">記述式問題</a>を導入するのがウリといますが、私は最初からそれを疑問視しています。

何を疑っているかって、まず、何十万人もの受験生の記述式答案を、どうやって採点しますか、って話です。

どうせ、キーワードが含まれているか、文字数は足りているか、それぐらいしか採点基準なんてないでしょう。

そんなことなら、キーワードを選択させるような、マークシート方式でいいじゃないですか。採点も楽だし。

そもそも、私のようなミミズの這ったような字を書く者には、記述式は圧倒的に不利なんですよ。

まあしかし、実際の試験問題も見ないで勝手な憶測で語るのはいけません。

というわけで、過去に2回行われた試行調査(プレテスト)を、実際に解いてみました。

挑んだのは、平成29年11月に実施された1回目のプレテストの、国語の問題。第1問。

ある高校の部活動に関する諸問題を題材にしたもの。設問は3つ。解答文字数はそれぞれ50、25、120文字。

フン。書くべきワードをすべて盛り込み、規定文字数ギリギリに体裁を整えるなど、私の得意技。

サクッと答案を書いて大学入試センターの正解表を見てみるとしかし、驚くべき事に私の答は不十分でした。

センターによる「正答の条件」には、完全には適合していないのです。たぶん、かなり減点されそうです。

でも、ですよ。センターが示す「正答」って、全然面白くない。

だって、資料として提示された文章から、必要な部分を全部まるごと取り出して、並び替えただけですもん。

文言を取捨選択し、自分で考察したことを自分の言葉で表現する、「記述力」を示す余地がありません。

これではまるで、コピペ能力を問う設問じゃないですか。もしやそれが、今風の記述問題なのでしょうか。

この問題の正答率は0.7%だったため、2回目のプレテストは難易度を引き下げたといいます。

まあどっちにしたって、先は見えましたね。こんな記述式なら、やらん方がマシ。採点が面倒なだけ。

アンケート調査の解釈

昔、「クイズ100人に聞きました」って番組がありましたね。当時としては斬新な企画で、面白かった。

その後、二番煎じを狙った番組やコーナーが続出し、もはやクイズの形式としても定番になりました。

100人に聞いた程度で統計学的に有意と言えるのか、などと噛みつく必要はありません。そんなの百も承知。

「クイズ、そこら辺の100人に聞いたらどんな答が多かったでしょうか」という意味なのです。

その意味では、「クイズ5、6人に聞きました」っていうウッチャンナンチャンのパロディでも同じこと。

いずれも、面白ければそれでよいのです。

一方で、公的機関や企業が、意識調査やマーケティングリサーチとして行うアンケートは、厳密であるべき。

調査対象の選び方はもちろん、質問内容が恣意的・誘導的でないか、さらに結果の解釈も重要です。

いま話題なのは、総務省がネットで行った「携帯違約金上限」アンケート調査でしょうね。

6000人を対象とした調査結果を元に、「上限は1000円にすべき」という提案をぶち上げ、紛糾しています。

アンケートの詳細は近日公開とのことですが、報道から私が想像した設問と回答率を単純化すれば、こうです。

質問:携帯電話の契約途中解約の違約金の上限として、あなたは次のどの金額が良いと思いますか。

回答:9500円(2割)、5000円(2割)、3000円(2割)、1000円(2割)、1000円未満(2割)

