クオーツ腕時計50年

いつも使っている腕時計は「Apple Watch」ですが、正直な話、全体のデザインはオシャレとは言えません。

発売当初こそ珍しさもあって注目されがちでしたが、もう今となっては、単にシンプル(地味)な時計です。

しかも、時間を見ようと思ったら、いちいち手首を返すか時計をタップしなければ表示が出てきません。

今更ですが、言わせてもらいます。不便であると。

時針・分針だけ、う〜っすらと、常に表示されてるってモードなんかがあるといいんですけどね。

この不満は以前から感じていたものですが、自転車通勤を再開して思い出しました。

両腕に体重をかけてハンドルを握った状態では、画面表示が消えたままなので時刻を見ることができません。

左腕を持ち上げれば時刻表示が出ますが、安定した前傾姿勢を崩してまでして、いま時刻を知りたいのか。

いつもそのことを自問自答し、結局、いま時刻を知ったところでたいした意味が無いことを再確認するのです。

もうひとつ持っているのがスイス製の某ブランドの機械式時計ですが、最近めっきり出番がありません。

ひところはワインディングマシーンの中でグルグル回っていましたが、そのマシーンも故障してしまいました。

80年代に香港で、憧れの某ブランドの腕時計を、定価の50分の1ぐらいの値段で買ったことがあります。

いまなら絶対に手を出さないコピー商品ですが、若気の至りだったのです。帰国後しばらくして故障しました。

私の最初の腕時計は、中学校入学のお祝いに祖父にプレゼントしてもらった、セイコークオーツでした。

当時(1973年)クオーツはまだ珍しく、なかなか高価な品でした。

世界初のクオーツ腕時計「クオーツアストロン」が発売されたのは、そのわずか4年前のことですから。

そのセイコーアストロンの50周年記念限定モデルの新聞広告を、今日ふと目にしました。税抜き300万円也。

限定30本だそうです。なぜ50本じゃなくて30本なのかは知りませんが、どっちみち私には関係のない話です。