この結果を踏まえて総務省は、「利用者の8割が、上限1000円なら許容する」と解釈したわけですか。

なるほど、ウソではない。詭弁というか、屁理屈というか、最大限の恣意的解釈ですね。

でもその論法を使うなら、「利用者の100%が、違約金無料を許容する」とも解釈できますけどね。

海豹と海馬

玄関脇で綺麗に咲いている紫陽花を指して、これは「ガクアザラシ」であると、家人が今朝、私に告げました。

そうですか。それは知りませんでした。私はてっきり「ガクアジサイ」だと思ってましたから。

誰でも時には言い間違いをしますが、年齢と共にその頻度が増え、間違え方もぶっ飛んできます。

土日診療をする代わりに火曜と金曜を休診している私の場合、曜日感覚がだいぶオカシナ事になっています。

「では、次は土曜日に来てください」と土曜日に言ったりするので、患者さんが難しい顔になります。

短期記憶もかなり危なっかしくなってきました。その対策として、大事なことは声に出すようにしています。

患者さんの血圧を測ったら、すぐにその数値を患者さんに伝えますが、それは私が覚えるためでもあるのです。

その血圧を忘れてしまっても、私いま、血圧いくらって言いましたっけ、と患者さんに聞くこともできます。

気心の知れた患者さんにそのように尋ねて血圧を教えてもらったことが、これまでに2,3回か4,5回あります。

やたらと鮮明に思い出される中学生時代の記憶などが、私の大脳皮質の一角を何十年も占領し続けています。

その分、記憶エリアの空き残量が少ないので、新たな情報が入り込む余地がないのでしょうか。

いや、新しい記憶は海馬に存在するはずで、そうすると、私の海馬機能が低下しているのかもしれません。

懐かしい思い出をたびたび呼び戻すものだから、私の海馬には古い記憶もたくさん詰まっているようです。

いつか人間の意識や記憶をダウンロードできるようになったら、脳をいっぺん初期化してみたいですね。

それから順次、必要な情報を厳選してアップロードする。空き容量たっぷりで、新規記憶力もバッチリです。

血圧も曜日も、間違えることなどあり得ませんから。

お試し視聴期間

「ガイアの夜明け」というテレビ東京の番組で、JALと<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2789.html" target="_blank" title="ANA">ANA</a>のハワイ便対決の特集が2週連続でありました。

この番組は熊本でもRKKで放送されているのですが、その放送内容がなんと、5週間と5日遅れなんですね。

旬の話題を扱った特集番組を、見たいタイミングで見られない。この遅れ方はちょっとひどすぎます。

こういったとき、早いうちにこの番組を見る手段が、いくつかあります。

(1)東京か、遅延なく放送をしている局がある地域まで出かけて、番組を見て帰って来る(やりすぎ)

(2)テレビ東京の、オンデマンド放送を見る(有料)

(3)TVerによる配信を見る(期間限定)

(4)ネット上の動画を探す(不正動画)

このうち、(1)と(4)は除外して、結局私は(2)の「ビジネス オン デマンド」を選択しました。

月500円なのですが、1カ月間無料お試しキャンペーンをやってたので、1カ月だけ入会することにしました。

魅力的なバックナンバーがあったので、この1カ月の間にいろいろ見てやろうと思ったのです。

もちろん、無料期間の今月中に解約するつもりです。あくまで、お試しですから。

試したあげくに、万一、継続しても良いと思えたら、続ける場合もあるでしょう。

そういえば、Amazon Primeも、Apple Musicも、お試しで入会したまま有料会員になって現在に至ります。

なんとなく解約の機会を逸してそのままズルズル使ううちに、まあ、このまま続けとこうかという感じです。

お試し期間が終わって有料になる前に、メール等で連絡してくれることもありますけど、不十分ですよね。

解約忘れを狙うつもりがないのなら、もっとしつこく、本当に続けて良いんですか?って、何度も聞かなきゃ。

むしろいったん仮解約状態にして、再開したいなら本会員の手続きしてください、ぐらいにしても良いと思う。

間抜けな計算間違い

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2806.html" target="_blank" title="金融庁の報告書問題">金融庁の報告書問題</a>と比較すると、防衛省の「イージス・アショア」問題はなんとも低次元ですね。

地形を調べるのに「グーグルアース」を使ったのもどうかとは思いますが、縮尺に気づかないとは呆れます。

垂直方向と水平方向の縮尺を変えて表示する断面図など、世の中に珍しくもないでしょうに。

その図を定規で実測して「三角関数を使って」仰角を算出し、しかも分度器でも確認したという間抜けぶり。

間違っている原図を元に、別の2種類の方法で確認したところで、ダブルチェックにはなりませんから。

むしろ誤った結論に、根拠の無い確証を得ただけです。さぞかし自信満々の「仰角」だったことでしょう。

常識のない担当者が、やっつけ仕事で作った報告書なのか。それともひどく眠くて、頭が回ってなかったのか。

まさかとは思いますが、その担当者って、あの居眠り職員じゃないですよね。

このオソマツな計算間違い問題は、居眠りオプションが付いたためにワイドショーが食いつきまくっています。

ただ、あの居眠り職員を、メディアはあそこまで晒し者にしなくてもいいんじゃないの。

もうすでに、動画も静止画も無限に複製されて世界中に拡散してしまっていますから、手遅れですけどね。

地元説明会で、怒った住民が怒鳴ったところまでは、状況を考えれば理解できます。

しかしその居眠りシーンを、まるで面白おかしく何度も何度も放送するのはいかがなものか。

岩屋防衛相は、「誠に緊張感を欠いた不適切な行為であったと思います」と詫びました。

ですけどね、よく国会中継で見かける議員の居眠りとは異なり、官僚の居眠りには私は少し同情的です。

官僚だって、いやむしろ官僚の方が眠いのです。あなたたち政治家の国会準備のために、寝不足なのです。